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排泄運動

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日常の速記。食べて、咀嚼して、排泄する。
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#自分にとって大切なこと

落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです

落ち込むこともあるけれど、私、この町が好きです

光の方へ久々に朝からひどい落ち込みの波に引きずられて目の前が真っ暗になった。けれども、かわいいシェアメイトが「苺食べる〜?」といつものように朗らかに聞いてくれたので、はっと気持ちが光の方へと向いた。舌から苺の甘酸っぱさが染みわたり、重い身体にかすかな電流が走った。

先日、門司港にアジールをつくりたいという主旨の記事を投稿したが、結局のところアジールをいちばん必要としているのは他でもない私自身なの

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君は古文なんか読まない(あいみょん風)

君は古文なんか読まない(あいみょん風)

古典学習は必要か問題学生時代の友人から「ツベ様(国際基督教大学教授・ツベタナ先生)がabemaTVでてるよ」と連絡が来た。

古文・漢文学習は必要かという、取るに足らない議論だったので流しながらみたが、ツベタナ先生の場面だけはしっかり拝見させていただいた。生きていくうえでの、古文を学ぶ必要性を真っ向から熱く訴えるツベタナ先生は相変わらず格好よくて痺れた。

恩師との出会いツベタナ先生に出会ったのは

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そろそろシェアハウスについての誤解を解きたい

そろそろシェアハウスについての誤解を解きたい

根暗とシェアハウスの親和性シェアハウスの運営をしているとかいうと、コミュ力おばけだと勘違いされがちだけど、たぶんその逆。

表面的なコミュニケーションは卒なくできるけど、実は人見知りだし、心を開くまでにだいぶ時間がかかる。飲み会とかイベントで知り合った人と会話を続けるのはどちらかというと苦手だ。

だから、ちょっとした時間の何気ない会話の積み重ねから、少しずつ相手を知っていけるシェアハウスという環

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不良になれなかった私のアルゼンチン門司港逃避行日記

不良になれなかった私のアルゼンチン門司港逃避行日記

不良になれなかった私物心ついたころから、何故だかはわからないが日本の教育や社会に馴染めなかった。都心にある中高一貫の私立の女子校。校則とか時間割とか部活とか意味わかんなかったし、学校にいると自分がどんどんロボットになっていく感じがした。

通学中に満員電車に乗っている大人とか観察してたら、何のために生きてるのかよくわからなくなった。MDのイヤホンでブルーハーツの1985年の『僕たちを縛り付けて一人

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骨を拾う

骨を拾う

身寄りのないおいちゃん達に寄り添うことを生業にしているので、葬儀に携わることは少なくない。この5年の間にも幾つものお別れを経験してきた。

葬儀でいちばん嫌いなのは棺を閉める瞬間と、火葬場の緑のボタンを押す瞬間だ。記憶は永遠だけど、もう生身のおいちゃんの身体に会えなくなるのが辛くて、いつもその場面でつい涙が押さえきれなくなってしまう。

もう相手の身体に触れられないということは、文字通り身を引き裂

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自分で自分をケアすること

自分で自分をケアすること

最近、クレンジングオイルやボディクリームをちょっといいものに変えてからすこぶる調子がいい。

いわゆる、デパートコスメというやつだ。

デザインが洗練されていて、とてもいい匂いがする。ずっと憧れだった。手が届かなかった。

手が届かなかった……??

いや、そんなはずはない。

社会にでて約8年。それなりにちゃんと働いてきたし、多くはないけれども少なくもないお給料もちゃんといただいてきた。

決し

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