あかさたな

イギリスとジョルジュ・バタイユが好き🤟

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フランスへの謎の憧れ

フランスは「理想」の国だと思う。 つまり、実情はどうあれ、あるいは可能かどうかはさておき、美しい憧れみたいなものをいつの時代も追求してきたということだ。 この点…

あかさたな
2か月前
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ピーキーなマシンに乗って

自分自身のことを「ピーキーなマシン」だと思って暮らしている。 つまり、できることとできないことの差が激しすぎるのだ。 できることは人並み以上にできるが、できない…

あかさたな
20時間前

食生活のデザイン

一人暮らしの利点は、生活をデザインできることだと思う。特に食生活。 誰かと暮らしているときと違い、好きなときに好きなものを食べられるし、「朝はこれを食べる」みた…

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Mのレッグプレス

ひょっとしたら、私はとんでもないドMなのかもしれない。 それを感じたのは、仕事の合間を縫って行ったジムで、リニアレッグプレスをしていたときだった。 確か、450キロ…

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お子様前哨基地

子どもの頃はみんな創造的だったっけ、いつか戻ってきてくれると信じている 「最近どんな本読んだ?」「どんなゲームやってる?」「なんか作った?」という質問をしなくな…

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完璧な絶望

村上春樹じゃないが 絶望にとって最も絶望的なのは、自らが完璧ではありえないことである。 だがそもそも、絶望とはなにか。ここでは「自らが独立した不連続な存在である…

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体温が上がる活動、好きじゃない

前回?↓ 思えば、物心ついたときから「体温が上がる活動」が好きではなかった。 例えば食事。食べてからしばらくすると体温が上がって、疲れてくる。なんなら、食べてい…

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「名前をいえないあの人」へ愛を込めて

多分、二次創作に育てられた。 それはイラストであったり、漫画であったり、MMDであったり、人力ボカロであったり、TRPGのリプレイ(風)動画であったり、ゲームの疑似実…

あかさたな
11日前

うんこに関する考察

近所のクソガキと話しているという体で書いている けど実際近所のクソガキにこんなこと言ったら、確実に頭がおかしいと思われる キミは今「うんこ」と言った。 なぜ「うん…

あかさたな
12日前

後悔のある人生の方が楽しい

hacchiラジオの「楽しんでますよね、後悔を」という一節を聞いて書いた。 多分、今読んでいる『全体性と無限(下)』にも影響されている。 なんにでも影響されるなコイツ…

あかさたな
2週間前

子どもの頃にこんなことなかったっけ?

たび重なる洗濯によって薄くなった、色あせた布巾からは漂白剤のにおいがする。 窓から差し込むオレンジ色の光は、部屋の中を漂うホコリをきらきらと輝かせている。 ホコ…

あかさたな
2週間前

【妄想】デュラハンがいる世界

「仮にデュラハンが実在したら、どういう文化になるんだろう?」という妄想 ここはおれのファンタジー世界! 現実には存在しない種族が、当たり前のように生活しているタ…

あかさたな
2週間前
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視覚と啓蒙

「啓蒙」とは、蒙きを啓くことである。 つまるところそれは「暗いところに光を当てるイメージ」を基底としているのだ。 では、光が当たったときにこそ初めて可能となるの…

あかさたな
2週間前
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信用貨幣論、善悪の彼岸、笑劇

全ての門外漢が書いている 「貨幣の起源は信用だった」という説がある。信用貨幣論というらしい。 例えば、酒場の店主Aが客Bにツケでビールを飲ませてやったとする。 そ…

あかさたな
3週間前

未来への絶望

「明日は学校/仕事だから、そろそろ寝ないと……」と思って眠るのが苦手だ。 休みの前日や休日の昼間なんかに、ただ端的に眠ることは造作もないのに。 朝寝は快い。そこ…

あかさたな
3週間前
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恐怖と「男性」

ここでいう「男性」は、ラカン的なニュアンスでの「男性」です! 既存のジェンダー・イメージを利用するようなずるいやつでごめんな! あと普通に妄言 ニーチェが『悲劇…

