マガジンのカバー画像

ブログ

119
知る前と知った後で世の中や世界の見え方が変わるような、面白い教養を紹介していきます!
運営しているクリエイター

#とは

#82 ロックミュージックは石の音楽ではない

#82 ロックミュージックは石の音楽ではない

ロックミュージックのロックとはrock(揺れる、振動)という意味です。サッカーの試合とかで流れるQueenの「We will rock you」は「お前(の価値観を)を揺さぶってやるぞ、お前を打ち負かしてやる」みたいな意味です。

――――――――――――

最後までお読みいただきありがとうございました。

参考資料、使用させて頂いた画像など

Photo by Sebastian Ervi on

もっとみる
#50 いろはすボトルの欠点

#50 いろはすボトルの欠点

『いろはす』や『天然水』など、くしゃっと小さく潰すことが出来て、軽いペットボトルは便利です。

このペットボトルは、軽い、捨てるときに潰しやすい、プラスチックの使用量が少ないなど、たくさんのいい点があります。

一方、欠点は、音が鳴るとか、薄すぎて安定性がないとかがあると思います。そして、もう一つ、心理学的な欠点があるかもしれません。

それは、しっかりとしたペットボトルより、おいしさが減るかもし

もっとみる
#49 追い込まれた者の最後のあがき【帆船効果】

#49 追い込まれた者の最後のあがき【帆船効果】

俺が一番だ。

そう思ってた。あいつがやってくるまでは。

けど、あいつはもう俺のすぐ後ろまで追いついてきた。あと少ししたら俺はあっという間に追い抜かれてしまうだろう。

ふっ、、、、、、、、どうせ負け試合だ。

だったら最後に一花咲かせてやろうじゃねえか!



ある技術は、いつかは廃れ、新しい技術が取って代わります。

19世紀の初め、蒸気船が発明され普及していきました。それまでの風を受けて

もっとみる
#48 じゃがいもの一部には、放射線が当てられている

#48 じゃがいもの一部には、放射線が当てられている

北海道でジャガイモがとれました。飛行機でジャガイモを日本各地に届けます。しかし運ぶ途中でジャガイモから芽が出てしまうと大変です。

芽には人間にとっての毒素が含まれていることもあり、ジャガイモは売り物にならなくなっていしまいます。

どうしましょう。。。

ということで、

放射線を照射します。

じゃがいもの一部には芽が出ないように放射線の一種であるγ(ガンマ)線が照射されています。芽の組織を破

もっとみる
花崗岩からは放射線が出ている

花崗岩からは放射線が出ている

花崗岩は御影石とも呼ばれ、墓石や建物などによく使われます。

花崗岩にはカリウム、ウラン、トリウムなどの放射線同位体が多く含まれているので、放射線が出ていることが多いです。

そして、花崗岩は、私たちの住んでいる地面の下にもあるので、私たちはみんな、地面から出ている放射線浴びています。

関西地区では花崗岩が多く存在するので、関東地方より平均被ばく量は多くなっています。御影石は、岡山県や香川県、宮

もっとみる
#43 賢い人は自分のことをそんなに賢くないと思うし、愚かな人は自分のことを賢いと思い込む

#43 賢い人は自分のことをそんなに賢くないと思うし、愚かな人は自分のことを賢いと思い込む

ダニングクルーガー効果
皆さんは、自分は周囲と比べてどのくらい能力があると感じていますか?

どんな人も、自分が思っている能力と客観的に見た能力とにはギャップがあります。ギャップに関する現象で、ダニングクルーガー効果というものがあります。

アメリカの社会心理学者のダニング氏とクルーガー氏が心理学科の学生に対して行なった実験では

論理的思考、英語の文法、ユーモアのセンスについてのテストを受けても

もっとみる
#42 カタログ通信販売の時代

#42 カタログ通信販売の時代

1920年代は、アメリカでカタログによる通信販売業がもっとも盛り上がった時代です。

アメリカ中に大量のカタログが配布され、人々はカタログを見て注文票を返送し、商品を受け取りました。

当時、カタログは『Great・Wish・Book(願いの叶う夢の本)』『farmer's Bible(農民のバイブル)』『a department store in a book(本の中のデパート)』などと呼ばれて

