相地

あいじ。もしくは、八ヶ崎 薫。コーヒーを淹れるもの書き。OFUSE( https://…

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あいじ。もしくは、八ヶ崎 薫。コーヒーを淹れるもの書き。OFUSE( https://ofuse.me/aizi8gasaki

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  • cider.

    サンダー、サイダー、サバイバー。まっとうに生きるって、大変だ。

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    100文字で案外書ける小説は(5・7・5)

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「cider.」もしくは、その泡たち。(538字)

・僕相地。 もちろん、本名ではない。 「cider.」の語り手。 性別は、どっちつかず。 自称ライター。お仕事ください。 本と音楽が好き。 吉田篤弘さん、haruka nakamuraさんの作品をこよなく愛している。 憧れの人は、ロックバンド・女王蜂のアヴちゃん。 よく白湯をすすっている。 ・パートナー伴侶。 コーヒーが好き。 メガネがよく似合う。 僕のありのままを受け止めてくれる、唯一の人。 寝起きは、とびっきりかわいい。 (でも、これは僕だけが知っていれば

    • そして、喋らなくなる。

      外に出なかった。 風が強かった。 そうじゃなくても、きっと、家から出ようとしなかった。 なにをするにも、苦しかった。 なにもしたくないのに、なにかをせずにはいられないような。 3日前くらいから、調子は悪かった。 だから、しばらくは、悪いのかもしれない、と思った。 こんなにつらいときでも、世の中には、外に出ないといけない人がいるのだ。 なんでだろう。 なんで、それができるんだろう。 なんで、ぼくにはできないんだろう。 なんで。 頭が回らない。 なにも書

      • 「明るいと、不自然だな、と思った。」

        暗くなって、蛍光灯を点けた。 ひさしぶりに。 自分の部屋では、いつも点けない。 カーテンは、ずっと閉じている。 遮光カーテンだから、日中でも薄暗い。 なにかをするときは、机の上のスタンドライトを点ける。 のだけど。 PCで作業をしようと思ったら、充電が切れかかっていた。 充電……ずっと、していたはず。ケーブルは、コンセントに刺さっている。 が、PC本体の方に刺さっていなかった。なるほど……。 コンセントは二つ。 一つは、常にスタンドライトが。 もう一つ

        • 「結局、ぼくは、どこに逃げても、」

          目を閉じる。 床に座ったまま。 だんだん、体が左右に揺れる。勝手に。 こらえることもできず、どちらかに倒れる。 調子がどれくらい悪いのか、確認する方法。ぼくが。 手が、ひどく震える。 瞼も。 閉じているのに、あまりに震えるので、ときどき勝手に開いて、見える。 こんなときは、外に出ない方がいい。 悪化することがあるから。 (外に出なくていい、という選択肢があるのが、今のぼくには奇跡みたいだ。) 気晴らしもできないけど、しょうがない。 たとえ、目の前で、嫌

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          「その間だけは、色んなことを忘れられるから。」

          1ヵ月に1回は、そういうことがある。 ぼくが、どうしようもなくなること。 どうしようもなく、目の前がちかちかすること。 思い出したくないものが、光景が、目の前で。 それは、ふいに訪れて、すぐに消えてくれることもあるけど。 どどど、と土石流みたいに、記憶がなだれ込むこともあって。 そんなときのぼくは、被害妄想が強くなりすぎて、疲れることがあって。 (そんなことはないと、わかっていても。) 寝不足だったのも、あると思う。 (前日に、ほとんど眠れなかったから。)

          「その間だけは、色んなことを忘れられるから。」

          「やっぱり、終わり方は大切だよ。」

          コーヒーを飲みすぎた(2杯)。 ので、眠れない、というより、眠る気になれずにいる。 (この日記は、今、朝に投稿されている。ので、これを書いているぼくは、昨晩のぼくになる。) 飲みすぎてしまったときの、動悸が激しくなる感じはない。ふしぎなことに。 空きっ腹じゃないのが、よかったのかもしれない。 その、飲みすぎたコーヒーも、知人である珈琲屋のところで飲んだ。 周囲の人達も、お喋りが上手なので、ぼくもついつい喋りすぎた。 ので、気分が高揚しているのかもしれない。それに

          「やっぱり、終わり方は大切だよ。」

          変な感じが、ずっと続いて(今朝は、ホットコーヒー)

          眠れるようになった。 と思う。 寝つきはよくなった。 と思う。 中途覚醒もない。 それは事実。 でも、5時間もしくは6時間で、きっかり目が覚める。 いつ就寝したのか、では、まだ深夜のこともある。 それで、もう少し眠ろう、と思っても、眠れない。 あまり、眠気がない。 それは、今までのことを考えると、いいことだけど。 なんとなく、違和感がある。 それは、不眠が長く続いた、からじゃなく。 体というか、頭というか、もしくは、そのどちらかに、強制されているよう

          変な感じが、ずっと続いて(今朝は、ホットコーヒー)

          「こういう日が、いい日なのだな、と思った。」

          ああ、そうだ。 全部、昨日起こったことなんだ。 と、思い出した。 (そういえば、昨日のことをすぐに思い出せるのは、とても珍しい。) 朝から、色んな人が疲れているのを見て。 ふと、ぼくも疲れていると、気付いたからなのかな。 朝は、バスに乗って、書店へ向かった。 今日こそ、国語辞典を買おうと。 ぼくが降りる予定の、一つ前のバス停を過ぎて。 けれど、それから、バス内の案内板は、一向に変わらない。 もうすぐ、ぼくが降りるところ……。 ぼくは、停車ボタンを押してみ

