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ご覧いただき、ありがとうございます。中学時代に自分の頭の中に生まれた少年少女を長い時を経て小説として表現することにしました。北海道でカフェを営んでおります。好きなモノは食べること、寝ること、珈琲、紫陽花、虹など。毎週日曜・水曜に長編小説「紫陽花と太陽」を公開中。

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  • 長編/pekomogu/紫陽花と太陽 中

    創作長編小説の三部作(上中下)の中巻のお話を集めました。全13話。上巻が終わり次第更新予定です。高校に進学した遼介とあずさと剛。さまざまな出来事を乗り越えながら「優しい」に深みを増していく様を描いています。

  • 長編/pekomogu/紫陽花と太陽 上

    創作長編小説の三部作(上中下)の上巻のお話を集めました。全16話。2024年3月から1週間ごとに更新予定です。中学2年生の少年少女を通じて「優しい」ということをテーマにした小説です。

最近の記事

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pekomoguのサイトマップ

いらっしゃいませ。(2024.4.27更新 随時更新いたします) pekomoguと申します。 主にオリジナル小説、時々雑感を公開しております。 記事の数が多くなり、サイトマップを作ることにしました。 あんまり長いと読むのも大変だし… 読む人いるのかな…とずっと思っておりましたが、 他のフォロワー様の記事をじっくり読ませていただいた際、 サイトマップは 【あると記事を探しやすい】【作ったほうがより優しい】のでは? という気持ちに変わり、シンプルですが作ってみました。 まず

    • 自宅兼店舗だと通勤時間が徒歩1分。階段を降りるだけで仕事場へ。花粉症の夫には助かるらしい。 一方、デメリットもある。 先日寝込んでいる間に届いた健康保険料と年金の通知にビックリ。金額が高い…。年々増えている…。2人分となるとキツすぎる…。 自営業の悩み。

      • 完全に風邪ひきました…。次男のマシュガントークをBGMに休みます。 コメントのお返事が遅くなりますがご容赦ください🙏 何か呟きにプチ情報を…🫨 純露という鼈甲飴は、のど飴ではないですが、煮物の砂糖の代わりに使うことができます。 割と知ってそうな情報だった…。 すみません!

        • 【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真

           縁田さんから相談された。もう一人採用してみようと。  僕は、今ちょうど休憩を取っていて、キッチンに併設されているカウンターテーブルで縁田さんと向かい合ってサンドイッチを食べていた。  どうしてここで休憩をしているかというと、この店には店長の縁田さんと、ホールスタッフの僕しかいない店だからだ。僕が休憩している時に急にお客さんがワッと来て混んだり、電話とお会計が重なってしまったりした時に、僕が二階の控室にいたのでは店が成り立たない。 「もう一人⁉︎」  僕はちょっと驚いて声を上

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        • 自宅兼店舗だと通勤時間が徒歩1分。階段を降りるだけで仕事場へ。花粉症の夫には助かるらしい。 一方、デメリットもある。 先日寝込んでいる間に届いた健康保険料と年金の通知にビックリ。金額が高い…。年々増えている…。2人分となるとキツすぎる…。 自営業の悩み。

        • 完全に風邪ひきました…。次男のマシュガントークをBGMに休みます。 コメントのお返事が遅くなりますがご容赦ください🙏 何か呟きにプチ情報を…🫨 純露という鼈甲飴は、のど飴ではないですが、煮物の砂糖の代わりに使うことができます。 割と知ってそうな情報だった…。 すみません!

