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【読書記録#73】 殉国 陸軍二等兵比嘉真一 吉村昭

<2023年6月23日にインスタに投稿したものをシェアしています>


今日、6月23日は沖縄慰霊の日。
沖縄の地上戦で犠牲となられた方々の鎮魂を祈る日。

上皇陛下が皇太子時代に述べられた、「日本人として忘れてはならない四つの日」の一つである。

吉村昭と言えば、徹底した史実調査を行うことで有名だが、本書も実在の人物の体験を元に、事実をそのまま写し取った作品で、まだあどけなさが残る14歳の軍国少年であった主人公、比嘉真一が経験する沖縄戦のお話。

ともに鉄血勤皇隊に入隊した同級生が次々に命を落としていく姿、夥しい数の死体をを這って行く姿、従軍看護婦として野戦病院で働かされていた女子高生たち。

そして、真一に自決用に手榴弾を懇願する女子生徒が、投降するを呼びかけるスピーカーの声に自決を決心し、真一に感謝の言葉を述べて、崖下へ降りていく姿。

どの場面もリアルな描写で、以前動画で観た、生き残った女子高生の証言のドキュメンタリーと重なった。

その時聞いた、投降を呼びかけるスピーカーの声を信じず、壕の中で自決を選んだ多数の国民たちがいたという証言や、崖に向かって走っていき、飛び降りる者の映像を思い出し、沖縄戦がどれだけ凄まじいものだったかを改めて痛感した。

自決するのも辛い。でも、家族を失った方にとっては、生き残るのも辛い。私だったら、自決を選ぶかもしれない。

今でも、犠牲になった多くの方々の遺骨が壕など、各地に散らばっている。

その遺骨を収集する北海道在住の夫婦が特集されている番組を見たことがあるが、個人だけではとてもではないが収集しきれない。

行政が積極的に遺骨収集に力を入れ、少しでも多くの方の遺骨がご遺族の元へ戻るよう、または共同墓地に埋葬され供養されるよう、沖縄県は防衛の邪魔など国益にならないことをせず、こちらに力を注いでもらいたいと思う。


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