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#推薦図書
美しき、百“希”夜行(夜天/女王蜂)
今、『先が見える人』と『先が見えない人』は、どちらの方が多いんだろう。
終わりが見えないなんちゃらウイルスに、もしかしたら明日起こるかもしれない震災に。
行きたい場所へ、行けない。
誰かに会いたいのに、会えない。
ピリピリした現実。
あっちを向いても、こっちを向いても、一寸先は闇。
自分のこともそうだけど、自分が好きな人達も。
たとえば、好きなミュージシャンのこと。
僕の大好きなバ
ぼくに、呼吸させてくれたもの(センス・オブ・ワンダー/レイチェル・カーソン)
ターシャ・テューダーしかり、自然を愛する人に、その愛し方に惹かれる。それは、ぼくも子どものころ、自然を愛していたからだと思う。
針葉樹の葉は銀色のさやをまとい、シダ類はまるで熱帯ジャングルのように青々と茂り、そのとがった一枚一枚の葉先からは水晶のようなしずくをしたたらせます。
――本文より引用
レイチェル・カーソンが目に見えるものを例え、それを想像し、その度に思い出す景色があった。どれも、子
滑る指先、滑ることば(湖とファルセット/田村穂隆)
水草が川面を覆う 忘れなさいあの日あふれた言葉のことは(p108)
たまりの水は腐る。流れる水は腐らない。と、いつかどこかで読んだ。たしかに、海なり湖なり腐るのは見たことがない。(赤潮とか、あれは腐っているわけじゃないか。)
海も湖も、あと池も、とどまっているようで、どこへでも行く。理由は他にもあるだろうけど、理由らしい理由はそれだろうか。ぼくが、水場を好きな理由。蛇口から水が流れる様を見るの
「自分と違っている者」たちの話(カモメに飛ぶことを教えた猫/ルイス・セプルベダ)
「最後に、ひなに飛ぶことを教えてやると、約束してください」
(中略)
「約束する。そのひなに、飛ぶことを教えてやる。さあ、もう休むんだ。ぼくは助けを呼んでくるから」
――p37-38より引用
もうすぐしぬことがわかっているカモメは、会ったばかりの猫に、これから生まれる子どもを託す。カモメじゃないどころか、羽も生えていない生きものに。
それは、他に託す人(?)がいなかっただけじゃなく。この人な
知らない(パウル・クレーと愛の詩集)
クレーが好きだ。『思考のための死』とか『釣り人』とか、好きな絵はたくさんあるけど、有名なのは、『忘れっぽい天使』などの、天使の絵だろうか。白い紙に黒い線。の、簡素な絵。
晩年、強皮症を発症し、思い通りに動かない手で綴った線。が、とても優しく、とても悲しい絵になった。(と、感じているのは、ぼくだけど。)
クレーの天使達は、知らぬ存ぜぬ内に、ことばを呼び寄せる。谷川俊太郎は、彼らに心を動かされ、詩
「想像してごらん」の実(グレープフルーツ・ジュース/オノ・ヨーコ)
苦しさにも、種類がある。
メンタルとか、フィジカルとか、もしくは、どちらでもない、上手く例えられない苦しさ。
ふいに、息ができなくなる。のは、フィジカルだろうけど。原因は、(たぶん)メンタルにあって。どちらにも原因があるなら、どれからどれをすればいいのか、わからない。
八方塞がりのぼくは、どこへも行けない。横たわるだけで、精いっぱい。また、息ができるようになるまで、耐えている。どこへも行けな
ぼくと鬱と料理(帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。/高山なおみ)
ぼくは、あんまりものを食べない。のは、食に関心がないから。のは、大抵調子が悪いときだ。頭の。それで、食べずにいると、ますます不調になる。(鬱病は、エネルギー切れになると悪化します。万病に言えることだけど。)
調子がいいときの食事は好きでも嫌いでもない。これはこれで、なんだかぼくじゃない気がする。もともと、食べることは好きだったはずだ。少なくとも、子どものころは。
いつからだろう。一人でいると食
「エモい」がわからない? これを読め(エモーショナルきりん大全/上篠翔)
エモい #とは
「エモい」とは、なんとも言い表せない素敵な気持ちになったときに使う、主に若者の間で浸透している俗語(スラング)です。
――ふじのーと(山梨県の観光、自然)HPより引用
「エモい とは」と、Google先生に訊いてみたところ、検索上位になっていたのが上記である。内容はさておき、なんで「山梨県の観光、自然」のサイトに「エモい」の意味が載っているんだとか、URLにも含まれている山