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日記

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#読書好きな人と繋がりたい

新しく生き直していきたい

新しく生き直していきたい

 5月26日(日)、職場で働く最後の日だった。産前休暇に入るからだけれど、復帰は別のところでする予定なので、退職しないけど退職するような、正真正銘の最後の勤務日だったにもかかわらず、あまりにも普通に、平和な日だった。
とはいえ、その日が最終日だと知っていた方とか、元職の教え子がわざわざ手紙を持ってきてくれたり、常連の利用者の方々から温かい言葉をもらったりした。勤務時間が終わったら、職場の方々からも

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指先から満ちてゆく

指先から満ちてゆく

 どこまでも日々は積み重なっていくもので、その中に体調がいい時もあれば良くない時もあり、泣きそうになるくらいに痛んだ頭痛も二日経てばなんとか収まり、ちょっと濃いめのラーメンが食べられるほどに元気にもなれたりしていて、毎日毎日、思うようにいくことといかないこととがあって、過ごしているとやっぱり、平和でいられることが一番であるというか、大きな困難などなるべくなければいいのになあ、と思う。もしぶつかった

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過去を振り返れば遠く、でも未来はもっと遠いこと、常にその真ん中にいるのが今の私であること

過去を振り返れば遠く、でも未来はもっと遠いこと、常にその真ん中にいるのが今の私であること

 長い期間何も書かなかったので、「そろそろ書きたいなあ」と思うようになり、それもこれもなんとか休みの日や平日の隙間時間に記録するとか書くとかに対しての余裕が生まれ出したというわけなのだけれど、それじゃあ書こうかと思って過去を振り返るとその距離は長く、先月先々月にあったことはもう詳しくは思い出せないし、でも思い出してみればあんなことこんなことあったなあみたいな(本当に11月ごろから今にかけていろんな

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吐露を吐露する

吐露を吐露する

吐露ってタイトルで、有料記事を書こうと思ったのだけれど、結局それは、私のエゴにしか効かない言葉たちだったので、書ききったけれど、あげるのはやめた。誰が読んでも不快にならないものなんて書けやしないけれど、吐露された言葉たちが向かうのってまっすぐ墓場っていうか、海にすらばら撒いてやれないものだった。だからもっと、誰に読まれてもいい場所で誰かに読まれてもいいくらいの程度で書く。

 最近、パタンと本を閉

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もう見失わないでいて、

もう見失わないでいて、

日々

いろんな人と関わって喜びと興奮もありつつもちょっと疲れてしまった9月前半、体調を崩しているうちにあっという間に後半に突入。刺激を受けて学べたことも多く、気づきを得た期間だった。だけど変化もあった。

いろんなことを諦めた。笹井宏之賞も出すの諦めたし、家事や人付き合いなど、諸々をそつなくこなそうとするのを、やめられる部分はやめた。
「できるだけ多くの小説や短歌の公募に出そう!」と思って書こう

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夢だよと言われれば夢だったのかあ、って思っちゃう、そんな夏の中にいる

夢だよと言われれば夢だったのかあ、って思っちゃう、そんな夏の中にいる

 
 入籍したのが8月6日の日曜日。いろいろ考えて午後1時45分に籍を入れると決め、無事にそれが達成できた瞬間から、晴れて夫婦になったのだけれど、あっさりしすぎていて、わざわざ言葉に出さないと「夫婦」という実感がないというか、いやもう本当にわからなくて、役所から帰る車の中で「夫婦になりましたねえ」という話をした。

 紙切れ一枚で同じ苗字になり、ここから一生同じ人生をあなたと歩んで行きますよってこ

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それでも生きていくと決めたのだから

それでも生きていくと決めたのだから

 阿波しらさぎ文学賞の1次選考通過作品と、最終選考に残った作品が新聞に掲載された。朝の6時過ぎから新聞を開き、睨むようにそれを読んだ。見覚えのある作者名がちらほらいる中、私の名前はどこにも見当たらなかった。上にも、右端にも、左端下にもいなかった。その中に彼の名前はあったのは嬉しかった。嬉しかった。

