青春嫌いに響いた歌
こんにちは、地平線です。8月へ突入してしばらく経ちましたががいかがお過ごしでしょうか。
今回は完全に趣味の話ですが夏の内にプレイしたいゲームがあるので、その話をしたいと思います。
そのタイトルは「Summer Pockets」(以下サマポケ)恋愛アドベンチャーゲームブランドKeyが数年前に発売した恋愛ゲームです。
私はこれまでこの手のゲームをしたことがありません。それに昔書いた通り青春嫌いを拗らせています。そんな私が何故このゲームをやりたいと思ったのか。そのお話をしたいと思います。
ゲーム音楽の良さ
端的にいうと音楽がとてつもなく良いのです。私は音楽限定の鍵っ子(Key作品オタク)で、Keyの音楽、麻枝准作詞作曲の曲が大好物なのです。
そんな中、聴いてしまったのが「ポケットをふくらませて」という楽曲。サマポケのグランドエンディング曲です。これを聴いた時、感動と後悔を同時に覚えました。なぜ後悔したのかは簡単で、この曲は物語を終えた上で聴くべきものだったと直感で理解したのです。
皆さんにもおすすめしたい名曲ではありますが、ゲームを終えた後に聴くべき曲だと思ったので素直に聴いてくださいとは言えないのがもどかしく感じています。
つまり、私がサマポケをプレイしたいのはこの曲を真の意味で理解したいからです。
なのでサントラは買った上で封印しています。
ここからは「ポケットをふくらませて」のネタバレを少し含みます。出来るだけ回避したいとはおもいますが、純粋な形で聴きたい方はブラウザバック推奨です。
感動のわけ(青春嫌いにも響く歌)
感動した理由を語ろうとすると逆にとてつもなく難しいのですが、初めて聴いた時はただひたすらに泣きました。
端的に言えば成長を歌っているからでしょうか。青春讃美ではなく過ぎ去っていく青春に対する想い、大人になっていくことへの想い。青春を美しく語っているようで容赦なく過ぎ去る時を歌っている感じが好きなのだと考えてみました。
フィクションの中でぐらい青春は美しくていいのでしょう。しかし麻枝氏はピーターパンであることを登場人物に許したくないような、そんな想いを感じます。実際、麻枝氏の作品からは成長というテーマを良く感じます。
人が大人になってゆくこと、その過程で守っていくこと。そんなことを歌っていることに感動したのかもしれません。
ただそれ以上に説明が難しい複雑な美しいさへの感動を今聴き直しても感じます。
鮮やかな夏の情景描写とともに歌われる人間の成長。そこにとてつもない感動を覚えたのは確かなことです。
麻枝准の楽曲たち
麻枝氏はゲームやアニメの脚本や楽曲制作をされているので、エンディング用に穏やかな楽曲も作曲されています。
しかし、そんな楽曲にこそ成長というテーマと力強さを感じてきました。特にCメロというのでしょうか(作曲について詳しくないので)、2番の後によく入るたたみかけるような部分は本当に好きで穏やかな流れに挟まる力強さに毎回感動します。
また激しめの曲は後ろ向きなようで全体的には前向きな歌詞で気分を程よく上げるのによく聴いています。
「君」という存在
一つ麻枝氏の楽曲について語るキーワードがあります。それが「君」という言葉です。麻枝氏の曲には歌詞の語り手ともう一人「君」という登場人物が出てくる事が多いと思いました。
恋愛の曲でありながら、「君」との関係性の変化、そして語り手の成長を歌っているのは凄く良いといつも感じます。ただ恋を歌うのではなく、むしろそこからの成長を歌う表現が私は大好きです。
青春嫌いと麻枝准の歌
青春を歌っているようでその後をむしろ歌っている。後ろ向きなようで前を向いて歌っている。そんな歌だから私は麻枝氏の歌が好きで、青春嫌いの私でも聴き続けているのでしょう。
皆さんもぜひ聴いてみてください。おすすめです。
おすすめ曲は挙げきれないですが最近は「ヘブンバーンズレッド」というゲーム向けに作曲されています。楽曲は音楽販売サイト「mora」などで販売されてますのでぜひ聴いてみてください。
そして、何曲か聴いた後はKey公式のyoutubeで配信されている「ひきこもりの唄」をお勧めしたいです。
クリエイターが誰しも抱える苦悩を麻枝氏本人が歌い上げていてその叫びに共感しました。それに尊敬していて、オタクの間でも高い評価を得ているクリエイターでもこんな想いを抱え続けているのだと胸が締め付けられるような楽曲です。
今度、麻枝氏の楽曲についてもっと詳しく語りたいなと思っていますがいつになることやら。気長にお待ちください。語るには考えの整理がかなり必要なので時間がかかると思います。
今回は私の好きなクリエイターのお話でした。私もクリエイターの端くれとして、いつか人に感動を与えられるような文章を書けるよう頑張っていきたいと思います。
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