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【時事】

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中東をはじめとした国際問題に関する報道や時事問題について取り上げ、考察を加えています。
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記事一覧

第6回 トルコで大地震【最新情報】隣国シリアも被害 死者計4300人超

第6回 トルコで大地震【最新情報】隣国シリアも被害 死者計4300人超

JICAでの激務に追われ,記事の更新のみならず国際ニュースについても十分に追い切れていませんでした.
来月にはチリ出張(4~5月にはエルサルバドル?)も控えており,当面は落ち着く暇もなさそうです.

そのようななか,トルコ南部でマグニチュード7.8の地震が発生し,国境を接するシリアでも甚大な被害をもたらしています.

今朝確認した時点ではトルコ・シリア両国合わせての死者数は3790人でしたが,今記

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第5回 30万人の予備役の動員,ロシア国内でのデモと抑圧

第5回 30万人の予備役の動員,ロシア国内でのデモと抑圧

こんにちは。
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【ロシアのプーチン大統領,予備役の部分的動員表明「あらゆる手段」でロシア防衛と】BBC9月21日,プーチン大統領は軍の部分的な動員(30万人の予備役)をテレビ演説の場で発表した.
更には,この戦闘においては「あらゆる手段」を取る意向を示すなど,再び核攻撃をも示唆している.

今回の動員令は,長らく国内に喧伝してきたプロパガンダとの矛盾が生じ

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第4回 共和政への移行を検討する英連邦王国(コモンウェルス・レルム)

第4回 共和政への移行を検討する英連邦王国(コモンウェルス・レルム)

こんにちは.
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第4回【英連邦アンティグア・バーブーダ、共和制への移行問う国民投票を検討】BBC2022年9月8日,エリザベス女王が死去し,チャールズ3世が王位を継承した.

国内外からの信頼や尊敬を集める存在であったエリザベス女王であるが,在位70年というのは英国史において歴代最長であり,本日19日の国葬を前に多くの英国民が列をなして哀悼の意をさ

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第3回 ウクライナ軍によるイジュームの奪還

第3回 ウクライナ軍によるイジュームの奪還

こんにちは.
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第3回【戦車や爆撃されたアパートが残る街,解放されたイジュームをBBCが取材】BBCウクライナ軍は9月10日,ロシア軍によって占拠されていたイジュームの奪還に成功した.ウクライナ軍の奇襲を喰らった形のロシア軍は,戦車をはじめとする兵器や物資も投げ捨て,後退を余儀なくされることとなった.

この地域はロシア軍が前線に物資を送るための戦略上の重

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第2回 ソロモン諸島,米巡視船の入港拒否

第2回 ソロモン諸島,米巡視船の入港拒否

こんにちは.
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先日もお伝えしましたとおり,新たな試みとして「国際ニュースに追加で一言」というものを始めました.コンセプトとしては,日々流れてくる国際ニュースや情報に,追加で小さな知識を付与するというものです.

文脈も背景も分からないままに,いきなり世界での出来事を見たり聞いたりしてもピンとこないのが本音であるかと思います.研究の傍らで,ウクライナでの状

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第1回 ウクライナ侵攻から6ヶ月,そしてウクライナ独立記念日

第1回 ウクライナ侵攻から6ヶ月,そしてウクライナ独立記念日

ご無沙汰しております.

4月に大学院2年目を迎え,例によって調査研究に追われていたことから,長らく記事を更新することができませんでした.
7月には修論の構想発表と学会報告が重なったことで,窒息しかけていましたが,現在は何とか正常に呼吸しながら日々を過ごしております.未だにやることは無限にあるのですが,ピーク時と比較して多少の余裕が出てきたことから,徐々にnoteでの更新を再開していきたいと思って

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書籍解説No.28「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」

書籍解説No.28「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」

こちらのnoteでは、毎週土曜日に「書籍解説」を更新しています。

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今回取り上げるのは「移民クライシス 偽装留学生、奴隷労働の最前線」です。

