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自分で自分をケアすること

最近、クレンジングオイルやボディクリームをちょっといいものに変えてからすこぶる調子がいい。

いわゆる、デパートコスメというやつだ。

デザインが洗練されていて、とてもいい匂いがする。ずっと憧れだった。手が届かなかった。



手が届かなかった……??



いや、そんなはずはない。

社会にでて約8年。それなりにちゃんと働いてきたし、多くはないけれども少なくもないお給料もちゃんといただいてきた。

決して手の届かない代物ではない。


それなのに、私には高級すぎる、もったいない、ドラッグストアのもので充分……

そんな言い訳を並べて勝手に敬遠してきたのは他ならぬ自分自身だった。


そんな私がふとしたきっかけで、デパートコスメデビューを果たした。

憧れだったクレンジングオイルをはじめて使い、化粧水がすーっと肌に染みわたったとき、内側からふつふつと静かな喜びが湧き上がってくるのを感じた。

それは自分が「ケアされている」という新鮮な癒しの感覚だった。


別にデパートコスメや高級なものでなくてもいい。

肝心なのは自分が心からいいなと思っているものを自分に使ってあげることなのだと思う。

自分がそれを使うに値すると認めてあげること。

ケアするって、大切にするってことなのかな、と思った。


日本ではよく「自分がされたら嫌なことは人にしてはいけません」

と小さい頃に教えられる。

けれども、自己肯定感がちょっぴり低くて、自分のことより他人のことを考えがちな私達に必要なのは

「人にしてあげたいことは、自分にしてあげなさい」

という教えなのかもしれない。

あ!これ素敵だな!と思うものを人に贈るのは容易いが、自分に贈るのは案外難しい。

人に優しくするように自分にも優しくしてあげること。

健全な優しさはきっとそんなところから生まれるような気がする。

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