![マガジンのカバー画像](https://d2l930y2yx77uc.cloudfront.net/assets/default/default_magazine_header-fcef937b52acc29928856475838f16e16c530559fc5e72d04d56d795ceb0dc0f.png?width=800)
- 運営しているクリエイター
2024年2月の記事一覧
ドロドロ。【ショートショート】
ある女から人を殺したと依頼がきた。俺はすぐに現場へ向う。
そこには男が血まみれで横たわっている。
俺はまだ温もりのある男をスーツケースに詰め込み、部屋の後処理をした。
殺した理由は、男の気持ちが他の女に傾いたからだった。
後日、新たな女から依頼がきた。現場の死体を確認する。殺されていた女は、先日男を殺したあの女だった。
「私の大好きな人を殺した罰よ!」と殺した方の女は叫んでいる。
俺は冷えないう
お子様ランチの境地。【ショートショート】
僕はとある酒場にいた。
「今回はどんな所を冒険してきた?」そう仲間に尋ねられる。
「今回は洞窟。」
「ほう、どうだった、何があった。」仲間は興味津々だ。
「洞窟の奥は…お子様ランチだった。」
その言葉を聞き、仲間は怪訝な顔で首を傾げた。
「お子様ランチ?」
「そう、あれは紛れもなくお子様ランチだった。」
=
人類未踏の地と名高い島の洞窟。洞窟は入り組んでおり、分かれ道を直感で突き進んでいく
間食はデジタルで。【ショートショート】
経口摂取による不必要な間食はしないような世界になった。
それも、食のデジタル化が進んだためだ。
まだ身体を永久化することは叶わない昨今、脳への刺激で感覚を誤魔化す技術が作られた。
それは食べ物をデジタル化し、それを特殊な体内内蔵スキャナーでスキャンする。すると電気信号で満腹中枢が刺激され、その物を食べた気になるというものだ。
バレンタインもこれにならいデジタル化が当たり前となった。それが今日
僕らのチョコレート争奪戦。【ショートショート】
チョコレート、それは僕ら自身の評価に値する。
つまり、モテ度の指標であり、恋の指標でもある。
今年のバレンタインからはチョコの受け渡しが困難を極めた。
ある年からバレンタイン取締法により、バレンタインチョコは規定された敷地内でしか渡すことができなくなっていた。
それでも今までは何事もなくチョコを渡せていたが、そのチョコ妬ましく思う非リア充や恋のライバルは少なくなかった。
そんな中、非リア充に