マガジンのカバー画像

学術都市ボストンから学ぶ日常生活からできる健康法

13
運営しているクリエイター

記事一覧

今日から実践できる減塩方法

今日から実践できる減塩方法

現代において塩は人間の食には欠かせません。ただ、塩分の過剰摂取がさまざまな疾患のリスクを伴うことが明らかになってきてからは、「減塩」を推奨する時代の流れとなってきました。
そんな塩ですが、石器時代では1日の食塩摂取量は1g~3g程度と大変少なかったと考えられています。現在でも、塩を手に入れることができない南米のヤノマモ族は、1日1g未満の食塩で暮らしています。
現在、塩の摂取量・使用量が急激に増え

もっとみる
アメリカのサプリメントのトレンド、及び個人的に注目しているサプリメント3選

アメリカのサプリメントのトレンド、及び個人的に注目しているサプリメント3選

アメリカに住んでいると、いたるところでサプリメントが売られているのを目にします。薬局だけではなく、Whole FoodsなどのスーパーマーケットやCVSなどのコンビニエンスストアでも、大量に売られています。

Nutrition Business Journalがまとめた『2016 NBJ Global Supplement Report』によると、2014年の世界のサプリメント市場は、1,080

もっとみる
Fake meat (plant-based meat)は健康に良いのか?~医者の観点から考察してみた~

Fake meat (plant-based meat)は健康に良いのか?~医者の観点から考察してみた~

海外で生活しているとベジタリアンやビーガン(肉類、魚介類の他、卵や乳製品も一切とらない菜食主義者)の人達と会う機会がよくあります。多くのレストランでもベジタリアンやビーガンメニューを提供しています。

彼らのほとんどは宗教上の理由ではなく、自身の健康や地球環境に考慮して、この様な食生活を選んでいます。日本だと「意識高い系」と言われてしまいそうな彼らですが、近年、この様な人達が世界中で増えています。

もっとみる
ぜひ食べてみたいアメリカのスーパーフード② ~モリンガ (Moringa)~

ぜひ食べてみたいアメリカのスーパーフード② ~モリンガ (Moringa)~

最近はスーパーフードにハマっています。
なんてっかていうと、”楽しい”からです!(^^)!

健康な食事っていうと、制限、制限、制限って感じでたのしくないですよね(´・ω・)

新しいものに挑戦したり、しかもそれが美味しく、そして身体に健康的な作用があったら最高じゃないですか!

今日はモリンガを紹介したいと思います。

モリンガ (Moringa)
インド、パキスタンやネパールなどが原産のワサビ

もっとみる
一般的なアメリカ人、日本人、そしてボストニアンの野菜の食べる量

一般的なアメリカ人、日本人、そしてボストニアンの野菜の食べる量

先日、ボストン郊外の田舎町に行ってきました。
昼食にビザを注文したのですが、びっくりするぐらい大きいのが出てきて、二人で食べましたが半分以上残してしまいました。

ここで思い出したことがあるのです。
ボストンにずっと住んでいると忘れていましたが、アメリカの食事はジャンキーでボリュームも多いということを。
(ボストンは健康意識が高い街であり、レストランで注文しても申し訳ないぐらいの量しか出てきません

もっとみる
キノコが新しいスーパーフード?
アメリカで改めて注目されているキノコの効果

キノコが新しいスーパーフード? アメリカで改めて注目されているキノコの効果

アメリカのスーパーではキノコの種類がとても多い!
収穫量も多く、調べてみると中国について2位でありました。(ちなみに、日本は13位)

興味がでていろいろ調べてみました。そうすると健康に対してもとても良い効果があることがわかりましたので、少し紹介したいと思います。

そもそも、
古代エジプトでは、キノコは、神から贈られたものとしてファラオ(王)や上流階級しか食べることができなかったといわれています

もっとみる
理想の食事「プロテイン ボックス」

理想の食事「プロテイン ボックス」

こんにちは。
いままで様々な「食事と健康」について書いてきましたが、要約すると以下となると思います。
1、糖質が少ない。
2、たんぱく質が多い(しかも、非赤身肉や非精製肉由来のタンパク質が理想)。
3、果物を多くとる。
4、ナッツを多く取る。
5、可能な限り減塩食がよい。

以上のことから「プロテインボックス」を提案したいと思います。健康に良い食事というと、見た目がパッとしなくて、かつ味もイマイチ

もっとみる
「慢性炎症」改善のヒントは食品店にある!

