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抱きしめてあなたのことを知りたがる 月並みだけどどうか許して 「Tinderは結構いいよ」そう…
「一日ね、忘れないでよ」そろそろだ蚕になった君が目覚める 階段の踏み荒らされた花弁をいと…
滴る血「信じられない」怒るのはいいんだけど手当てくらいは 「泣いている、泣いているんだ」…
「死にたい」を「生きたい」と変換できれば魔が差さない、上手くいかない 「かわいい」を褒め…
指先をそっと這わせて口付けて肌を脱がせて君の嬌声 ダァリアと呼んでいいかい?いとしくて死…
「いいよ」って目を逸らすくせに言うんだね細い手首を強く握った 「もしかしてアレが金星なん…
「ねえ、もうすぐ」夏を夢見る君の目は春を映さず陽の光だけ 「思い出は記憶に名前を付けるから思い出になる」教えてくれた パスワード好きだった人の誕生日変える気ないよ、便利だから そっけない二度目ましてのあの子には布団の中のキスで連れ去る 下手くそなウソしかつけないから黙る本音を言えない君は優しい
「明日には頭が痛くなるんだよ」そうだね、君は今夜出ていく 夜を呑む 姿形も見えないよ だ…
「これとこれ食べきれないなあとこれも」湯気限定の透視能力 似合わない色を「似合う」と褒め…
部屋の隅 気配だけは感じるんだ 未練がましい僕の病気だ 「君が好き」よくあることにしてお…
「もう春だ」梅を桜と間違える君の唇少し白くて 三月に芽吹いた雪は傷だらけ 口を開けたよ、…
寝たフリをするのに慣れた寂しさを 玉子サンドのピクルス抜いて 世の中のありとあらゆる椅子…
薄曇りくらいが丁度いいのです 花が咲くなら暗闇の中 ミッドナイトブルーの私はアルカリ性 …
君が僕を拒んだのはただ一つ「忘れたかった密の記憶を」 「一度しかキスはしたことないんだよ」みるみるうちに君が溶けてく 「バカですね」たぶんバカだよその通り 何言われても夢になるよ 僕色の現像液から引き上げて 不肖な君は口角下げる 送電線渡り切ったら折り返し「送りがあるなら迎えもあるよね」