あかさたな
3週間前
フランスへの謎の憧れ

フランスへの謎の憧れ

フランスは「理想」の国だと思う。
つまり、実情はどうあれ、あるいは可能かどうかはさておき、美しい憧れみたいなものをいつの時代も追求してきたということだ。

この点で、フランスは果実の国というよりは、むしろ花の国なのだろう。
時折それは乱れ咲きとなり、徒花であれ世界中に薫香を散らしてゆく。

(他の国だと中国辺りがこれに近い気もするが、私は中国ミリしらなので断言はしない)

そもそもフランスは、その

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ピーキーなマシンに乗って

ピーキーなマシンに乗って

自分自身のことを「ピーキーなマシン」だと思って暮らしている。
つまり、できることとできないことの差が激しすぎるのだ。

できることは人並み以上にできるが、できないことはてんでダメ。
「みんななんでそんなことできるの!?」と「みんななんでこんなこともできないの!?」を常に行き来していて「ああ、みんなやっぱりそうだよね」となる瞬間が少ない。

秀才なのか落ちこぼれなのかはそのときによるが、良くも悪くも

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食生活のデザイン

食生活のデザイン

一人暮らしの利点は、生活をデザインできることだと思う。特に食生活。
誰かと暮らしているときと違い、好きなときに好きなものを食べられるし、「朝はこれを食べる」みたいな感じでメニューを固定することもできる。

そんなわけで、最近私の食生活も固まってきた。

とりあえずはこんな感じだ。ここにオプションで卵や夜のプロテインなどが加わる。

冷蔵庫に常備する食材も決まってきた。豚肉、玉ねぎ、無脂肪ヨーグルト

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Mのレッグプレス

Mのレッグプレス

ひょっとしたら、私はとんでもないドMなのかもしれない。

それを感じたのは、仕事の合間を縫って行ったジムで、リニアレッグプレスをしていたときだった。
確か、450キロだっただろうか。

1レップ、2レップ、3レップとやって、4か5レップ目で「ダメだ、そろそろやめよう」と思った。
だが、どうしてもプレートを元の位置に戻せない。

身をよじり、膝を手で支えながらせいいっぱいに足を伸ばし、腰が攣るほど必

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お子様前哨基地

お子様前哨基地

子どもの頃はみんな創造的だったっけ、いつか戻ってきてくれると信じている

「最近どんな本読んだ?」「どんなゲームやってる?」「なんか作った?」という質問をしなくなったのは、いつからだろうか。
いつしか友人にこの質問をしても「最近本読んでない」「ソシャゲしかやってない」「なんも作ってない」といった答えしか返ってこなくなったのである。

クソしょうもねぇ感想だが「昔はこうじゃなかったのに……」と思って

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完璧な絶望

完璧な絶望

村上春樹じゃないが

絶望にとって最も絶望的なのは、自らが完璧ではありえないことである。

だがそもそも、絶望とはなにか。ここでは「自らが独立した不連続な存在であることについての、明瞭な意識」であるとしよう。有り体にいえば孤独の自覚である。

こういう永久に解消しがたい孤独の自覚が、絶望を生むのである。「私には理解者なんていない」「私に救いはない」、あるいは「私はあなたの理解者たりえない」「私はあ

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体温が上がる活動、好きじゃない

体温が上がる活動、好きじゃない

前回?↓

思えば、物心ついたときから「体温が上がる活動」が好きではなかった。

例えば食事。食べてからしばらくすると体温が上がって、疲れてくる。なんなら、食べている最中からすでに疲れてきている。
しかし疲れたからといってダラダラすることは許されない。なぜなら食事とは「神聖な儀式」だからだ。日常生活において、食事ほど多く「マナー」の残っている領域もそうはあるまい。

例えば風呂、とりわけ湯船に浸か

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「名前をいえないあの人」へ愛を込めて

「名前をいえないあの人」へ愛を込めて

多分、二次創作に育てられた。

それはイラストであったり、漫画であったり、MMDであったり、人力ボカロであったり、TRPGのリプレイ(風)動画であったり、ゲームの疑似実況動画であったり──本当に様々だった。私はよくニコ動を見ていた。

