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文化資本カスカスのアラフォー独身男性が頑張って色々書く

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記事一覧

『わんだふるぷりきゅあ!』刮目せよ、この奇なる女児アニメを

次は誰が(何が)プリキュアになるんだ?ついに21年目に突入した国民的女児アニメこと、プリキュアシリーズ最新作『わんだふるぷりきゅあ!』をあなたは観たか? 魔法少…

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6か月前
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セーラームーンミュージアムに行って武内先生の原画を見た。良かった。

先週、福岡市博物館で開催されていたセーラームーンミュージアムの最終日に行ってきた。今後別の会場でも開催される様子なので、検討している人の参考になれば幸い。 当日…

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6か月前
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『デリシャスパーティプリキュア』における「非プリキュア的戦士」たちの悲哀(ネタバレ有)

いまさらに過ぎるが、過去記事で触れたプリキュア変身動画再生リストをダラダラ眺めていたら、キュアフィナーレにハマった。一気に 45 話見終わってしまったので、以下感想…

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1年前
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夏になると思い出すデブ時代の黒歴史 5 選

筆者は人生の長い間デブだった。記憶の限りでは、成人するあたりから激デブ化した。きっかけが何だったかは覚えていないが、高校三年から大学入学にかけて人生が上手くいか…

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1年前
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デブは人工甘味料で時間を買え!

デブの大敵、間食たとえばあなた(デブ)が菓子パン 1 個を食べたとする。少なく見積もっても 300kcal 以上はあろう。このカロリーを燃焼するために 30 分は走らねばならな…

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1年前
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【創作小説】ひろがる不信!プリキ◯アモーター GoGo !

※ 以下の物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。あと、何がとは言いませんが「初代」と「ファイブ」を意識しております。 設定西暦 …

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1年前
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プリキュアの変身シーンから失われたものとは

YouTube の東映アニメーションミュージアムチャンネルがプリキュア 20 周年を記念して、その変身シーンを一挙に公開している。 20 周年。人ひとりが産まれて成人するまで…

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1年前
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男一人の『美少女戦士セーラームーン cosmos 』鑑賞記。見よ、この美しい閉塞を(ネタバレ有)

あらすじ(前編)タキシード仮面消滅! 下手人は金ピカの三蔵法師、もしくは前髪四連コロネ女。こやつ何者!? うさぎは眼前でまもちゃんが消滅した事実がツラすぎて、自ら…

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1年前
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おにぎり老婆、その美しき脱法行為

フードコートが好きです筆者(私)のような貧しい限界中年男性にとって、フードコートは憩いの場である。 まず座席自体が店から捕捉されない。会計済ませたらあとはどこに…

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2年前
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反米同盟コンビこと中露の戦略。廣瀬陽子『ロシアと中国 反米の戦略( 2018 )』

逆走車の視界には自分以外の全員が逆走しているように映る。ロシア、中国は、アメリカが主導する国際秩序に真っ向逆走する二台の大型トレーラーといえよう。反米の一文字で…

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2年前
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巨人と巨人に挟まれた島国の昏い運命 渡部悦和『米中戦争 そのとき日本は』( 2016 )

もともと『米中もし戦わば』は読了済だったが、中国の脅威についてはともかく、東アジア人自体に対する妙な不信感やパターナルな視点に違和感があったので、元陸上自衛隊東…

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2年前
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現代医療の強大なる力に感謝いたします

歯痛のように続いていた首痛去年末あたり右の奥歯が欠けた。 もう若くないしこういうこともあるんだろう、くらいにしか思っていなかったが、時期を同じくして原因不明の首…

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2年前
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すべてをねじ伏せるトム・クルーズの焦点なき笑顔 『トップガン マーヴェリック』

久々に映画観たら面白かったので感想。ちなみに前作は未見。 米国の黄昏米国はテクノロジーにおいてすでに後塵を拝する存在であるとほのめかす冒頭、これは少し衝撃を受け…

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2年前
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『現代ロシアの軍事戦略(小泉悠)』

予算でいうと米国や中国より一桁少なく、総兵力は欧州 NATO 加盟国の半分以下。核を除けば数的にも火力的にも圧倒的に劣勢にありながら、世界に存在感を(現在進行形で)…

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2年前
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プーチンの実像 孤高の「皇帝」の知られざる真実(朝日新聞国際報道部 駒木明義・吉田美智子・梅原季哉)

適度な角度、距離感、密度、そして“熱”を帯びたプーチン分析本 プーチンについては「スパイから大統領になった」程度の知識しかなかったため購入。 朝日新聞国際報道部…

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2年前
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デビルメイクライ5 感想

約十年ぶりに Mac から Windows に自作で帰ってきました。 せっかくのスペックを活かすべくゲームでもしようかと思い Steam 版を購入。コントローラーは箱コンの中華互換品…

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5年前
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『わんだふるぷりきゅあ!』刮目せよ、この奇なる女児アニメを

『わんだふるぷりきゅあ!』刮目せよ、この奇なる女児アニメを

次は誰が(何が)プリキュアになるんだ?ついに21年目に突入した国民的女児アニメこと、プリキュアシリーズ最新作『わんだふるぷりきゅあ!』をあなたは観たか?