        • 【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真

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          18本
        • 長編/pekomogu/紫陽花と太陽 下
          0本

        記事

          【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真[2]

          1 | 2 | 3 | 4  少し前、高校二年生の直前の春休み。あずささんはレイプされ、産婦人科で緊急避妊薬を飲んだ。  それから地獄のような一ヶ月を経て、妊娠はしていないことが判明した。  自宅のトイレで妊娠検査薬を使って調べるだけでは不安だったので、再度産婦人科に行って先生にも診てもらい、避妊が成功していると伝えられた時、あずささんはペタリと床に座り込んでしまった。  診察は二回とも全額自己負担だった。あずささんは健康保険証がないからだ。義兄から逃げてきた際、そういうも

          【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真[2]

          【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真[3]

          1 | 2 | 3 | 4  数日後、ポスターは無事完成し、さっそくお店に貼られた。  かといってすぐに応募が来るわけでもない。縁田さんと僕だけの「喫茶 紫陽花」の日常は、何事もなくゆるゆると続いていく。  一度応募があり、それは僕よりだいぶ年上のおばさんだった。子供が中学生になり自分の時間ができたので応募しました、と言っていた。  面接は縁田さんが単独で行った。僕はその場にはいたけれど、邪魔にならないようできるだけ静かにして後片付けをしていた。  面接が終わりおばさんは帰

          【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真[3]

          【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真[4]

          1 | 2 | 3 | 4 「ねぇ、おじさん。これ、なんてよむの?」 「ん?」  なんとなしに椿ちゃんの持っていた紙を見た。  俺は箸を取り落とした。 『とうさんの遺言』  そう、書かれていた。そして次に二行。 『いつも わらっていること』 『あずささんが しごとやけっこんしていえをでるひまで まもること』 「おじさん? ……あれ、これうらがしゃしんだ。あずさお姉ちゃんのしゃしんだよ」  ほら、と言って、呆然とする俺に、椿ちゃんが裏面を見せてくれた。  あずさちゃんが笑

          【紫陽花と太陽・中】第九話 遺言付きの写真[4]

          【雑感】選ぶのか、付いてくるのか

          いらっしゃいませ!pekomoguです。 この挨拶で雑感は始めさせていただこうかなと思っています。 北海道はやっと、数日前から近所で桜が見頃を迎えております。 日本がとても縦長であることを実感します。 三寒四温、季節の変わり目は身体の調子も整えるのが難しいですね。 私はというと、正露丸が手離せません。 さて、今日のテーマはこちら。 食べ物を粗末にしてほしくない、です。 プロフィールでも書いておりますが、私はカフェを営んでまして、夫は調理担当、私は接客・広報担当という役割分

          【雑感】選ぶのか、付いてくるのか

          【紫陽花と太陽・中】第八話 伝書鳩

           僕が仕事から帰宅すると、ついこの前一人暮らしをするために引っ越しをした梨枝姉が、いつも通り自宅にいたので驚いた。  ダイニングテーブルで梨枝姉と桐華姉、そしてひろまささんが座って話をしていた。 「ただいま」 「おかえりなさい」 「あぁ、おかえり」 「あは、驚いた顔してるね。もうすぐ帰るところ。ちょっと相談したくて寄ったのよ」  梨枝姉が笑って言った。どうやら泊まるつもりはないらしい。 「あずささんは?」  あずささんの姿が見えず心配だったので、尋ねた。疲れて先に寝ているとの

          【紫陽花と太陽・中】第八話 伝書鳩

          【紫陽花と太陽・中】第八話 伝書鳩[2]

          1 | 2 | 3  遼介に連絡を取ろうとしたが、そういえばあいつとの連絡手段すらないことにうんざりした。スマホがあればメールのひとつでも送れるのだが、あずさも遼介もスマホを持っていないと来たもんだ。  仕方がないので店に寄った。 「いらっしゃいま……あ、剛」  ふわりと微笑んで遼介が俺を見た。また若干背が伸びたのか? それとも少し痩せたのか? 黒いワイシャツと深緑色の腰から下だけのエプロンを付け、遼介が忙しそうに働いていた。  店はわりと混んでいた。今日は短縮授業だった

          【紫陽花と太陽・中】第八話 伝書鳩[2]

          【紫陽花と太陽・中】第八話 伝書鳩[3]

