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「哲学Bar」とはなんだったのか
2024年3月10日、10年以上にわたって続けてきた「哲学Bar」という企画が最終回を迎えた。本記事はこの不思議な試みの記録である。
哲学Barの概要哲学Barは毎回テーマを決めて、集まった人たちで飲みながら自由に話し合うというシンプルなイベントだ。私は普段「哲学カフェ」というイベントを各地で開催しているが、それのBar版というのが一番わかりやすい説明かと思う。
会場は京都の三条にあったBar
異界に迷い込んだような銀行跡で「余白」について考えたこと(哲学対話@Tetugakuya)
写真を撮るのが苦手だ。
心動かされる風景に出会っても、スマホを構えた途端に何か「これじゃない」というか、いま見ている風景と違うような気がする。そして結局、いつもシャッターボタンを押さずに終わってしまうのだ。
どうやっても、いま味わっているものは切り取れない。「Tetugakuya」に訪れたときも、そんなふうに感じた。
Tetugakuyaは香川県多度津町にあるサロン型喫茶で、その名に違わず哲
【レポート】ANTEROOM TABLE「てざわり」
レポートが遅くなってしまいましたが、3/12(日)にANTEROOM TABLE「てざわり」を開催しました。
会場では開催されていた「SSS Re\arise」展が開催されていました。(アニメ的な)イラストレーションの展示でありながら、印刷技術への挑戦や伝統産業とのコラボなどある種の「奥行き」を感じさせる展示に触発を受けて「てざわり」というテーマを選びました。
当日は触覚を切り口にオノマトペな
【レポート】ANTEROOM TABLE:「知らんけど」
HOTEL ANTEROOM KYOTO で開催している哲学カフェ「ANTEROOM TABLE」。いつもは会場の展示にちなんだテーマにしているのですが、今回は展示がお休みだったので最近流行りの言葉「知らんけど」をテーマにしました。
関西発祥の言葉でありながら、昨年の流行語にも選ばれたこの言葉。
どうして若い人がこの言葉を使うようになったのか。「知らんけど」という言葉の持つ役割や、広がった背景に
【レポート】哲学カフェ@優洛庵
1月29日(土)に、京都のゲストハウス「優洛庵」にて哲学カフェを開催しました。今回ご縁をいただき、大阪電気通信大学 ゲーム&メディア学科のヴィジュアルデザイン研究室、通称「kurarab.(クララボ)」の展示を題材にして対話を行うこととなりました。
会期は過ぎていますが、展示作品はkurarab.のTwitterでも紹介されているのでご覧ください。
先週は京都も大雪に見舞われちょっと心配だった