TANOSHIKA 地平線

就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしています。双極性障害を持っています…

TANOSHIKA 地平線

就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしています。双極性障害を持っています。写真が好きで大学でも芸術を専攻。文字を書くこと、読むことも好きだったことからライターになりました。

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  • あの日々に告ぐ

    最近投稿している詩のシリーズをまとめました。20篇の詩と写真で構成されるシリーズです。1日1篇投稿予定(不定期及び日曜は休み)

記事一覧

固定された記事

ライター初めて1ヶ月 noteに手を出します

 初めまして、AKARIから来ていただいた方はこんにちは。就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしているペンネーム「地平線」です。  いきなりですが就労支援A型とは…

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(詩)ありがとう さようなら

たくさんの出会いがあった その分だけ別れがあった 良い出会いも悪い出会いも 良い別れも悪い別れも 全部、全部背負っていく そうして僕らは進んでゆく だから出会い…

TANOSHIKA 地平線
15時間前
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40歳の私に向けて (地平線をのぞむ 第2回)

 先日、同じTANOSHIKAのメンバーさんであり、私にとって先輩にあたるpiasuさんがすごく良い記事を書かれていたので紹介させていただきます。  それがこちら  凄く素敵…

(詩)架空の君を探している

歌を聴いていた 君のことを歌っている 愛とか恋とかを歌う歌 イヤホンを耳につけ 架空の君を想う 君って誰のことだろう ある時は古い友人の顔が浮かび またある時は…

(詩)飛んでいけ 初恋

初恋なんて今更だ 自嘲気味に笑ってみる 気づいた時には手遅れで どうしようもなかったこの想い 違う色の空の下 同じ世界の片隅で あなたが幸せであることを 今はた…

(詩)もう冬だ

春を歌う歌があった 淡いピンク色だった 夏を歌う歌があった 甘酸っぱい香りがした 秋を歌う歌があった 缶コーヒーの味がした 冬を歌う歌があった 寂しい風が頬を撫でた…

(詩)あの日が消えてゆく

時の流れが無情なことなんて 昔から知っていたはずなのに 今更になって思い知る 何もかもが消えていき 全てが更地になってゆく 工事現場の隅っこで 思い出が削られて…

(詩)曇天を掻く

曇天の空模様 雨が少し降っている 雲へ届きそうに見えたから 手を伸ばしてみた でも、届くわけはなく ただ空を掻くだけで 小さな水滴が 頬をつたった 曇り空でも空…

(詩)とまれない とまらない

とまることはもうできない とまるつもりは今更ない ビックバンから加速する 時の流れを追い風に 無我夢中で駆け出した 景色は次々変わってゆく 何もかもを置き去りに…

(詩)始まらない 終わらない

始まらなければ終わらない 終わらなければ始まらない いつか訪れる終わりと いつもそこにある始まりと その間を表現するのは難しい 始まりはいつも唐突で 終点に向か…

地平線をのぞむ 第1回 〜創作活動とスランプ〜

 こんにちは、地平線です。今回から「地平線をのぞむ」と題してエッセイのようなものを不定期で書きたいと考えています。このタイトルは自分自身のことを見つめ直したいと…

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(詩)全てが凪いで静寂へ

瞬間 全てが止まった気がした 海は凪 潮騒は静まり 鼓動と鼓動の間 一瞬にも満たない 永遠にも感じられる 静寂が訪れる そんな世界に一人 私だけが立っている 美…

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(詩)ある日星が落ちていた

ある日星が落ちていた 流星群からはぐれてしまったのだろうか ぽつりと一つ落ちていた 星は宇宙にあるべきで 見上げるものであってほしいのに 無造作に横たわっていた…

4

(詩)流れ流されて

流れ、流され 波にもまれてここに来た 砂浜に一人 はるか彼方の水平線 孤独なんて今更だ 風が冷たく吹きつけて 隣には誰もいない 寂しさはあるけれど 歌を口ずさみ…

2

(詩)どこまで行くの?

