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気に入った小説(他人様)

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他のnoterさんの小説で、特に良かったものです。長編は、私が名エピソードと思うものを入れました。 小説のネタになりそうな記事、書く上で必要な技術について書かれた記事も含みます。
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2024年6月の記事一覧

連載小説、次を読ませるには? <小説の書き方>

連載小説、次を読ませるには? <小説の書き方>

今週からnote創作大賞に『紫に還る』というファンタジー小説を応募しています。
毎日、連載という形で公開しているのですが、その合間に他の方の作品も読ませていただいています。そこで気づいたことを書いてみます。

前提になりますが

一回に公開する文章の量

基本的にはシーンごとに節という区切りをつけていますので、それが公開の単位になります。私の場合、一つのシーンは3000~5000字になります。これ

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【小説】俺の自作同人誌が全社員に晒された件【月刊アート・プロジェクト】

【小説】俺の自作同人誌が全社員に晒された件【月刊アート・プロジェクト】

毎月、皆さんに決めて頂いたお題でYeKuが何かしらの創作をするという企画をやっております!

6月のアンケート結果と共に今月の創作をお届けします。

アンケート結果今回のアンケート結果は、以下のようになっております!
※太字が決定

テーマ

無限の探求
失われた楽園
運命の交差点✨
静寂の中の声
夢の中の現実

モチーフ

「羽」 - 軽やかさや自由、天使や妖精などの象徴として。
「鎖」 - 束

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【ショートショート】静かな侵略【短編小説】

【ショートショート】静かな侵略【短編小説】

地球に宇宙人が現れた。彼らは非常に大きな円盤形の宇宙船に乗ってやってきた。

宇宙船は最初、ヨーロッパのとある国の上空に出現した。上空に浮いているだけで何をするでもなかったが、空を覆い隠す程大きな物体が現れたことで人々は不安に駆られた。

この事件は世界中で瞬く間にニュースになり、巧妙なフェイクニュースだの、某国の新兵器だの様々な噂が飛び交った。各国は当初お互いを疑っていたものの、やがて地球外から

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そもそも魔王って倒さなきゃ駄目なのか?【第1章 旅立ち編 13(終)】

そもそも魔王って倒さなきゃ駄目なのか?【第1章 旅立ち編 13(終)】

前話はこちら

第1話はこちら

ーフィールド 周辺区域 エリア2ー

ゴァァアアアア…!
【火は激しく燃え広がっている!】

やばいやばいやばい…!いよいよ手がつけられない事態になってきた…!

どうする!?近くに水源もない。聖水……なんかじゃ全然無理か…!大体もう使い切っちまったし!村の皆に知らせるのが先決か!?でもそうこうしてる間に火は更に燃え広がって…!

くそ、手の打ちようが…!放火魔

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【短編小説】メロン三姉弟

【短編小説】メロン三姉弟

 しゅわしゅわと小さな泡たちが足元から喉元までせり上がってくる。

「うぇっぷ、苦しいよぉ」

 俺は苦しげにもがく。
 生まれた瞬間から俺はこの泡たちに悩まされてきた。
 悩みは尽きない。次から次へと下から喉にやって来る。苦しいことこの上ない。そんなことを思って俺はちらりと隣の姉に視線を送った。

「いいよなぁ、お姉ちゃんは。ちゃんとした帽子があってさ」

 俺が言うと、姉がちょっと得意げに笑っ

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