見出し画像

【レポート】びわこ哲学カフェ:「幸福な衰退」は可能か?

1月29日(日)にびわこ哲学カフェを開催しました。
大津の哲学カフェは普段は多くても7、8名ぐらいの参加者でこじんまりとやっているのですが、年始に京都新聞にご紹介いただいた効果もあり、今回は15名の方がご参加されました。

「幸福な衰退」は可能か?という今回のテーマは、私としては以前の参加者の提案を反映したつもりだったのですが、当人の関心は少し違ったところにあったことが開始後にわかりました。十分に聞けていなかったことを反省。とはいえ、経済成長と幸福の関係、個人と社会の幸福、地方と都会の格差など、活発な意見を参加者からいただくことができ、充実した時間を過ごせました。

終盤には、「〇〇はないけど、××はある」というように、幸せは何かが「ある」ことに目を向けることでしか感じられないのか、ということが焦点になりました。「衰退」との関係でいえば、何かが「ない」ことや「できなくなっていくこと」、それ自体に積極的な意味を見出すことはできるだろうかという視点です。この話題を考える補助線として「死を身近に感じること」が示唆されたのはとても興味深い瞬間でした。また別の機会にじっくりと考えてみたい話題でした。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回のびわこ哲学カフェは2月26日(日)開催、テーマは当日参加者と決めたいと思います。ご関心あればぜひチェックしてみてください。

(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?