どこかに行けるのだろうか どこまでも行けそうな気がする どこにも行けないように見える どうやってここまで来たのだろう これからどこへ行くのだろう 行き着く先に何…

3

長編物語恐怖症(詩を紡ぐことについて)

 いつの間にか物語が怖くなってしまった。最近は小説を読まなくなったしアニメも見なくなっている。  原因はおそらく登場人物への過剰な共感だろう。共感しすぎるあまり…

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ライター初めて1ヶ月 noteに手を出します

ライター初めて1ヶ月 noteに手を出します

 初めまして、AKARIから来ていただいた方はこんにちは。就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしているペンネーム「地平線」です。
 いきなりですが就労支援A型とは何?という方も多いと思うのでそこからお話しすることにしました。
 簡潔にいうと障害福祉サービスの一つで厚生労働省のサイトから引用させてもらうと

 つまり障がいなどを持っていて一般企業では働けないけど、サポートがあれば働くこ

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(詩)ありがとう さようなら

(詩)ありがとう さようなら

たくさんの出会いがあった

その分だけ別れがあった

良い出会いも悪い出会いも

良い別れも悪い別れも

全部、全部背負っていく

そうして僕らは進んでゆく

だから出会いにありがとうを

別れの時にはさようならを

40歳の私に向けて (地平線をのぞむ 第2回)

40歳の私に向けて (地平線をのぞむ 第2回)

