唐突に浮かんだ、 「晴れの日をマグカップに」。 その言葉どおり、 今日の晴れの日をマグカップに映すべく外へ出た。 少し歩くと大きな公園があって。 噴水の近くには何人…
道端のなんでもない石をけとばし歩いてた あっちへころころ こっちへころり どんどん転がしていくうちに なんでもない石の外側は 雲母のように少しずつはがれてゆく そのた…
春の陽の中には黄金の糸が混ざっている それはわたしたちの目をおだやかに眩ませる 黄金の糸は束になったりほぐれたり 陽の中でゆらめき遊ぶ 束になればいっそう太くきら…
音楽の魔法に活字の魔法 世の中にはいろんな魔法があって 僕はその魔法使いの一人 杖のかわりにペンを持つ 呪文のかわりにピアノをぽろん 走り出す言葉 回り出す世界 ま…
誰かの声に乗っかって 次の季節がやってくる 君はもう背伸びをした? 迎え入れる季節に 僕は新しいフライパンを買った 時が過ぎる早さを 僕らは甘く見すぎている そう思っ…
見上げるとビルの高さに三日月がいた。 珍しく低いと見ていたら、とんがったところが屋上の柵にひっかかり、空に昇るのに四苦八苦しているようだった。 May I he…