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#2020年

2020年の13冊目

2020年の13冊目

は、コチラ↓↓の長編小説!

『スター』(朝井リョウ 著)

朝井リョウさんの作家生活10周年記念作品として〔白版〕と〔黒版〕の2作品があり、本作は〔白版〕に位置づけられた作品です。(ちなみに、黒版は人間の性欲をテーマに書き下ろした『正欲』。2021年春に発売予定です。)

本作の主人公は、大学時代に同じ映画サークルに所属していた尚吾と紘の二人。

二人は一緒に作った映画が新人の登竜門となる映画祭

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2020年の12冊目

2020年の12冊目

は、コチラ↓↓のミステリ長編!

『孤島の来訪者』(方丈貴恵 著)

第29回鮎川哲也賞を受賞した『時空旅行者の砂時計』に連なる、〈竜泉家の一族〉シリーズ第2弾です。

もうワクワクが止まらない作品でした!

特に最初の殺人が起こってからがあれよあれよの展開で大興奮でした(笑)

そして伏線の回収が凄いんです!

最後の最後の回収もニヤッとしちゃいました^^

次回作もとても楽しみにしています!!

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2020年の11冊目

2020年の11冊目

は、コチラ↓↓の作品です!!

『滅びの前のシャングリラ』(凪良ゆう 著)

『流浪の月』で”2020年本屋大賞”を受賞した、凪良ゆうさんの最新作です。

本作は、滅びゆく世界の中で、年齢も立場も違う4人が、最後の最後にそれぞれの"ささやかな幸せ"を手に入れていく物語です。

本作の設定で面白いのは、小惑星の衝突で地球が滅亡するまでに残された時間が"1か月"という点です。

"1週間後"でも、"1

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完結!!

完結!!

どうも、えりおです!

昨日、12月4日(金)は『鬼滅の刃』の最終巻である23巻の発売日でしたね!

『鬼滅の刃【23】』(吾峠呼世晴 著)

多くの方が発売を楽しみにされていたんじゃないかと思いますが、まさに自分もその一人です!(笑)

読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞の全国5紙では、朝刊に『鬼滅の刃』の主要15キャラクターが登場する新聞広告が掲出され、朝から盛り上がりが凄か

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2020年の10冊目

2020年の10冊目

はコチラ↓↓の作品!

『百年と一日』(柴崎友香 著)

自分にとっては初めてとなる柴崎さんの作品です。

本作は33話の掌編から成る作品で、様々な”時間”や”場所”や"人"を感じることのできる新感覚な作品なのですが、自分は1話目から堪らなく好きでした!

どの話も、別の時代や場所に生きる会ったこともない誰かを身近に感じ、繋がれたような感覚になれるんです。

「小説ってこんなこともできるんだ!」っ

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2020年の9冊目

2020年の9冊目

は、コチラ↓↓の作品!

『これはミステリではない』(竹本健治 著)

自分にとっては初めてとなる竹本健治さんの作品です。

読み終わった直後の感想は「、、、え??」です。

そして「これは確かにミステリではない」と思いました。(笑)

作者である竹本さんご自身が、「これまで僕が書いてきたなかでも最大級に歪(いびつ)」と評されてますが、本当に歪です。

そして、(作品を読み終えた後だと余計に)講談

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2020年の8冊目

2020年の8冊目

は、↓↓コチラのミステリ小説!

『楽園とは探偵の不在なり』(斜線堂有紀 著)

自分にとっては初めての斜線堂さんの作品です。

本作を読みたいと思ったのは、その独特な特殊設定!

どんな特殊設定かと言いますと、、、↓↓

二人以上殺した者は"天使"によって即座に地獄に引き摺り込まれるようになった世界。そんな世界で起きるはずのない連続殺人事件が起こる。犯人はなぜ、そしてどのように地獄に堕ちずに殺人

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2020年の7冊目

2020年の7冊目

は、↓↓コチラのミステリ小説!!

『君に読ませたいミステリがあるんだ』(東川篤哉 著)

自分にとっては初めての東川篤哉さんの作品です。

鯉ケ窪学園第二文芸部の部長・水崎アンナが、自分の書いた犯人当てミステリの原稿を語り手の「僕」に読ませる……というかたちで話が進んでいくのですが、テンポがよい学園コメディみたいなストーリーなので、軽い気持ちでスラスラと読める作品でした。

ラストも「え!?そう

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2020年の6冊目

2020年の6冊目

は、コチラ↓↓の作品です。

『流浪の月』(凪良ゆう 著)

2020年本屋大賞を受賞した作品です。

自分は世間と相いれない、と感じてしまう時ってありませんか?

そんな風に自分を感じさせるものが、「常識」や「正義感」や「善意」と言われるものであればあるほど絶望に追い込まれてしまう感覚。

そういう感覚がびっくりするくらい上手に、そして優しく描かれています。

"自分"でいること、そして大切に思

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2020年の3冊目

2020年の3冊目

はコチラの短編集です↓↓

『今日も町の隅で』(小野寺史宜 著)

大好きな作家、小野寺史宜さんの初の短編集です。

何気ない日常のなかで、人と人とはこんなにも優しく繋がっている。

人とのちょっとした関わりが、前に進むきっかけになっている。

今日も町の片隅で、誰かの日常がささやかな奇跡で包まれている。

そんな風に思える10編でした。

今作も最高です!

< 参考 >

2020年の2冊目

2020年の2冊目

はコチラの短編集です↓↓

『丸の内魔法少女ミラクリーナ』(村田沙耶香 著)

自分にとっては初めての村田沙耶香さんの作品。

本作には4つの短編が収録されており、どの作品も先入観や固定観念といった既成概念を疑う視点で描かれているのですが、こんなにも上手に「"普通”に対する違和感」を表現できる方がいるんだと衝撃を受けました。

どの作品も素晴らしかったのですが、コロナ禍に読んだということもあり、個

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