TANOSHIKA 地平線

就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしています。双極性障害を持っています…

TANOSHIKA 地平線

就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしています。双極性障害を持っています。写真が好きで大学でも芸術を専攻。文字を書くこと、読むことも好きだったことからライターになりました。

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  • あの日々に告ぐ

    最近投稿している詩のシリーズをまとめました。20篇の詩と写真で構成されるシリーズです。1日1篇投稿予定(不定期及び日曜は休み)

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ライター初めて1ヶ月 noteに手を出します

 初めまして、AKARIから来ていただいた方はこんにちは。就労継続支援A型施設TANOSHIKAでライターをしているペンネーム「地平線」です。  いきなりですが就労支援A型とは何?という方も多いと思うのでそこからお話しすることにしました。  簡潔にいうと障害福祉サービスの一つで厚生労働省のサイトから引用させてもらうと  つまり障がいなどを持っていて一般企業では働けないけど、サポートがあれば働くことが可能な人のためにある施設ということです。  私はそうした施設の一つであるTA

    • (詩)もう冬だ

      春を歌う歌があった 淡いピンク色だった 夏を歌う歌があった 甘酸っぱい香りがした 秋を歌う歌があった 缶コーヒーの味がした 冬を歌う歌があった 寂しい風が頬を撫でた そんな歌を聴いていた 電飾の下に一人きり 歌を口ずさんでみる ああ、そうか  もう冬だ

      • (詩)あの日が消えてゆく

        時の流れが無情なことなんて 昔から知っていたはずなのに 今更になって思い知る 何もかもが消えていき 全てが更地になってゆく 工事現場の隅っこで 思い出が削られていくのを 見つめることしか出来なくて 傷ついた記憶が緩やかに フィクションへ変わってゆくのを ただ、感じていた

        • (詩)曇天を掻く

          曇天の空模様 雨が少し降っている 雲へ届きそうに見えたから 手を伸ばしてみた でも、届くわけはなく ただ空を掻くだけで 小さな水滴が 頬をつたった 曇り空でも空は遠く 空っぽの手のひら 世界は薄い灰色に包まれている そろそろ傘を差しておこう びしょ濡れになるその前に

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        • あの日々に告ぐ
          16本

        記事

          (詩)とまれない とまらない

          とまることはもうできない とまるつもりは今更ない ビックバンから加速する 時の流れを追い風に 無我夢中で駆け出した 景色は次々変わってゆく 何もかもを置き去りに 目的地は決めてない どこまでだって走って行ける そんな気がしてるから

          (詩)とまれない とまらない

          (詩)始まらない 終わらない

          始まらなければ終わらない 終わらなければ始まらない いつか訪れる終わりと いつもそこにある始まりと その間を表現するのは難しい 始まりはいつも唐突で 終点に向かって走り出す ブレーキなんてものはなく 止まることは許されない そんな世界に私は在る 終わりはいつもそばにいて 現れたその時は 容赦なんてしてくれない せめて覚悟は持っておく 終わりが美しくなるように 始まったら終わり 終わったら始まる 流れてゆく時の中 始まりと終わりが繰り返す

          (詩)始まらない 終わらない

          地平線をのぞむ 第1回 〜創作活動とスランプ〜

           こんにちは、地平線です。今回から「地平線をのぞむ」と題してエッセイのようなものを不定期で書きたいと考えています。このタイトルは自分自身のことを見つめ直したいという意味合いを持たせてつけました。  今、私には一つ悩みがあります。それはスランプにはまっていることです。文章は問題ないのですが写真が撮れていません。  正直、時間が解決してくれるのを待つしかないかなと考えています。スランプはおそらくクリエイターのにとって天敵でしょう。乗り越えた時に成長できたら良いなと思いながらもう一

