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晴れの日をマグカップに
唐突に浮かんだ、
「晴れの日をマグカップに」。
その言葉どおり、
今日の晴れの日をマグカップに映すべく外へ出た。
少し歩くと大きな公園があって。
噴水の近くには何人かぼくと同じ考えの人がいた。
晴れの日をマグカップに。
唐突に浮かんだのはぼくだけじゃなかったのだ。
めげることはない、
たいていの思いつきは誰かの頭の中にも落ちるもの。
キラキラと光る水面に惹かれて、噴水の縁に座る。
マグカップを水と
新しい季節とフライパン
誰かの声に乗っかって
次の季節がやってくる
君はもう背伸びをした?
迎え入れる季節に
僕は新しいフライパンを買った
時が過ぎる早さを
僕らは甘く見すぎている
そう思って防御のかまえのフライパン
からだを伸ばして
風を感じて
声を出す
君の季節はすぐに来る
晴れ間の陽ざしに果てはない
跳ね返すフライパンで
僕は力を得る