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間食はデジタルで。【ショートショート】

経口摂取による不必要な間食はしないような世界になった。
それも、食のデジタル化が進んだためだ。

まだ身体を永久化することは叶わない昨今、脳への刺激で感覚を誤魔化す技術が作られた。

それは食べ物をデジタル化し、それを特殊な体内内蔵スキャナーでスキャンする。すると電気信号で満腹中枢が刺激され、その物を食べた気になるというものだ。

バレンタインもこれにならいデジタル化が当たり前となった。それが今日で言うところのデジタルバレンタインだ。

渡す側はスマホやパソコンなどのデジタル機器により、専用チップの中にオリジナルチョコの味や匂い・食感といったデータを組み込む。
そしてチョコの外見を自作またはAIにて創造し、その創造した外見をチップの上に立体的に表示させることができる。

デジタル化によりチョコレートやその他お菓子の創作方法はデータ入力に変わったが、今までと変わらない価値観でバレンタインは今もなお健在している。

そしてこの技術により、これまで問題となっていた間食が減ることで虫歯や肥満といった生活習慣病なども急激に減り、今となっては健康寿命が100歳を超えたことはことは言うまでもない。



【460字】

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たらはかにさん(毎週ショートショートnote)

▶︎ 【デジタルバレンタイン】のお題で、【SFチックな】ショートショート

2作目を作ってみました。
(寝ようと思ったら頭に浮かんだので、忘れる前にと寝る間も惜しんで書きました😂)


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寝ようとしたら、パッと思い浮かんだ内容なので、
今のところデザートの内容は特にありません。何か思い浮かんだら後で書きます(笑)

【追記:後日談】
デザート完成したので載せておきます。

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