記事一覧
読書日記(9冊目)『日本のイノベーションのジレンマ 第2版 破壊的イノベーターになるための7つのステップ』玉田 俊平太
久しぶりの投稿はこちらです。
「イノベーションのジレンマ」を日本企業のケースに置き換えて記述した経営書。事例がエレクトロニクス中心で戦後のザ日本のメーカー的なものが多数出てきてわかりやすい。破壊的イノベーションと持続的イノベーションとの違いも示唆に富む(電線メーカーが光ファイバに進出したのは画期的だが持続的イノベーションというのはなるほどと思った)。
1部はこんな感じでわりと面白く読めたのだけ
読書日記(8冊目)『部下の強みを引き出す 経験学習リーダーシップ』松尾睦(ダイヤモンド社)
人材開発のフィールドで最近(といっても10年くらいか)つとに注目されている考え方の1つに「経験学習」がある。「7:2:1」の法則で知られているように、人が成長するには「各自が自分の仕事経験を通じて職業能力を開発する機会」が最も重要ということだ。
その経験学習について、体系化して一般書籍を書かれて普及されたのが北大の松尾睦先生です。
前著である『職場が生きる人が育つ「経験学習」入門』よりもリーダ
映画日記(No.1)『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
折角なので記録も兼ねて映画日記もはじめてみます。今日約半年ぶりに映画館で映画を観てきました(2月に観た「パラサイト 半地下の家族」以来)。こちらです。
灼熱の8月東京、最後の土曜日、近くのTOHOシネマズは猛烈にクーラーが効いていて寒いくらいでした。席を間引いてはいますが、それでも満席の大盛況(ちなみに入り口で検温もあった)。
TVシリーズは未見で、前作「ロマンス編」を映画館で観賞して以来です
読書日記(5冊目)『論語と算盤と私―これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について』朝倉 祐介(ダイヤモンド社)
素晴らしい本でした。
著者は元ミクシイ社長で、同い年であることは何となく知っていたがなんと誕生日まで一緒のようでびっくりです。やや自虐的ですが同じ年月生きていても、大事なのか中身・濃さであると痛感した次第。
いずれにしても本書はリーダーシップやプロフェッショナルということについて示唆溢れる良書です。ベンチャー企業の元社長が書いた軽薄な本では全然ありませんというか、真逆な感じ。34歳にして老成し
読書日記(4冊目)『絶望を希望に変える経済学 社会の重大問題をどう解決するか』アビジット・V・バナジー&エステル・デュフロ(日本経済新聞出版)
ビルゲイツのこの夏の5冊の1つとのこと。という訳ではないが、僕も夏休みに読みました(クーラーの効いた部屋ですみません)。厚い経済学の本で最初は読了できるかかなり不安があったのですが、身近な話題を扱っているためスラスラ読めました。翻訳もいいと思います。著者の2人はいずれもMITの教授で、夫婦でもあり、そして昨年のノーベル経済学賞の受賞者です(デュフロは史上最年少での受章とのこと)。
冒頭に経済学者
読書日記(3冊目)『新型コロナウイルスを制圧する ウイルス学教授が説く、その「正体」』河岡義裕(聞き手)河合香織(文藝春秋)
ノンフィクション作家の河合香織がウイルス学者である河岡義裕に聞いた語り下ろしというスタイルの本です。
第1章 新型コロナウイルス研究最前線
第2章 ウイルスと共に生きる
第3章 ウイルスと私
という3章構成です。タイトルはかなり煽動的な「制圧する」とあるのですが書いてあることはそのような「こうすれば大丈夫!」的なワイドショーみない内容からは程遠い、かなり冷静というか常識的なものです(学者が書い