もっとみる
#33 リンゴでも、やっぱり中国強いっす

#33 リンゴでも、やっぱり中国強いっす

リンゴと言えば、

おいしい果実であり、

ニュートンが万有引力をひらめいたきっかけであり、

iphoneの裏にあり、

聖書やケルト神話にも出てくる果実でもあります。

今回は、そんなリンゴの生産国の歴史について見ていきます。(無理矢理つなげた感がすごい笑)

アメリカ
ヨーロッパでは古くから多くの国がリンゴを生産していましたが、第2次世界大戦によって大打撃を受けます。

ヨーロッパの戦場にな

もっとみる
#32 遺伝子組み換えってどうやってるの?

#32 遺伝子組み換えってどうやってるの?

具体的に怖がる遺伝子組み換えは、何か得体の知れないことをしているからなんとなく怖いというイメージがつきものですが、具体的にどんなことをやってるのかを知ることは大切だと思います。

今回は、遺伝子組み換えの方法について書きます。

3種類の方法
遺伝子組み換えは、ある性質を持つDNA(害虫を寄せ付けない物質を出すとか)を作物の細胞に挿入し、作物にその性質を持たせることを目的にしています。

では、ど

もっとみる
#31 With遺伝子組み換え

#31 With遺伝子組み換え

遺伝子組み換えのイメージといえば、なんかヤバそうなことをしてるから食べたくないし関わりたくない。というものだと思います。

しかし事実を追っていくと意外なことがわかってきます。

輸入トウモロコシ日本は遺伝子組み換えの農作物をたくさん輸入しています。

財務省の貿易統計を見ると、日本はトウモロコシを100%輸入していることになっています。(もちろん国産トウモロコシもありますが、 四捨五入すると国産

もっとみる
#30 水を飲むことが非常識だった時代

#30 水を飲むことが非常識だった時代

水に対する抵抗感現代では、水を飲むことは良いこととして知られています。1日2リットル水を飲むと健康に良い、などと聞いたことはあるかと思います。

しかし今からたった200年ほど前には、水を飲むことに対して抵抗がありました。

1つめの理由は、水は安全ではなかったからです。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

2つめの理由は、水を飲むことは非常識だったからです。さらに、水は健康にも悪いと思われていま

もっとみる
#29 酒は水より安全な飲み物だった!?

#29 酒は水より安全な飲み物だった!?

水は危険な飲み物だった私たちは、真水と呼ばれるきれいな水を当たり前に飲んでいて、安全な水を飲めるという権利があるのは当然のことだと感じられます。

ですが一般家庭が良質な水を飲めるようになったのはごく最近のことで、浄水設備が整っていない時代には、水は危険な飲み物でした。

アルコール
ほんの200年くらい前は、水より、アルコール飲料の方が安全でした。(アルコール飲料とは、主に、ビール、ワイン、蒸留

もっとみる
#28 害虫と空襲の共通点

#28 害虫と空襲の共通点

フィロキセラ
フィロキセラと呼ばれる害虫はヨーロッパのブドウに悪夢をもたらしました。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

一方でフィロキセラが良い方の面で役割を果たしたこともあります。

整列したブドウの木今日、世界中のブドウ畑では、ブドウの木が整列して植えられています。

ブドウ畑には直線的に支柱が立っており、その支柱にワイヤーが張ってあります。そのワイヤーに沿ってブドウの木が植えられて

もっとみる
チリワインは、なぜ有名なのか?

チリワインは、なぜ有名なのか?

フィロキセラ
アメリカ原産のぶどうの害虫フィロキセラは、19世紀、船によってヨーロッパに運ばれてきてヨーロッパのワイン産業に壊滅的な被害を与えました。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

接ぎ木ヨーロッパのぶどう農家の人々はフィロキセラへの対抗策として、薬剤を使ったり様々な方法を試しました。

ほとんどの方法で効果は出ませんでしたが、唯一とても効果があった方法があります。それは接ぎ木です。

もっとみる