自分と同じ解釈をしている人に親しみを感じ、違う解釈をしている人にザワザワと心をくすぐられ、新たな解釈をもたらしてくれた人を尊敬した。

「うぽつ」「待ってました!」

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うんこに関する考察

うんこに関する考察

近所のクソガキと話しているという体で書いている
けど実際近所のクソガキにこんなこと言ったら、確実に頭がおかしいと思われる

キミは今「うんこ」と言った。
なぜ「うんこ」と言ったのかといえば、「うんこ」という語によって周囲の人間がぎょっとするのが面白いからだよね。

ではなぜ、人間は「うんこ」という語にぎょっとするのだろう? そう、ひとえに人間らしい人間だけが。
そしてなぜ、キミは、周囲をぎょっとさ

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後悔のある人生の方が楽しい

後悔のある人生の方が楽しい

hacchiラジオの「楽しんでますよね、後悔を」という一節を聞いて書いた。
多分、今読んでいる『全体性と無限(下)』にも影響されている。

なんにでも影響されるなコイツ……

「一度きりの人生、後悔がないように」とはよくいうが、個人的には後悔のある人生の方が存外幸せなのではないかと思う。
まあ、そんな風に考える理由自体はさして面白みもない。夢は叶ったら現実に変わってしまうからだ。

夢や願望なんて

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子どもの頃にこんなことなかったっけ?

子どもの頃にこんなことなかったっけ?

たび重なる洗濯によって薄くなった、色あせた布巾からは漂白剤のにおいがする。

窓から差し込むオレンジ色の光は、部屋の中を漂うホコリをきらきらと輝かせている。
ホコリは踊るように漂っていて、当時の私はそれがどこに行き着くのかも知らなかった。掴もうとしても、それは私の手をすり抜けていった。

母が私の髪を梳かすとき、プラスチック製の安いブラシで乱雑にするものだから、痛かったのを憶えている。
白かったそ

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【妄想】デュラハンがいる世界

【妄想】デュラハンがいる世界

「仮にデュラハンが実在したら、どういう文化になるんだろう?」という妄想

ここはおれのファンタジー世界!
現実には存在しない種族が、当たり前のように生活しているタイプのローファンタジー世界である。

さて、今日はデュラハンについて妄想する。
元々のデュラハンは「悪い妖精」らしいのだが、ここでは「なんか首と胴体が離れている人」くらいのイメージで考える。

いきなり願望フルスロットルな妄想だが、「デュ

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視覚と啓蒙

視覚と啓蒙

「啓蒙」とは、蒙きを啓くことである。
つまるところそれは「暗いところに光を当てるイメージ」を基底としているのだ。

では、光が当たったときにこそ初めて可能となるのは何かといえば、「見ること」だろう。
このように、「見ること」は「光」と結びつけられ、「知性」の象徴となる。

逆に、視覚以外の感覚は「暗闇」の中でこそ研ぎ澄まされるといえるかもしれない。
これらは暗闇の中で、対象とじかに触れ合うことで真

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信用貨幣論、善悪の彼岸、笑劇

信用貨幣論、善悪の彼岸、笑劇

全ての門外漢が書いている

「貨幣の起源は信用だった」という説がある。信用貨幣論というらしい。

例えば、酒場の店主Aが客Bにツケでビールを飲ませてやったとする。
そのときに「〇〇酒場の店主Aにビール3杯分の借り B」みたいな証書を発行しておくのだ。
しばらくして、Aがこの証書を持ってBのもとに訪れたら、BはAに「ビール3杯分の借り」に見合うようなものを返済しなければならない。

まあ、Bがこの約

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未来への絶望

未来への絶望

「明日は学校/仕事だから、そろそろ寝ないと……」と思って眠るのが苦手だ。
休みの前日や休日の昼間なんかに、ただ端的に眠ることは造作もないのに。

朝寝は快い。そこには目的がないからだ。ただ眠りの心地よさに身を任せるだけなのである。

それに比べると、夜に眠ることは難しい。夜は大抵、明日のことを考えながら眠るから。気を抜くと、明日やその先に対する「漠然とした不安」が大挙して押し寄せてきてしまう。

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恐怖と「男性」

恐怖と「男性」

ここでいう「男性」は、ラカン的なニュアンスでの「男性」です!
既存のジェンダー・イメージを利用するようなずるいやつでごめんな!

あと普通に妄言

ニーチェが『悲劇の誕生』『善悪の彼岸』で言っていることに「逆じゃね?」と思った。なお根拠はない。

ざっくりいうと「高貴な者は恐怖を掻き立てるものを善とするが、奴隷は恐怖を掻き立てるものを悪とする」的なことが主張されている(『善悪の彼岸』の312ページ

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