 夜は悔しくって泣いた。何回だってあるだろうこの悔しさを、一回一回こんなに悔しがってちゃ身が持たな

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もう二度とない日々だってぜんぶ、

もう二度とない日々だってぜんぶ、

私生活、猫が増えたり歌会に参加したりと忙しい日々でした。
増えた猫というのは、私の実家に住んでいる猫であって、事情があってこちらに引き取ることになり、一時間以上かかる道中、運転にどう細心の注意を払ったって、永遠と怖がって叫び続ける猫をずっと宥め続けて人間の精神はじっくりと疲弊したまま帰宅、そして迎え入れたはいいものの、環境の変化でプチパニックを起こしているので落ち着きがなく、(それは私も同じである

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分岐点に触れるときいつも泣いている

分岐点に触れるときいつも泣いている

もう二月になっている。note自体は開いていたのだけれど、フォロワーの日記を読むだけで終わり、その間に何件か前の記事にいいねをくれていて、読んでくれている人がいることはとてもありがたいことだけれど、私は面白くない人間なので、面白いことが書けない(面白いことを書こうとはしてないけど、いるでしょ、面白い人って、すごく憧れる)ので、どんな気持ちで読んでくれているのかなあと時々考えます。でも嬉しいです本当

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生活には〆切がなくて「ずっと」がある

生活には〆切がなくて「ずっと」がある

 新年明けておめでとうございましたね、皆さん、一月があっという間に終わってしまいそうな予感しかなく、こんなに毎日終わるのが早くていいのだろうかと不安になる時があります。慌ただしく過ぎる中で、少しでも笑っていられたらいいなと思って過ごしているけど、時々ほんとうに笑うだけで終わっちゃう時があって、記憶がそれ以外ない日があります。ちゃんと仕事してたし、家事してたし、生きていたとは思うのだけど、読書はでき

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あの窓から入る光を美しいと思う1日目

あの窓から入る光を美しいと思う1日目

引っ越しをした。

これが12月の一番大きな出来事で、本当は年始から住み始めるつもりだったのだけど、わざわざ年末年始にバタバタしなくてもいいよね、となり、仕事終わりや休みの日などを使って少しずつ私の荷物を彼の家に運び込んでいた。

すでに私たちは週の半分くらいは一緒に過ごしていたため、それが、住む家を変えるタイミングで、じゃあもう荷物運んでこっちで一緒に暮らそうか、そうだね、そうしよう、という感じ

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命を守ること、心の平衡を保つこと

命を守ること、心の平衡を保つこと

 
 彼が猫を拾った。子猫。しかも黒猫。
雨の降る寒い日に彼の職場にやってきて、小さく丸まっているところを保護したとのことだった。
 私はそれを聞いて呑気に喜び、彼の家にはすでに先住の雄の黒猫がいて、私の家にも同じく同性の黒猫がいるから、まーた黒猫か〜不思議な縁だあなんて言いながら、うきうきして帰った。
でも、対面した時、子猫はタオルに包まれぐっすり眠っていたのだけど、一目見て、何だか様子がおかし

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生きるから生まれてくる言葉

生きるから生まれてくる言葉

 久しぶりの2連休を楽しくすごくために金曜日の仕事は心を清く保って務めようとしたがだめだったのだけれど、それでもなんとか仕事を終わらせ、念願の休みを過ごすだけとなった喜びをどうにか抑えつつ、彼の運転で深夜から高速を走らせ、京都へ向かった。

 深夜から京都へ直接行ったわけではなく、淡路島のSAで車中泊をするために深夜から出発したのだった。子どもの頃から、家族で旅行に行くときは必ずと言っていいほど車

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白紙にしてしまったメモ

白紙にしてしまったメモ

 その時、「ああそうか」と思ったことがあって、これはメモに残しておこうと、メモを開いた記憶はあったので後から確認してみると、白紙だった。まあそうだろう、書いた覚えはないのだから。だけどなんとなく、その時感じたことが自分の創作について核心をついていたような気がするし、それが、今の私に染み込んでいるような感覚はあるので、そのうち思い出す時が来るかもしれないし、思い出さないかもしれない。それが単価になっ

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