【日本の産業を支える外国人労働者たち】
日本国内における外国人労働者の推移や国籍別の割合などは、厚生労働省が発表している「外国人雇用状況」によって確認できます。

それによると、2018年10月時点での外国人労働

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書籍解説No.27「【中東大混迷を解く】サイクス=ピコ協定 百年の呪縛」

書籍解説No.27「【中東大混迷を解く】サイクス=ピコ協定 百年の呪縛」

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今回は「【中東大混迷を解く】サイクス=ピコ協定 百年の呪縛」です。

「サイクス=ピコ協定」

多くの人が、この用語を社会あるいは世界史の授業で耳にしたことがあると思います。
概要は以下で述べますが、「サイクス=ピコ協定」は「欧州列強による中東への不当な介入と分割の象徴(本文より引用)

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書籍解説No.26「インドネシア イスラーム大国の変貌 躍進がもたらす新たな危機」

書籍解説No.26「インドネシア イスラーム大国の変貌 躍進がもたらす新たな危機」

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「入門 東南アジア近現代史」では東南アジアの歴史を振り返るなかで、そこから見出される同地域の今、そして未来の展望が描かれていました。

そして、今回取り上げるのは「インドネシア イスラーム大国の変貌 躍進がもたらす新たな危機」です。

【インドネシアの基本性格】日本にとって東南アジア諸国

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書籍解説No.25「入門 東南アジア近現代史」

書籍解説No.25「入門 東南アジア近現代史」

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今回取り上げるのは「入門 東南アジア近現代史」です。

本書では、東南アジアの近現代史が以下の5つのフェーズでまとめられており、その歴史を辿りながら現代社会における東南アジアとその展望が綴られています。

ヨーロッパの植民地時代 (16-19世紀)
日本の占領統治時代 (1941-194

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書籍解説No.22「新・日本の階級社会」

書籍解説No.22「新・日本の階級社会」

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今回取り上げるのは「新・日本の階級社会」です。

本著では日本国内で生じている格差社会の実態をデータベースで綴っており、著者によれば新たな階級社会化が進行しているとしています。

【社会の分断】格差の問題は、現代の日本社会で最も重要な政治的争点の一つといえるでしょう。

1970年代の日本は

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書籍解説No.15「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実」

書籍解説No.15「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実」

こちらのnoteでは、毎週土曜日に「書籍解説」を更新しています。
※感想文ではありません。

本の要点だと思われる部分を軸に、私がこれまで読んだ文献や論文から得られた知識や、大学時代に専攻していた社会学、趣味でかじっている心理学の知識なども織り交ぜながら要約しています。
よりよいコンテンツになるよう試行錯誤している段階ですが、有益な情報源となるようまとめていきますので、ご覧いただければ幸いです。

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書籍解説No.14「コンビニ人間」

書籍解説No.14「コンビニ人間」

こちらのnoteでは、毎週土曜日に「書籍解説」を更新しています。
※感想文ではありません。

本の要点だと思われる部分を軸に、私がこれまで読んだ文献や論文から得られた知識や、大学時代に専攻していた社会学、趣味でかじっている心理学の知識なども織り交ぜながら要約しています。
よりよいコンテンツになるよう試行錯誤している段階ですが、有益な情報源となるようまとめていきますので、ご覧いただければ幸いです。

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【時事】〈昨今の芸能人や著名人の不倫報道を受けて〉

【時事】〈昨今の芸能人や著名人の不倫報道を受けて〉

標題の件について、急に思い立って書き始めました。

【誰が彼女を殺したのか】
先日、マスコミは例によって芸能人の不倫を話題に挙げた。
コロナ関連の話題で数字が取れなくなってきたのだろうか。

私自身、元々テレビが好きではなく、とりわけ最近のワイドショーやバラエティー番組は見るに堪えない内容であることから、家にいても自らテレビの電源を入れることはない。
しかし、何気なくスマホやパソコンを触っていると

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