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2017年12月の記事一覧
大きいオッパイはいつから「巨乳」と呼ばれるようになったのか? ~『巨乳の誕生』のレビュー~
テレビのニュースを見ていたら「年明けうどん」というものが紹介されていた。簡単に言えば、「年越しそば」と対になる言葉で、さぬきうどん振興協議会がうどんを買わせるために新たに根付かせようとしている行事である。
※今回のエントリーは一部、卑猥な画像が挿入されているので、いろいろ気をつけてください
これを見て思ったのは、新しい言葉が生まれるとき、そのルートは大きく3つに分けられるのではないか、というこ
「やりたいことが特にない」っていうスゴい才能について
自己啓発書でよくあるメッセージは
「自分が心のそこからやりたいと思うことを見つけて、それに全力を注げば成功できる」
というものだ。このことはきっと正しいと思うし、私もそれにしたがって生きている側面が大きい。そして、今回紹介するこの本でも、「自分が好きなことを見つけてそれに注力する」ことの重要性は説かれていた。
「好き」と「得意(評価)」は、密接にかかわっていると思っています。
「下手の横好き
企画には「そうきたか!」が必要
私は書籍の編集者なので、原稿に「赤入れ」をする。
「赤入れ」というのは、文章の間違いやよくない表現などを修正するために、赤ペンで書き込むことだ。いまはすべてパソコンのデータで作業しているので、最終的には、それをスキャンしてDTPデザイナーに送信し、無効のパソコンで修正してもらう。
で、最近、「赤入れってどうやって書けばいいんですか?」と尋ねられて、ふと思ったことがある。
校正記号はなん
年末年始はコレを読んどけアワード2017 ~小説・人文・ビジネス実用~
今年もいろいろ読んで、2017年の読書冊数は215冊(12月21日時点)。
私が今年読んだ本のからとくに良かった本を10冊に絞り込んでおススメする。ジャンルは文芸・ビジネス・人文などいろいろ。ひとつくらい、気になるものが見つかるとうれしい。
1.『猿の部長』
マーケティングが学べる小説なのだが、意外にもしっかりしたSF仕様で、巷にあふれている「とりあえずストーリーつけました的なビジネス書」と
袋とじは読者の驕慢を叩き潰す ~『生者と死者』のレビュー~
私たちは、本が普通に読めることに慣れすぎてしまったのではないか。
夜中に腹が減ればいつでもコンビニで食べ物が買えるのと同様に、金を出して本を手に入れれば、なんの苦労もなく次のページをめくれることを、さも読者として当然の権利と考え、驕りたかぶっているのではないだろうか。
そのような驕慢な読者の鼻先に突きつけられるのは、「袋とじ」という怪物である。
これは、本来製本の段階でノド(背表紙のほう)に