山本和則|余白製作所

哲学プラクティショナー。哲学カフェの開催やコミュニティスペースの運営など、世の中に「余白」をつくる活動をしています。 哲学カフェ・哲学対話のイベント情報はこちらをご覧ください。 https://489mfg.peatix.com/

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    • 哲学カフェ・哲学対話開催レポ

      開催した哲学カフェ・哲学対話のレポートです。

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    【モニター募集】「てつがく観光案内」はじめます

    山本和則と申します。ふだんは「余白製作所」の屋号で哲学カフェの開催やコミュニティスペースの運営など、世の中に「余白」をつくる活動をしています。 このたび「てつがく観光案内」というプログラムを始めてみることにしました。今回このプログラムを体験してくださるモニターの方を募集します。 一味違った旅を楽しみたいという方、ぜひチェックしてみてください! 何をするの?旅先で出会う風景や人との交流は、自分の考えを見直すきっかけになったり、悩んでいることのヒントになったりすることがあると

      • 【レポート】びわこ哲学カフェ「教育」(テーマは当日決めました)

        2月のびわこ哲学カフェはテーマを当日決める形式でした。 テーマを事前に告知しない形式だと参加者が少ない傾向にあるのですが、今回は12名の方にお集まりいただき、先月に引き続き盛況でした。 まずは参加者からテーマ案を募ります。それぞれの方が提案されるテーマを聞くのもとても興味深い時間です。今回は次のようなテーマ案(キーワード含む)が出ました。 世代間の対立について 教育について 葛藤について 普通について マスクの着用義務がなくなったら、マスクを外す? 生きづらさは

        • 【レポート】哲学Bar「贈る」

          京都/三条にあるBar Voga Foyerで開催している哲学Bar、52回目のテーマは「贈る」でした。 バレンタインデーが近かったため選んだこのテーマ。当日は身近な「贈り物」の例から始まり、なぜ人は何かを贈るのか?それは交換とは何が違うのか?ということについて考えていきました。国同士の外交の話や、ギフトエコノミーなどの経済の話などにも話が及び、さまざまな角度から「贈る」という行為の射程の広さを味合う時間となりました。 次回の哲学Barは3月19日(日)、テーマは「ユーモ

          • 【レポート】ANTEROOM TABLE:「知らんけど」

            HOTEL ANTEROOM KYOTO で開催している哲学カフェ「ANTEROOM TABLE」。いつもは会場の展示にちなんだテーマにしているのですが、今回は展示がお休みだったので最近流行りの言葉「知らんけど」をテーマにしました。 関西発祥の言葉でありながら、昨年の流行語にも選ばれたこの言葉。 どうして若い人がこの言葉を使うようになったのか。「知らんけど」という言葉の持つ役割や、広がった背景にある時代の文化について考えていきました。 当日ご参加いただいた人にお伺いすると

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            自分の哲学カフェのルール変遷をまとめてみた

            以前、哲学カフェについての紹介記事を書きました。哲学カフェは全国で様々なスタイルで開催されており、ルールもそれぞれの場によって特色があります。 自分の場合、哲学カフェを開催していくなかでルールや冒頭の説明が少しずつ変わっていきました。今回はその変遷と、せっかくなので現在の説明を掲載しておきたいと思います。 現在(2023年)の冒頭説明 まず、現在はどのような説明をしているのかを先にご紹介します。 ふだんはスケッチブックに項目を箇条書きして参加者に説明していますが、口頭で

            【レポート】びわこ哲学カフェ:「幸福な衰退」は可能か?

            1月29日(日)にびわこ哲学カフェを開催しました。 大津の哲学カフェは普段は多くても7、8名ぐらいの参加者でこじんまりとやっているのですが、年始に京都新聞にご紹介いただいた効果もあり、今回は15名の方がご参加されました。 「幸福な衰退」は可能か?という今回のテーマは、私としては以前の参加者の提案を反映したつもりだったのですが、当人の関心は少し違ったところにあったことが開始後にわかりました。十分に聞けていなかったことを反省。とはいえ、経済成長と幸福の関係、個人と社会の幸福、地

            【レポート】哲学カフェ@優洛庵

            1月29日(土)に、京都のゲストハウス「優洛庵」にて哲学カフェを開催しました。今回ご縁をいただき、大阪電気通信大学 ゲーム&メディア学科のヴィジュアルデザイン研究室、通称「kurarab.(クララボ)」の展示を題材にして対話を行うこととなりました。 会期は過ぎていますが、展示作品はkurarab.のTwitterでも紹介されているのでご覧ください。 先週は京都も大雪に見舞われちょっと心配だったのですが、当日は雪も降らず、無事に開催することができました。 今回は参加者の皆