 先日、同じTANOSHIKAのメンバーさんであり、私にとって先輩にあたるpiasuさんがすごく良い記事を書かれていたので紹介させていただきます。
 それがこちら

 凄く素敵で明るい気持ちになりました。それと同時に私も書いてみたい!と思ったのです。

 と言うわけで今回は私も40歳の自分宛に書いてみようと思います。piasuさん素晴らしい記事とアイデアありがとうございます。

 では始めます。

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(詩)架空の君を探している

(詩)架空の君を探している

歌を聴いていた

君のことを歌っている

愛とか恋とかを歌う歌

イヤホンを耳につけ

架空の君を想う

君って誰のことだろう

ある時は古い友人の顔が浮かび

またある時は彼女の事を思い出す

それらが全部混ざり溶け合って

架空の君を創り出す

そんな君の面影を

私は探し求めている

(詩)飛んでいけ 初恋

(詩)飛んでいけ 初恋

初恋なんて今更だ

自嘲気味に笑ってみる

気づいた時には手遅れで

どうしようもなかったこの想い

違う色の空の下

同じ世界の片隅で

あなたが幸せであることを

今はただ、願っている

(詩)もう冬だ

(詩)もう冬だ

春を歌う歌があった
淡いピンク色だった

夏を歌う歌があった
甘酸っぱい香りがした

秋を歌う歌があった
缶コーヒーの味がした

冬を歌う歌があった
寂しい風が頬を撫でた

そんな歌を聴いていた

電飾の下に一人きり
歌を口ずさんでみる

ああ、そうか 
もう冬だ

(詩)あの日が消えてゆく

(詩)あの日が消えてゆく

時の流れが無情なことなんて

昔から知っていたはずなのに

今更になって思い知る

何もかもが消えていき

全てが更地になってゆく

工事現場の隅っこで

思い出が削られていくのを

見つめることしか出来なくて

傷ついた記憶が緩やかに

フィクションへ変わってゆくのを

ただ、感じていた

(詩)曇天を掻く

(詩)曇天を掻く

曇天の空模様

雨が少し降っている

雲へ届きそうに見えたから

手を伸ばしてみた

でも、届くわけはなく

ただ空を掻くだけで

小さな水滴が

頬をつたった

曇り空でも空は遠く

空っぽの手のひら

世界は薄い灰色に包まれている

そろそろ傘を差しておこう

びしょ濡れになるその前に

(詩)とまれない とまらない

(詩)とまれない とまらない

とまることはもうできない

とまるつもりは今更ない

ビックバンから加速する

時の流れを追い風に

無我夢中で駆け出した

景色は次々変わってゆく

何もかもを置き去りに

目的地は決めてない

どこまでだって走って行ける

そんな気がしてるから

(詩)始まらない 終わらない

(詩)始まらない 終わらない

始まらなければ終わらない

終わらなければ始まらない

いつか訪れる終わりと

いつもそこにある始まりと

その間を表現するのは難しい

始まりはいつも唐突で

終点に向かって走り出す

ブレーキなんてものはなく

止まることは許されない

そんな世界に私は在る

終わりはいつもそばにいて

現れたその時は

容赦なんてしてくれない

せめて覚悟は持っておく

終わりが美しくなるように

始まった

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地平線をのぞむ 第1回 〜創作活動とスランプ〜

地平線をのぞむ 第1回 〜創作活動とスランプ〜

 こんにちは、地平線です。今回から「地平線をのぞむ」と題してエッセイのようなものを不定期で書きたいと考えています。このタイトルは自分自身のことを見つめ直したいという意味合いを持たせてつけました。
 今、私には一つ悩みがあります。それはスランプにはまっていることです。文章は問題ないのですが写真が撮れていません。
 正直、時間が解決してくれるのを待つしかないかなと考えています。スランプはおそらくクリエ

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(詩)全てが凪いで静寂へ

(詩)全てが凪いで静寂へ

瞬間 全てが止まった気がした

海は凪

潮騒は静まり

鼓動と鼓動の間

一瞬にも満たない

永遠にも感じられる

静寂が訪れる

そんな世界に一人

私だけが立っている

美しき孤独の中

止まった世界と向き合った

浅く息を吸うと

世界は再び動き出し

波の音が鳴り響く

澄んだ空に流れる雲を

いつまでも眺めていた

そんな海辺の昼下がり

(詩)ある日星が落ちていた

(詩)ある日星が落ちていた

ある日星が落ちていた

流星群からはぐれてしまったのだろうか

ぽつりと一つ落ちていた

星は宇宙にあるべきで

見上げるものであってほしいのに

無造作に横たわっていた

見下ろした星は影に呑まれ

輝きは消え去っていて

砂にまみれて汚れている

それでも

くすんだ星がなぜか綺麗に見えたのだ

たとえ宇宙に戻れなくとも

気高さだけは失わず

大地に在り続ける星の

姿はとても美しかった

(詩)流れ流されて

(詩)流れ流されて

流れ、流され

波にもまれてここに来た

砂浜に一人

はるか彼方の水平線

孤独なんて今更だ

風が冷たく吹きつけて

隣には誰もいない

寂しさはあるけれど

歌を口ずさみ歩いて行く

随分と遠くに来たものだ

落とし物は数え切れない

後悔ばかり拾ってきた

それでも振り返りはしない

精一杯今を生き抜く

いつか迎える終わりまで

この詩を書くうえで麻枝准作詞作曲「きみの横顔」の影響は計り

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(詩)どこまで行くの?

(詩)どこまで行くの?

どこかに行けるのだろうか

どこまでも行けそうな気がする

どこにも行けないように見える

どうやってここまで来たのだろう

これからどこへ行くのだろう

行き着く先に何があるのか

ここが終着点なのか

ふと波が押し寄せて

全てをさらっていった

長編物語恐怖症(詩を紡ぐことについて)

長編物語恐怖症(詩を紡ぐことについて)

 いつの間にか物語が怖くなってしまった。最近は小説を読まなくなったしアニメも見なくなっている。
 原因はおそらく登場人物への過剰な共感だろう。共感しすぎるあまりフラッシュバックを起こし、過去の嫌な経験を思い出してしまうのだ。
 長編の物語は総じて山あり谷ありで創られると思う。その度に共感してしまうから心が耐えられず楽しめなくなってしまった。
 そんな私だが今でも摂取している物語がある。それが歌だ。

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