魔法少女というジャンルでは野心作とも言うべき初代『ふたりは』から、戦隊モノに舵を切った『5』、それ以降は標準的女児アニメとして、ときには実験的要素を取り入れつつ、あらゆる価値観を習合させながら、日曜朝8時30分を誰に譲ることなく幾星霜……そんな

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セーラームーンミュージアムに行って武内先生の原画を見た。良かった。

セーラームーンミュージアムに行って武内先生の原画を見た。良かった。

先週、福岡市博物館で開催されていたセーラームーンミュージアムの最終日に行ってきた。今後別の会場でも開催される様子なので、検討している人の参考になれば幸い。

当日の様子最終日ということもあってか、思っていた以上に人が多かった。ほとんどが女性だが、リアタイ世代と思しき人たちだけでなく、若い層も多かった。いやリアタイ層も若いよ。怒るな。あと、その連れの男性客もチラホラ。外国人観光客も結構見受けられた。

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『デリシャスパーティプリキュア』における「非プリキュア的戦士」たちの悲哀(ネタバレ有)

『デリシャスパーティプリキュア』における「非プリキュア的戦士」たちの悲哀(ネタバレ有)

いまさらに過ぎるが、過去記事で触れたプリキュア変身動画再生リストをダラダラ眺めていたら、キュアフィナーレにハマった。一気に 45 話見終わってしまったので、以下感想。

↑ ジェントルーでゴージャスな変身

野暮なツッコミ感想を書く前にまず気になった点。

もともとそういうテーマで制作されたらしいが、本作が中心的に描いているのは食の消費者側の幸不幸であって、それを届けようとする側のリアルな労苦では

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夏になると思い出すデブ時代の黒歴史 5 選

夏になると思い出すデブ時代の黒歴史 5 選

筆者は人生の長い間デブだった。記憶の限りでは、成人するあたりから激デブ化した。きっかけが何だったかは覚えていないが、高校三年から大学入学にかけて人生が上手くいかなったこともあり、名状しがたい閉塞感に覆われていた時期だった。おそらく、そのストレスを発散するためだろう。食事量が異様に増え、20 代はほぼデブとして過ごした。

これ自体は結構な悔恨で、冗談抜きに青春をムダにしたような気もするが、もともと

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デブは人工甘味料で時間を買え!

デブは人工甘味料で時間を買え!

デブの大敵、間食たとえばあなた(デブ)が菓子パン 1 個を食べたとする。少なく見積もっても 300kcal 以上はあろう。このカロリーを燃焼するために 30 分は走らねばならない。これに砂糖入りコーヒーなんて加わると 30 分は簡単に 1 時間に跳ね上がる。

間食のたびにこれら「負債」が積み重なり、デブの心に義務感としてのしかかり、ダイエットのハードルが上がってしまう。「食べた分動く」?? そん

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【創作小説】ひろがる不信!プリキ◯アモーター GoGo !

【創作小説】ひろがる不信!プリキ◯アモーター GoGo !

※ 以下の物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切関係ありません。あと、何がとは言いませんが「初代」と「ファイブ」を意識しております。

設定西暦 20XX 年、平和な中古車王国 BIG は内部からのリーク、外部勢力マスコーミの侵略により滅亡の危機に瀕していた。王国を救うため、選ばれし伝説の戦士プリキ◯アたちが立ち上がる。

導入部マスコーミの魔手から己が暗部を守るため、今日もプリ

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プリキュアの変身シーンから失われたものとは

プリキュアの変身シーンから失われたものとは

YouTube の東映アニメーションミュージアムチャンネルがプリキュア 20 周年を記念して、その変身シーンを一挙に公開している。

20 周年。人ひとりが産まれて成人するまでの年月に渡って、あらゆる世代の女児の耳目を集め続けた日本代表級のモンスターコンテンツ。それがプリキュアである。

筆者(私)がなんとなく覚えているのは『 Yes!プリキュア5GoGo!』あたりで、もうその後のシリーズはほとん

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男一人の『美少女戦士セーラームーン cosmos 』鑑賞記。見よ、この美しい閉塞を(ネタバレ有)

男一人の『美少女戦士セーラームーン cosmos 』鑑賞記。見よ、この美しい閉塞を(ネタバレ有)

あらすじ(前編)タキシード仮面消滅! 下手人は金ピカの三蔵法師、もしくは前髪四連コロネ女。こやつ何者!? うさぎは眼前でまもちゃんが消滅した事実がツラすぎて、自らを記憶改竄、現実逃避してしまう。