          1 | 2 | 3 「それ以上、言わなくて、いいよ……。あずささんがどうして剛に話したのか、分かったから……」  目を伏せ、頭を整理する。  思っているだけでは伝わらないのだ。  言葉にして伝えないと。そのために言葉はあるのだから。  伝え逃して伝えられなかった時があるじゃないか。父さんに言えなかった数々の言葉。あれは、縁田さんの言った、してはいけない失敗だったのではないか。 「まず、剛。ありがとう。……本当に、剛はあずささんをよく見てくれてるよ……」 「……一応頼まれた

          【紫陽花と太陽・中】第八話 伝書鳩[3]

          創作大賞2024に応募するぞ、それと今後の予定

          いらっしゃいませ。 数ある記事の中からこちらへお越しいただき感謝いたします。 創作大賞2024なるものが始まったと、遅まきながら知りました。 よくよく見ると小説も応募できるようで。 素敵なイベントにワクワクしました。 昔の私なら、躊躇して迷っている内に応募期間を逃していたことでしょう。今回はどうしてか「応募してみようかな」という気持ちになりました。 さて。私は現在、オリジナルの長編小説「紫陽花と太陽」を毎週水・日で公開しておりまして、本日、私の中でも一番の葛藤を抱えるお

          創作大賞2024に応募するぞ、それと今後の予定

          【紫陽花と太陽・中】第七話 賽は投げられた

           あらん限りの力を振り絞って、僕は全速力で走っていた。  いつもは自転車で出勤しているのに今日に限って朝小雨が降っていた。自転車を使えばたった十分で店から自宅まで帰れるのに、どうして今日に限って……。  奥歯を噛み締め、両手を強く握りしめて走った。  あずささんから電話をもらったのは、今からほんの五分くらい前だった……。  家に着いた。背負っていたリュックサックからチャックを開けるのでさえもどかしく家の鍵を取り出した。手が震えて鍵を開けるのにいつもより時間がかかってしまい、

          【紫陽花と太陽・中】第七話 賽は投げられた

          【紫陽花と太陽・中】第七話 賽は投げられた[2]

          1  2 | 3  家に一度電話で連絡をすれば良かったと思い出したときには、もうタクシーで帰路についている頃だった。|椿はどうしているだろう、ごはんの支度もしていない、桐華姉は産婦人科(今日は検診の日だと言っていた)からとっくに帰ってきているだろうけど、具合は少し良くなったんだろうか……。  玄関の鍵を開け、僕とあずささんは静かに家に入っていった。  外から明かりが見えたので、家族がまだ起きていると分かった。 「あっ! あんたたち、どこ行ってたの⁉︎ こんな遅くまで‼︎」

          【紫陽花と太陽・中】第七話 賽は投げられた[2]

          【紫陽花と太陽・中】第七話 賽は投げられた[3]

          1  2 | 3  ◇  私は部屋にわずかに入り込んだ日差しで、今が朝なのだと分かった。  しばらくぼーっとして、身体中が痛いのと喉がヒューヒューと音を立てている理由が思い当たらず、二度三度瞬きをしてみた。  ゆっくりと隣を見た。布団は空っぽだった。  いや、いつも遼介は早く起きて朝食の準備をしているのだから空っぽなのはいい。問題はタオルケットも枕も何もかもが置いてないことだった。  一瞬で飛び起き辺りを見回した。  しばらくじっとして耳を澄ませば、階下で包丁の音が聞こえ

          【紫陽花と太陽・中】第七話 賽は投げられた[3]

          小説【紫陽花と太陽】番外編 愛の自動販売機

          こちらは私のオリジナル長編小説「紫陽花と太陽」の番外編のお話です。 現在長編小説を公開中。 「紫陽花と太陽・中」最初のお話はこちら↓ 登場人物は知らなくても番外編となりますので、お読みいただける内容かと思います。第七話へ進む前に一呼吸。 お好きな飲み物片手にどうぞごゆっくり。 お楽しみくださると幸いです。  スマホを買い替えた。  ずっと充電の接続部分の調子が悪かったのをだましだまし使っていたのだが、先日ついに落とし、派手に画面が割れてしまった。心置きなく新しいものに買い

          小説【紫陽花と太陽】番外編 愛の自動販売機