          「こういう日が、いい日なのだな、と思った。」

          情報処理が苦手だから、くらくらするんです。

          なにを書こうか、ずっと迷っている。 迷うのは、いつものことだとしても。 書き始めよう、と思って、すでに30分は経った。 迷う……。 昨日、なにもなかったわけじゃない。 むしろ、なにかは、あった。 (なにもない日の方が、多いくらいだ。) 睡眠薬を増やして、寝つきはよくなったけど、なぜか、3時に目覚めてしまった。きれいさっぱり。 (その日は、疲れはてて、ずいぶん早い時間に眠ってしまったから、そのせいかもしれない。) 何度も眠ろうとして、眠れなくて、そういえば、夕

          情報処理が苦手だから、くらくらするんです。

          ひさしぶりに、珈琲屋になった日

          1ヶ月……2ヶ月? それくらい、ひさしぶりに、珈琲屋になった。 (先月も、出店予定はあったけど、コロナになったのでキャンセルした。) 場所は、いつも間借りさせてもらっているパン屋さん。 大体、まったりしたペースで淹れている。 が、昨日は、思いの外、お客さんが多かった。 特に、始まったころと、終わるころに。 パン屋さんのお客さんが多いのは、いつものことだけど。 その後、ぼくの方に流れてくるかは、日による。 昨日、はじめてだったのは、SNSを見て、ぼくのコーヒー

          ひさしぶりに、珈琲屋になった日

          悩み、悩まず、ゆら、ゆら、ゆら、

          睡眠薬が増えた。 増やしてくれ、と言ったのは、ぼくだけど。 あまりに、眠れないから。 1錠から、2錠へ。 (睡眠薬じゃないけど、睡眠薬のような薬も、処方されている。) どうだろうな。 眠れることはできても、眠りすぎたり、しないかな。 今までの薬では、そういうことがあったから。 薬を飲んでも、なかなか眠くならなくて。 ようやく眠くなったと思ったら、明け方で。 だから、朝になれば、起き上がれないほどの眠気。 これを書いているぼくは、まだ薬を飲んでいない。眠っ

          悩み、悩まず、ゆら、ゆら、ゆら、

          「一日を分割するように、途切れ途切れに眠って。」

          また、もどしてしまった。 夕方になると、ぼくは、ひどく咳き込む。 もともと、コロナの療養期間が終わっても、咳は出続けていたのだけど。 その内、発作のように、突然むせてしまって、あまりにむせると、もどしてしまうことがあった。 今でも、変わらず咳は出ていて、けれど、しばらくは、ひどくなりすぎることはなかった。 昨日は、もどすまで、むせてしまった。 ようやく、食欲が出てきて、昼食をしっかり摂っていたのに。 その分、苦しい思いをした。 窒息するかと思った。 もどすの

          「一日を分割するように、途切れ途切れに眠って。」

          「もう少し、眠っていいなら、眠っていたい、」

          なにもしなかった日が、しばらく続いたせいだろうか。 なにもしなかった、わけじゃない日のことも、思い出しにくくなった。 (もしくは、もっと前から、かもしれない。) 昨日の朝は、スタバにいた。 詩を書いていた。 ということを、すぐに思い出せなかった。 いつものように、ずっと家にいる気がしていた。 夕方に、コーヒー豆の焙煎をしたことは、わりとすぐに思い出せた。 ずっと眠たいせいかもしれない。 昨日は、昼寝……した。そうだ。焙煎をする前に、少し眠ろうと思ったんだ。

          「もう少し、眠っていいなら、眠っていたい、」

          不眠で揺蕩う、いつもの朝に

          ずっと、眠れないでいる。 いつからそうなったのか、わからない。 いや、もともと、ぼくは長らく不眠で、とはいえ、ときどき治ったりもしていて。 ただ、ほんの少し前までは、眠れていたはずなんだけど。 また眠れなくなったのは、どうしてなんだろう。 ずっと、重苦しい眠気が、ぼくに付きまとっている。 眠たいのに、眠れない。 ずいぶん、苦しい状態だ。 アルネは、少し俯いて、しばらく考え込んで、やっぱりわからない、というように、首をふった。 ぼくにしか見えない、ぼくだけの女

          不眠で揺蕩う、いつもの朝に

          「ぼくの人生に、あいつが入り込む余地がなくなったのは、たしかだった。」

          パートナーと、お昼ごはんを食べに行った。 山の方にある、知人がやっている小さなお店。 途中で、ぼくをいじめていた奴が来た。 5年以上前に勤めていた職場の同期。 (なんなら、専門資格を取得するための学校でも一緒だった。) ぼくは、気付かないふりをした。 向こうが、気付いていたかどうかは、知らない。 (そもそも、ぼくを覚えていないかもしれない。) ぼくは、驚かなかった。 ぼくとパートナーとは、少し離れた席に案内されていた。 そいつは、夫と子どもを連れていた。

          「ぼくの人生に、あいつが入り込む余地がなくなったのは、たしかだった。」

          たくさんの人を見たり、だれかと話したりした日

          色んな人に会った日だった。 会った、というか、その場に居合わせた、というか。 新しいコーヒー屋ができる、と聞いていたので、電車に乗った。 オープン日だったので、ずいぶん混んでいた。 急がないといけない理由もあるので、いつまでも待った。 新しいコーヒー屋、といっても、彼は、どこかしらのイベントでよく出店していたので、ぼくもときどき行った。 とはいえ、最後に彼が淹れたコーヒーを飲んだのがいつだったのか、覚えていないくらいだったので、彼の方はぼくを覚えていなかった。

          たくさんの人を見たり、だれかと話したりした日