          地平線をのぞむ 第1回 〜創作活動とスランプ〜

          (詩)全てが凪いで静寂へ

          瞬間 全てが止まった気がした 海は凪 潮騒は静まり 鼓動と鼓動の間 一瞬にも満たない 永遠にも感じられる 静寂が訪れる そんな世界に一人 私だけが立っている 美しき孤独の中 止まった世界と向き合った 浅く息を吸うと 世界は再び動き出し 波の音が鳴り響く 澄んだ空に流れる雲を いつまでも眺めていた そんな海辺の昼下がり

          (詩)全てが凪いで静寂へ

          (詩)ある日星が落ちていた

          ある日星が落ちていた 流星群からはぐれてしまったのだろうか ぽつりと一つ落ちていた 星は宇宙にあるべきで 見上げるものであってほしいのに 無造作に横たわっていた 見下ろした星は影に呑まれ 輝きは消え去っていて 砂にまみれて汚れている それでも くすんだ星がなぜか綺麗に見えたのだ たとえ宇宙に戻れなくとも 気高さだけは失わず 大地に在り続ける星の 姿はとても美しかった

          (詩)ある日星が落ちていた

          (詩)流れ、流されて

          流れ、流され 波にもまれてここに来た 砂浜に一人 はるか彼方の水平線 孤独なんて今更だ 風が冷たく吹きつけて 隣には誰もいない 寂しさはあるけれど 歌を口ずさみ歩いて行く 随分と遠くに来たものだ 落とし物は数え切れない 後悔ばかり拾ってきた それでも振り返りはしない 精一杯今を生き抜く いつか迎える終わりまで この詩を書くうえで麻枝准作詞作曲「きみの横顔」の影響は計り知れません。それでも私なりに書いたつもりです。オマージュということでよろしくお願

          (詩)流れ、流されて

          (詩)どこまで行くの?

          どこかに行けるのだろうか どこまでも行けそうな気がする どこにも行けないように見える どうやってここまで来たのだろう これからどこへ行くのだろう 行き着く先に何があるのか ここが終着点なのか ふと波が押し寄せて 全てをさらっていった

          (詩)どこまで行くの?

          長編物語恐怖症(詩を紡ぐことについて)

           いつの間にか物語が怖くなってしまった。最近は小説を読まなくなったしアニメも見なくなっている。  原因はおそらく登場人物への過剰な共感だろう。共感しすぎるあまりフラッシュバックを起こし、過去の嫌な経験を思い出してしまうのだ。  長編の物語は総じて山あり谷ありで創られると思う。その度に共感してしまうから心が耐えられず楽しめなくなってしまった。  そんな私だが今でも摂取している物語がある。それが歌だ。アニソンやゲームソングを中心に聴いている。アニソンやゲームソングは使用されるアニ

          長編物語恐怖症(詩を紡ぐことについて)

          (詩)たとえ闇しか見えなくても

          道を闇が覆っている 深く、冷たい闇だ わずかな常夜灯が淡く照らしているけれど 足元はおぼつかない 躓かないように、転んでしまわないように 慎重に踏み出してゆく 落ち葉の音に怯えながら歩く道のり でも確かにコンクリートを踏みしめる感触はある 例え闇しか見えなくても 道は確かに続いている さあ、前へ進め

          (詩)たとえ闇しか見えなくても

          (詩)常夜灯2

          わずかな記憶をたぐり寄せて こんな色じゃなかったはずと思うだけ 街の明かりは 全てあの日と違うように見える どこまでが正しくてどこからが間違っているか それすら、もう解らない

          (詩)常夜灯2

          自販機巡りをすすめられ

           最近は詩を投稿してるが、今回はそこから離れ書評兼体験談とでもいうべき記事を書くことにした。私の創作における軸とでもいうべき作品と受けた影響についてのお話だ。  人の死生観は様々だろう。もし、寿命を売ることができたら、そんなテーマの小説が私のバイブルだ。タイトルは「三日間の幸福」三秋縋先生の著作である。この小説で主人公は自身の寿命の大半をお金に換えてしまう。その買取金額はなんと一年につき一万円。そんなスタートから始まるこの小説。ジャンルとしては恋愛小説に入るのだろうが、それ

          自販機巡りをすすめられ

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          自販機巡りをすすめられ おまけ

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