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エッセイ

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最高の試合を観た

最高の試合を観た

真面目で全力でいることを格好の悪いことだと決めつけていた。
あいつ何真面目にやってんのとバカにされることを恐れて、部活に全力を出せなかった中学時代の自分を思い出す。あの時、そんな人目を気にせず、全力でやれていたらと今になって後悔をした。

自分もプレイヤーでいるようで胸が熱くなる。そこが、ハイキューの魅力だ。
力強さと美しさに上映中終始、目頭が熱くなった。アニメシリーズでも、何度か熱くなって涙ぐむ

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人間

人間

頭が真っ白になった。
ほんの数秒間、送られてきたLINEの文面が確かなものなのか再度確認した。

高校時代の担任の先生が亡くなられたとのこと。
その先生にとって、ぼくは初めて受け持つ生徒であり、高校生活3年間を担当した。
担任の先生とぼくとの当時の関係性は、必要なときに話す程度で、頻繁に会話することはなかった。だから、卒業してからも会うようなことはなかった。

これまで、何度か身近な人の死を経験し

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映画から得る安心感

映画から得る安心感

映画を観ると妙におちつく。

それは、作中の人物に純粋に憧れたり、世の中には様々な人がいて、自分もまだまだやれるんじゃないかと活力をくれるからなのかもしれない。

映画は、初めから作品の面白さが保証されているような、受け手の考え方次第で、いくらでも楽しむことができる。
それが、映画から得る安心感の最もな理由な気がする。

人が持つ熱量のすごさや、その影響によって生まれた他人を動かす力だったり、本当

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うまく言葉にできない

うまく言葉にできない

言葉にしたいことが、うまく伝えられなくなってきている。
今こうして、noteに文章を書くことだけでなく、日常的な会話の中でもスムーズに言葉が出てこない。
頭の中がまっさらで、とてももどかしい。
寝ぼけているような感じとは違う。

だから、ドラマや映画を観て、自分の中にちゃんと気持ちが湧いてくることを自覚して、大丈夫だと少しでも不安を取り払っている。

ドラマや映画をよく観るようになって、アウトプ

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尊敬できる唯一の人

尊敬できる唯一の人

どれくらい、生きているうちに尊敬できる人と出会えるものなのだろうか。

先日、よくお世話になっていた先輩が転勤することになった。
転勤先は遠くなく、簡単に会える距離にいる。それでも、一緒に仕事をすることがなくなるのかと思うと少し寂しさはある。
気の合う人と仕事ができるというのは、意外と大切なことだ。
会社の環境や福利厚生、給料面も大切だが働く上で、人間関係が最も重要だと僕は考えている。
仕事に対す

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ただエッセイを書きたい

読書を趣味としていて、特にエッセイが好きだ。著者の気持ちをダイレクトに感じれると思うし、自分にない考えを提示してくれる。自身の成長を促してくれる本は他にもあるが、基盤は、エッセイにあると僕は思う。
そんなエッセイを読むたびに、自分も書きたいという衝動が沸き上がるけど言葉が出てこない。文章にもなってない。読み返してみると気持ち悪い、読んでられない(不十分な感覚)感じがあった(日本人が英語を勉強する際

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お酒の誘惑

お酒の誘惑

350mlの缶チューハイが、見えないように冷蔵庫の奥へ追いやられている。
冷蔵庫の中をスッキリさせたい気持ちと、お酒を控えようとしている自分の姿が、客観的に見てとれる。

以前、実家に帰省したときに母から貰ったものだ。
冷蔵庫の奥へと追いやった缶チューハイを見るたびに、貰わなければよかった後悔する。
初めから断ればいい話だが「いらないなら貰うよ」が、ぼくの口癖だ。
「え…いらないの? 」
「好きだ

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プロ意識は持つもの?

プロ意識は持つもの?

自動車の整備士を生業として5年ほど経つ。職業柄、プロ意識を持つように言われることが、稀にある。

そもそも、プロとは何なのか。
何を経て、プロとされるのか。
今のぼくは、プロと言えるのか。

現在の職場では、中堅に位置している。まだまだ技量不足だが、どうにか対処できる知識と技量は、年々身に付いている。それでも、整備士とは思えず、プロ意識も考えられない。
そんな人間が、人の車を扱っているのかと考え

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意味のある時間

意味のある時間

ゴールデンウィーク中は、朝から晩まで絵を描いて過ごしている。好きで、ただ描くだけではなく、もっと表現できるようになりたい気持ちの方が最近強くなっている。
デッサンとは言い難い、人物の模写をするときもあれば、創作したキャラクターばかり描くこともある。時に息抜きとして物語を考え、それに沿ったキャラクターを作ることもある。
非常に難題なことだけれど今後、小説や絵本を作ってみたいとも考えている。

好きで

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思い立ったが吉日(猫島編 熊本県天草市 湯島)

思い立ったが吉日(猫島編 熊本県天草市 湯島)

生粋の猫好きというわけではないが、snsで見て以来、猫島へ行ってみたいと思っていた。

思い立ったが吉日。
前回記事にした、物語(人生)に変化をつけるためにも行ってみることにした。

船の出航場所と出航時刻以外、島に関する情報は何も入れないことにした。とにかく行ってみる。そこで何を感じるのか、自分に少しだけ期待する。
大抵のことは、想像の範囲内で満足してしまう性分だが、実際に行くことでしか、生まれ

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理想の自分

理想の自分

Ricccoさんの記事から、そうだよなと、改めて自分を振り返った。

以前、本当にやりたいこと、自分の強みを見つけるために、ノートに自分の得意なことを書き出したことがある。いざ、考えてみると3つ程書き出せた。しかし、これらが本当に得意なことと言えるのか、自分のことながら自信が持てなかったのだ。どれもこれも、自分がこうありたいという理想像が半分以上、占めていた気がしたからだ。

『得意』という言葉を

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人生を小説に

人生を小説に

『だが、情熱はある』を見ながら、ふと、自分の人生を小説(物語)として考えることで、これまでの人生の起伏が、客観的に理解できそうな気がした。
例えば、何歳で結婚して、子供を迎え、家を建て、子供が成人し、老後へと生命保険のカタログような、年齢別の人生の過程があるように、人生を物語を作るように考えてみる。そうすることで今、起承転結のどの位置に、自分がいるのか理解できる。
その考え方を基に、自分の人生を振

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ふと疑問に思ったこと(スギの木編)

ふと疑問に思ったこと(スギの木編)

何気なしに、ふと疑問に思うことがある。
その疑問について、直ぐ様調べるときもあれば、手をつけず忘れることもある。どちらかといえば調べる方ではあるが、気分によってまちまちだ。

以前ニュースアプリにて、今日は花粉が多いですよという情報が目に入る。花粉症ではない僕からすれば、特に重要なことではない。花粉症の人は大変だなと、軽い同情を寄せるくらいだ。
花粉症の人にとっては非常に気分が下がる、そんな社会問

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発破を撃つ

発破を撃つ

「今から、はっぱをうつぞ」
突然、サイレンが鳴る中、横にいた上司がそう言う。
はっぱをうつとは?
葉っぱを撃つということなのだろうか。
ポケモンの技でいう、ハッパカッターのようなものか。いや、それは葉っぱを飛ばしているから違うな。そもそも、なぜ葉っぱを撃たなければいけないのかと、よくわからないことを考えていた。

自動車整備の仕事をしていると、出張修理で鉱山へ行くこともある。過酷な環境で使用してい

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