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【読書記録#73】 殉国 陸軍二等兵比嘉真一 吉村昭
<2023年6月23日にインスタに投稿したものをシェアしています>
今日、6月23日は沖縄慰霊の日。
沖縄の地上戦で犠牲となられた方々の鎮魂を祈る日。
上皇陛下が皇太子時代に述べられた、「日本人として忘れてはならない四つの日」の一つである。
吉村昭と言えば、徹底した史実調査を行うことで有名だが、本書も実在の人物の体験を元に、事実をそのまま写し取った作品で、まだあどけなさが残る14歳の軍国少年
【読書記録#105】 眠れないほど面白い『古事記』: 愛と野望、エロスが渦巻く壮大な物語
<2024年5月6日にインスタに投稿したものをシェアしています>
眠れないほど面白い『古事記』: 愛と野望、エロスが渦巻く壮大な物語
由良弥生 著
日本の神様は、感情がむき出しだったり、激しかったりやることが過激だったり、性にオープンだったり、野望と愛欲に満ちた生き方をしていて、インドの神様と似たところがあり、キリスト教のイメージとはかなりかけ離れているが、偽善さは1ミリもなくて、人間の弱さを
【読書記録#104】 日本保守党 日本を豊かに強く。
<2024年2月5日にインスタに投稿したものをシェアしています>
日本保守党 日本を豊かに強く。
百田尚樹・有本香 著
昨年9月13日に結党された日本保守党の公式本。
今まで自民党を支持してきた私も、昨年の6月にLGBT理解増進法案を十分な議論のないまま、強行に可決してしまったことや短絡的すぎる移民政策など安倍さんが亡くなった途端に安倍派だとアピールしていた議員たちをはじめとして左傾化やクズ
【読書記録#103】 影法師
<2023年12月31日にインスタに投稿したものをシェアしています>
昨年最後に読んだのは、大好きなおやびん、百田尚樹先生の「影法師」。
安倍さんが、生前初めてのおやびんの作品がだったそう。しかも感動して、泣かれたそう。
約400ページに渡る長編時代歴史小説だが、流石はおやびんの作品。第一章の時点で涙。この作品もすぐに作品の世界に入り込んでしまった。
文庫本には袋綴じがあって、単行本には未
【読書記録#102】 ハマス・パレスチナ・イスラエル メディアが隠す事実
<2023年12月21日にインスタに投稿したものをシェアしています>
ハマス・パレスチナ・イスラエル メディアが隠す事実
飯山陽 著
”いかりちゃん”でお馴染みの中東イスラム思想研究者、飯山陽氏の新刊。予約受付時から重版が決定し、アマゾンの売れ筋ランキングで総合1位を獲得したほど話題になった一冊で、中東関係の本でここまで売れ、話題になったのは初めてだという。それだけ国民がハマス・パレスチナ・イ
【読書記録#101】 「神」と「仏」の物語
<2023年12月16日にインスタに投稿したものをシェアしています>
「神」と「仏」の物語
由良弥生 著
日本人にとっては、何の違和感も感じないが、外国人には全く理解されない、神仏習合。そして、彼らは、日本人は宗教心がないなどという。しかし、日本人にとっては宗教というよりも、神仏の存在が生活に馴染んでいて、関わりがふわっとした感じでありながらも、小さい時から「お天道様が見ている」や、「そんな
【読書記録#100】 毎日を好転させる感謝の習慣
<2023年10月11日にインスタに投稿したものをシェアしています>
毎日を好転させる感謝の習慣
スコット・アラン 著
「感謝をすると、運気がアップして、願望が実現し易い」というのはよく言われる話だが、私もそれを実感している。
そして、何より幸福感を感じることができる。その感情が、感謝したくなることを更に引き寄せてくれて願望実現につながっている。
本書は、どんなふうに、どんな時に感謝すれば
【読書記録#99】 日本医家伝
<2023年10月10日にインスタに投稿したものをシェアしています>
日本医家伝
吉村昭 著
吉村先生は、冬の鷹(前野良沢)、北天の星(中川五郎治)、笠原良策(雪の華)、高木兼寛(夜明けの雷鳴)、楠本いね(ふぉん・しいほるの娘)など何人かの医家の生涯についての作品を書いておられる。
本書は、彼らを含めた、ただ一心に医学を志した12人の日本人の人生を描く短編集になっている。