「慢性炎症」改善のヒントは食品店にある!

こんにちは。
様々な疾患と関係している慢性炎症。
その改善のヒントは薬局や病院よりも普段から使っている食品店にあるのかもしれません。

一般的な動脈硬化のリスク因子は喫煙、肥満や高血圧などが考えられています。
しかし、これらの古典的な危険因子以外にも体の中に発生する慢性炎症が動脈硬化の原因であることが最近の研究で分かってきています。

慢性炎症とは、体内で静かに炎症が起きていく炎症です。
ケガをし

もっとみる
ベジタリアン(vegetarian)食に秘められている可能性とは?

ベジタリアン(vegetarian)食に秘められている可能性とは?

こんにちは。
ボストンの生活もだいぶ慣れ、週末にはいろいろなイベントにも出かけるようになった。
気づいたのことが、いろんな店にVegetarianやVegan用のメニューが置いてあるのだ。Baseball観戦にいったスポーツバーにもVegetarianのハンバーガーが置いてあったし、Halloweenのeventにきているfood trackにもVegetarianのメニューが必ずある。

ベジタ

もっとみる
ボストニアンがよく歩き、よく走る理由とは?~そこから得る行動変容へのTips~

ボストニアンがよく歩き、よく走る理由とは?~そこから得る行動変容へのTips~

こんにちは。
アメリカは肥満の人がとても多いというイメージであった。
しかし、ボストンに来てみると、太っている人は多くなく、街を歩いているとむしろ健康で痩せている人の方が目立つほど多い。

その理由一つに、”ボストニアンはよく歩き、よく走る”ということがある。

アメリカは確かに車社会である。しかし、ボストンは電車が発達しており、車を所有していなくても問題なく生活できる(実際に僕も所有していない。

もっとみる
オシャレで楽しい!!だから健康になれる!?~ボストンでの流行店×行動経済学からのTips~

オシャレで楽しい!!だから健康になれる!?~ボストンでの流行店×行動経済学からのTips~

こんにちは。
美味しくて、おしゃれ!なのに健康的な食事を提供している。ボストンでめっちゃ流行しているヘルシーなファーストフード店がある。ここから、我々の食事に対しての行動変容のヒントが隠れていると思う。
マクドナルド、バーガーキング、ダンキンドーナツ…など、アメリカ発祥のファストフードというと、「ハイカロリーで、脂っこくて、身体に悪いもの」とイメージされる方が多いのではないでしょうか?
しかし、健

もっとみる
なぜハーバードの研究者たちは毎日リンゴを食べるのか?②

なぜハーバードの研究者たちは毎日リンゴを食べるのか?②

こんにちは。
自分が所属しているハーバード大学公衆衛生大学院 (Harvard T.H. Chan School of Public Health)のDepartment of Social and Behavioral SciencesのLabでは同僚の研究者のほとんどがランチにリンゴを持ってくる。
美味しくて安いだけの理由で、ハーバード大学公衆衛生大学院に所属している、健康へのリテラシーが高い

もっとみる
なぜハーバードの研究者たちは毎日リンゴを食べるのか?

なぜハーバードの研究者たちは毎日リンゴを食べるのか?

こんにちは。
僕が所属しているハーバード大学公衆衛生大学院 (Harvard T.H. Chan School of Public Health)のDepartment of Social and Behavioral SciencesのLabではランチは研究者が集まって一緒に食べることが多い。
Bostonは外食がとても高いために(テイクアウトのサンドイッチが$10前後、店でランチを食べようとす

もっとみる