            【レポート】哲学Bar「恐怖心」

            京都/三条にあるBar Voga Foyerで開催している哲学Bar、51回目のテーマは「恐怖心」でした。 当日は恐怖を感じるシチュエーションを挙げながら、恐怖心について考えていきました。未来に何か具体的なことが起こると予測することで生じる恐怖もあれば、暗闇のように何が起こるかわからないため生じる恐怖もあります。また、少し変わった形として「自分は一生このままなのではないか」という現状維持への恐怖、という例も語られました。 恐怖を感じないことの弊害についても話題になりました

            【レポート】ANTEROOM TABLE「シンボル」

            今年最初のANTEROOM TABLE。開催中の展示「問題のシンボライズ展」にちなみ、テーマは「シンボル」としました。 身の回りにたくさんあるようで、改めて考えるとどこか掴みどころのないような気がするシンボル。当日は様々なシンボルの例を挙げながら、その存在について考えていきました。 シンボルは性的な表現や暴力表現など、直接表現しづらいものを示す際にも使われるのでは? 例えば仏教の教えを知らない人にはお寺に配置されている物がシンボルだとわからない。シンボルは、その内容を共

            本日の京都新聞滋賀版にて、大津での哲学カフェをご紹介いただきました。 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/948089

            【レポート】びわこ哲学カフェ「安心・安全」

            12月25日に年内最後のびわこ哲学カフェを開催しました。 今回のテーマは「安心・安全」。セットで語られることの多いこの言葉ですが、それぞれの違いや関係についてもじっくり考えていきました。 安全装置のようなものに頼ると人間の感覚が鈍って逆に危険な事故が起きてしまうのではないか? 安心と安全が両立しない場合もあるのでは?例えば職場に監視カメラが導入されることで安心して働けなくなるようなことがある。 何かが起こらないようにする「安全」と、起こっても大丈夫なようにする「安全」が

            【レポート】哲学Bar「名前」

            京都/三条にあるBar Voga Foyerで開催している哲学Bar、50回目のテーマは「名前」でした。 話題は芸名やニックネームなどの自分につける名前から始まり、所属する団体や組織の名前を「背負う」こと、相手を名前で呼ぶことの気恥ずかしさや意味について話が進んでいきました。 人の名前だけでなく、「名前がなければ物事は存在していないのか?」「自分のお気に入りのモノに名前をつけることの意味」「固有名と識別番号の違い」…など話題は多岐に渡り、それぞれをもっと深掘りしたいと思い

            本日の読売新聞(京都版)の朝刊にて活動をご紹介いただきました。 https://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/feature/CO021791/20221217-OYTAT50053/

            【レポート】ANTEROOM TABLE「マッチョ」

            毎月第2日曜に開催しているホテルアンテルーム京都での哲学カフェ「ANTEROOM TABLE」、今月は「マッチョ」について考えました。開催中の展示「問題のシンボライズ ー彫刻・身体・男性性ー」に合わせて設定したテーマです。 マッチョというと筋肉ムキムキな姿を想像しますが、強靱さ、逞しさ、勇敢さ、好戦性など、男性的なものとされる思想や行動に関連する言葉(マチズモ)としても使われます。当日は参加者から出された「マッチョな会社」という例を皮切りに、社会に潜む様々なマッチョさの中身

            【レポート】「カレーから始まるコミュニケーション」@日野町立図書館

            滋賀・日野町立図書館からお声かけいただき、12月10日に哲学カフェを開催しました。テーマはなんとカレー!誰でも話せる身近な話題から対話の場をつくりたいという思いで設定されたテーマです。 日野町立図書館では哲学カフェは初めての試みでしたが、当日は数名の方にお越しいただき「カレーの多様性」について対話を行いました。 「カレーは多様性がある食べ物」という意見を深掘りして、そこで言われる多様性とはどういうものなのかについて考えていきます。定義の多様性、国の多様性、味の評価軸の多様性

            【レポート】哲学Bar「たのしみ」

            毎月第3日曜の夜に京都・三条にあるバーVOGA foyerにて哲学Barを開催しています。 哲学Barはお酒を飲みながらテーマについてお話しする時間で、ルールは「飲みすぎない」「しゃべりすぎない」「ケンカしない」の3つだけと昼間に開催する哲学カフェよりもシンプルなものにしています。哲学Barでは参加者とそうでない人の境界を曖昧にしていて、普通のお客さんも話の内容を聞いていたり、途中で話に参加してきたりと、自分が開催している中でもかなりオープンな場になっています。 今回のテー