1)山脇東洋(1
【読書記録#98】 この世の偽善
<2023年10月9日にインスタに投稿したものをシェアしています>
この世の偽善
曽野綾子・金美齢 著
とても聡明で凛とされていて、女性として憧れの心から尊敬するお二人の対談本。
女性版、石原慎太郎や百田尚樹といったお二人で、本書でも色々な問題に斬り込まれている。
綺麗事が一つもなく、とても現実的で地に足がついていて、お二人と価値観を同じくする者として読んでいて、とても爽快だった。
お
【読書記録#97】 旅路
<2023年10月7日にインスタに投稿したものをシェアしています>
旅路
藤原てい 著
「流れる星は生きている」を読んでとても感動したので、こちらも読んでみた。
本書は著者の自叙伝だ。
著者の生い立ちから夫、新田次郎との突然の別れまで、約250ページに纏められていて読み易かった。
第3章では「流れる星は生きている」のダイジェスト版という感じで、改めて満州から引き揚げてくることがどれだけ大
【読書記録#96】 夢を売る男
<2023年10月6日にインスタに投稿したものをシェアしています>
夢を売る男
百田尚樹 著
X(旧ツイッター)の利用者数が世界の半分が日本人だったり、世界中のブログで一番使われている言語が日本語だったり、日本人は文字で自分の考えや思いをシェアするのが大好きな国民だ。
また、紙媒体の売り上げが落ちて久しいが、小説の売り上げも年々減っている、だが、小説家になりたい日本人は多く、新人賞の応募が毎
【読書記録#95】 コーヒーが冷めないうちに
<2023年10月4日にインスタに投稿したものをシェアしています>
コーヒーが冷めないうちに
川口俊和 著
先日、お誕生日のお祝いに頂いたので、早速読んでみた。
百田尚樹先生の作品のようにあっという間に作品に吸い込まれていった。
描写もクセがなくて、スッキリしていて読みやすい。
過去は変えられないけど、戻りたい時間に戻れる。しかし、めんどくさいルールあり。
私も、もし過去に戻れる機会が
【読書記録#94】 幸福な生活
幸福な生活
百田尚樹 著
<2023年10月4日にインスタに投稿したものをシェアしています>
19篇の短編作品が詰まった一冊。
全国の読書が「ハマった」衝撃のラスト一行。と帯にあったが、私もハマった読者の一人。毎回、10分で読み終えられるぐらいの長さの作品で、想定外のオチにドキっとしたり、ゾクっとしたり、流石おやびんの作品は面白い!
特に面白いと思ったトップ3は、「夜の訪問者」、「ビデオレタ
【読書記録#93】 破獄
<2023年10月3日にインスタに投稿したものをシェアしています>
破獄
吉村昭 著
28歳から54歳までの26年間獄中生活を送り、戦前から戦後に掛けて4回の脱獄に成功した白鳥由栄(作品での名前は佐久間清太郎)を題材にした作品。
昭和11年青森刑務所、17年秋田刑務所、19年網走刑務所、22年札幌刑務所と4回も脱獄に成功し、脱獄した刑務所が極寒の地ばかりで更に驚く。
また、半端ない体力と、精神
【読書記録#92】 あの世のお力借りてみな 日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法
<2023年9月20日にインスタに投稿したものをシェアしています>
あの世のお力借りてみな 日本一「楽」を生きるお坊さんの開運説法
山平善清 著
彼岸入りの今日発売された新刊。
真言宗の阿闍梨の資格を持つお坊さんであり、「山平和尚の説法チャンネル」と「山平和尚の真心一答」というチャンネルを持つ人気YouTuberでもある山平善清和尚が書かれた本。
山平和尚は、三重県伊勢市にある明王寺とい
【読書記録#91】 日本は韓国と和解できない 「贖罪」と「幻想」からの脱却
<2023年8月23日にインスタに投稿したものをシェアしています>
日本は韓国と和解できない 「贖罪」と「幻想」からの脱却
渡部昇一、呉善花 共著
日本は韓国と和解できない。これは、お互いの国がそう思っていると思うし、和解しなくてもいいと思っている。基本的な価値観さえ共有できない相手とどうやって和解できようか。本書では、渡部先生と日本に帰化されて久しい呉善花先生が、和解できない理由を色々な