そんなうさぎの苦しみをよそに、金ピカコロネの手下どもが次々に襲ってくる。セーラー戦士はヒーローサイドの専売特許じゃねェ! と言わんばかりに、恥ずかしい衣装を着た女どもが続々と登場!こいつらコンパチのくせ

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おにぎり老婆、その美しき脱法行為

フードコートが好きです筆者(私)のような貧しい限界中年男性にとって、フードコートは憩いの場である。

まず座席自体が店から捕捉されない。会計済ませたらあとはどこに座っても自由、というのが良い。周囲一円のファストフード店のメシを食うためのスペースということになっているが、境界線がゆるい。細胞膜に包まれたようなだだっ広い空間には、浸透圧に応じるように人々が出入りする。子連れの若夫婦とか、学生とか、まあ

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反米同盟コンビこと中露の戦略。廣瀬陽子『ロシアと中国 反米の戦略( 2018 )』

逆走車の視界には自分以外の全員が逆走しているように映る。ロシア、中国は、アメリカが主導する国際秩序に真っ向逆走する二台の大型トレーラーといえよう。反米の一文字で結託するユーラシアの伴走車。しかし二人っきりになるとそこには微妙な空気が流れ始める。反米同盟だけど蜜月っていうほどでも仲良くないよねみたいな関係性。廣瀬陽子氏はこの両者を「離婚なき便宜的結婚」と例える。

カラー革命や NATO 東方拡大に

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巨人と巨人に挟まれた島国の昏い運命 渡部悦和『米中戦争 そのとき日本は』( 2016 )

もともと『米中もし戦わば』は読了済だったが、中国の脅威についてはともかく、東アジア人自体に対する妙な不信感やパターナルな視点に違和感があったので、元陸上自衛隊東部方面総監が著者の本書も読んだ。

人民解放軍に対しては過大にも過小にも評価していない冷静な分析に思う。それゆえに人民解放軍の脅威認識は『米中もし戦わば』よりさらにリアルだ。後に著された『中国人民解放軍の全貌』も併せて読むとより理解が深まる

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現代医療の強大なる力に感謝いたします

歯痛のように続いていた首痛去年末あたり右の奥歯が欠けた。

もう若くないしこういうこともあるんだろう、くらいにしか思っていなかったが、時期を同じくして原因不明の首痛、頭痛が散発した。冷たい水を飲んだり歯を磨いたりすると、奥歯周辺が痛い。っていうか染みる。

我が数少ない自慢が、永久歯に虫歯がないという経歴である。

これまで三十年超の生命活動において、数回の虫歯には見舞われた。だが乳歯だったり親知

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すべてをねじ伏せるトム・クルーズの焦点なき笑顔 『トップガン マーヴェリック』

すべてをねじ伏せるトム・クルーズの焦点なき笑顔 『トップガン マーヴェリック』

久々に映画観たら面白かったので感想。ちなみに前作は未見。

米国の黄昏米国はテクノロジーにおいてすでに後塵を拝する存在であるとほのめかす冒頭、これは少し衝撃を受けた。もはや米国は地球上にいくつか存在する大国の一つに過ぎず、相対的には超大国で無くなりつつある。本作の背景には、そんなうっすらと黄昏た現実がある。

しかし超大国では無くなったとはいえ、大国から降りるわけにもいかない。「世界の警察」を退い

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『現代ロシアの軍事戦略(小泉悠)』

予算でいうと米国や中国より一桁少なく、総兵力は欧州 NATO 加盟国の半分以下。核を除けば数的にも火力的にも圧倒的に劣勢にありながら、世界に存在感を(現在進行形で)アピールし続けているロシアの軍事力。その強さと、根源たる思想とは何か。「職業的オタク」を自認する小泉悠氏による、費用対濃度が非常に高い一冊。

本書、執筆された時期においては、読者を含めた西側諸国全体に「ハイブリッド戦争」という概念が注

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プーチンの実像 孤高の「皇帝」の知られざる真実(朝日新聞国際報道部 駒木明義・吉田美智子・梅原季哉)

適度な角度、距離感、密度、そして“熱”を帯びたプーチン分析本

プーチンについては「スパイから大統領になった」程度の知識しかなかったため購入。
朝日新聞国際報道部連名での著作となっているが、大部分はモスクワ支局長を歴任した駒木明義氏が著している。
さまざまなプーチン関係者に対するイタンビューをもとに、その政治家像、人間像を掘り下げていく。証言者は多士済々だが、長年追い続けただけあって駒木氏自身によ

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デビルメイクライ5 感想

約十年ぶりに Mac から Windows に自作で帰ってきました。
せっかくのスペックを活かすべくゲームでもしようかと思い Steam 版を購入。コントローラーは箱コンの中華互換品みたいなの使ってます。最近流行りの FPS 対戦系は運動神経がもう追いつかないので即断念しました。

プレイ時間 200 時間超、最高難易度 DMD オール S 達成……
と書くとめっちゃゲーマーぽく聞こえますが、筆者

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