ことのは・つれづれ

晴れの日をマグカップに

晴れの日をマグカップに

唐突に浮かんだ、 「晴れの日をマグカップに」。 その言葉どおり、 今日の晴れの日をマグカップに映すべく外へ出た。 少し歩くと大きな公園があって。 噴水の近くには何人かぼくと同じ考えの人がいた。 晴れの日をマグカップに。 唐突に浮かんだのはぼくだけじゃなかったのだ。 めげることはない、 たいていの思いつきは誰かの頭の中にも落ちるもの。 キラキラと光る水面に惹かれて、噴水の縁に座る。 マグカップを水と空、両方映せるところにかざしたら 青空をすくう仕草で傾けて。 陽の光をいっぱいに

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小石

小石

道端のなんでもない石をけとばし歩いてた あっちへころころ こっちへころり どんどん転がしていくうちに なんでもない石の外側は 雲母のように少しずつはがれてゆく そのたびに光をまとっているようにも見えた どんどんはがされ小さくなる石は 最後に家についたとき 思い切りきれいなものになっていた 僕はてのひらにそれを乗せ言葉を失う 言葉を失うけれど その石は言葉だったので なんでもない顔をして 僕のものになったんだ 僕が光らせたぼくの言葉の石だった

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