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読書日記(2冊目) 『腸科学―健康・長生き・ダイエットのための食事法』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

腸活ブームですが、スタンフォードの生物学者である著者夫妻が最新の学術的な知見と子育ての経験に基づいて書いた本です。

早川書房はこういう本もちゃんと出せるのが、素晴らしいですね。一般向けに関われているとはいえ、わりと専門的な話も出てくるので途中読むのに疲れる部分もありますが最後の第9章「では、どうすればいいのか?」だけ読めば大体のことは理解できる。逆にいうと、その章だけでもいいような気がする。

マイクロバイオータの多様性こそが、すべてである。そのための食事を心がける。自然分娩とか母乳とかは自分でコントロールできない。抗生物質もできるだけ飲まない。肉や、単糖の炭水化物は取らない。食物繊維豊かなものを食べる。

日本人が昔からやっていた食事ってまさにこれなんですよね。

生活すぎる環境は逆によくない。コロナ騒動で世の中除菌、殺菌の嵐が吹き荒れているけど手を洗いすぎるのも考えものなのですね。土に触れる、動物に触れることも重要。

ちなみに巻末のレシピは親切なのですが、ちょっと日常的に食べるには難易度が高いと思う。それがちょっと勿体ない。

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