見出し画像

小石



道端のなんでもない石をけとばし歩いてた
あっちへころころ
こっちへころり
どんどん転がしていくうちに
なんでもない石の外側は
雲母のように少しずつはがれてゆく
そのたびに光をまとっているようにも見えた
どんどんはがされ小さくなる石は
最後に家についたとき
思い切りきれいなものになっていた
僕はてのひらにそれを乗せ言葉を失う
言葉を失うけれど
その石は言葉だったので
なんでもない顔をして
僕のものになったんだ
僕が光らせたぼくの言葉の石だった



この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
ありがとうございます!よろしければシェアもお願いします。(*^^*)
I am here like a poet. ことのは写真(Instagram)・おはなし作家 YouTube旅する詩集、BASEにてフォトブック販売中 毎月1回かわさきFMにて、ちいさなおはなしを朗読してました。いまはstand.fmにて『ことのは・つれづれ』配信中。