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最近のエッセイ(2023年7月〜)

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チョコレート

チョコレート

ガトーショコラ専門店に行ってきた。端的に言えば、チョコレート専門店である。

僕はチョコレートパフェを頼んだのだけれど、一つひとつが複雑な味をしていて、ひとくちでいろんな風味を感じることができた。

小さいころから甘いものは好きだったけれど、どちらかというとフルーツの甘みが好きで、メロンを皮のギリギリまで食べていた。

今思うと、水分を欲していたのではないかとも思う。幼い頃から熟した甘い蜜の詰まっ

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柔軟剤の香り

柔軟剤の香り

うちの父は、柔軟剤を使っていなかった。

最近でこそ、柔軟剤を導入しているようだが、ずっと使っていなかったらしい。我が家では小さいころから家事は主に父親がやっていたのだが、おそらく私が幼いころから柔軟剤は使っていなかったのだろう。

田中(2015)によると、柔軟剤の歴史は意外に古く、1960年代には登場して
いたらしい。

しかし、香りに注目されてきたのは2000年以降のことのようである。確かに

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耳掃除

耳掃除

やめたほうがいいのにやめられないランキング第一位が、「耳掃除」です。

耳掃除って、どうやら必要ないらしくて、そのまま放っておいても自然と外に出ていくんだとか。だから、せめて外耳を拭くくらいで、少なくとも穴の中に綿棒を突っ込んだりする必要はないらしい。

耳の中を負傷したときに、耳鼻科に行ったら、それこそ「絶対に耳掃除をするな」と言われた。そう、これが正解なのだ。

しかし、どうにもやめられない。

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「社会を変える」と「生きる」の両立

「社会を変える」と「生きる」の両立

なんで自分が思い通りに生きられないのか。その原因を社会に求めることは健全だと思う。

自分の過失を認めず、自分の至らなさを反省しないことを恐れ、自分の辛さを社会のせいにすることは、はばかられるかもしれない。しかし、たぶん社会のせいなのだ。多くの辛さは、社会のせいなのだ。だんだんと、そう思えるようになってきた。

僕だって、十分な収入と健康的な生活の中で、企業の中で一生懸命働くという道があるのであれ

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「初対面タメグチ上から目線」が気に食わない

「初対面タメグチ上から目線」が気に食わない

すっかり疲れてしまっていた。
週末にまあまあ騒いだということもあるのだけれど、先週末からそれほど調子が良くない。

多少の用事を済ませることはできたものの、丸2日間睡眠モードだった。水曜日くらいから、ようやく現実と夢の淡いを生き続けている。

創業助成のための講座が終わった。一対一で面談するのだけれども、どうにも「初対面タメグチ上から目線」が気に食わない。

こちらも大人なので、そこまでカリカリす

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「教師という安定した仕事」

「教師という安定した仕事」

それにしても、だ。
「なぜ教員という安定した仕事を辞めて起業を?」という問いの虚しさよ。

この期に及んで未だに教員という仕事を「安定した仕事」と認識している人がいるとは。それを言っていたのは中小企業診断士やらなにやらの士業の有資格者っぽいけれど、それはちょっと時代錯誤ですよ。

まず、そもそも給料が格段高いわけではない。公立であれば公務員なので、各段高いわけではない。そもそものそもそもだが、公務

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東京レインボーパレードを観にいこう!

東京レインボーパレードを観にいこう!

4/19-21に東京レインボープライドが行われているが、その最大のクライマックスが、渋谷〜原宿を60ものフロート(団体)が進むレインボーパレードである。

参加はNPOや企業、一般の当事者やアライの人々などで、おそらく過去最大の盛り上がりを見せることはまちがいない。

パレードに参加したり、そもそも東京レインボープライドを観に行くことにもハードルがある人は少なくないだろう。

そこで今回は、気にな

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チョコザップ始めました

チョコザップ始めました

最近チョコザップを利用し始めた。

チョコザップは、平たく言えばジムなのだが、その名の通り「ちょこっとだけ運動しよう」というコンセプトのジムである。

月額3,000円で、24時間利用できる。
大手のジムに比べれば器具は少なく、僕の通っているところでは、筋トレ用の器具は各1台ずつ、ランニングマシーンやサイクリングマシーンも2~3台しかない。
だが、利用者は少なく、それほど困らない。

これは、一人

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社会人大学生と「学生券」

社会人大学生と「学生券」

社会人大学生になってお得に感じているのが、学生割引である。

在籍するのが通信制大学であっても、学生割引は適用される。だから、映画館やコンサート、講演会などで「学生」「学生券」があれば、それを利用できる。

ところが、まれに「社会人学生除く」「25歳以下のみ」といった記載がある場合がある。これは、どういうことなのか。

まず、「社会人学生除く」とは何か。なんとなく意味合いとしては、適用されるのは「

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僕は文脈を見ている

僕は文脈を見ている

新しい音楽家や美術家、その作品との出会いは、主に演奏会や展覧会によって生まれる。ホールに置かれたチラシや、プログラムにはさまれた案内を手掛かりにすることもあれば、何となく街中で見かけた演奏がきっかけになることもある。美術に関しては、大規模な展覧会の中で目にとまる作品があることもあれば、ギャラリーをのぞいて出会うこともある。

一方で、ここ数年多くなったのが、ゲイ・コミュニティーの文脈で出会う音楽や

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東京現音計画#20感想

東京現音計画#20感想

野平一郎は、若い。
若さとは、必ずしも年齢のことではない。
年若くとも、年寄りのような感性でものをつくる者もいる。

人は年輪のように型をまとっている。
年輪は簡単には熟成されない。
何十年もまといきっての年輪である。
まといたての年輪は生々しい木肌にすぎない。
年輪をまとうからには、何十年も未完成のままでいることを承諾しなければならない。

野平一郎は、若かった。
若さとは、時に現在性である。

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言葉を綴る

言葉を綴る

フルタイムの仕事から解放され、四日が経った。解放感も不安もなく、どこかマイペースな毎日を送っている。

今更収入源がなくなったことや、これからの仕事がどうなるのかなんてことを不安になるような精神構造はしておらず、かといって希望に満ち溢れて日々を邁進するような若さもとうに失われている。

3月下旬には演奏会や映画など、それなりに刺激的な出来事はあり、それらを綴ろうという意欲が空回りしたまま現在に至る

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ディズニーランドに行きました

ディズニーランドに行きました

どうやら、子どもの頃に1回だけディズニーランドに行っているらしい。

「周囲で自分だけが行っていない」との私の訴えを受けて、神奈川在住の祖父母が気を利かせてくれたらしい。

アウトドアにはしょっちゅう行く家庭だったのだけれど、テーマパークとはご縁がなかった。父親がテーマパークをあまり好まなかったためである。

それを不憫に思った祖父母が、連れて行ってくれたのだ。

かろうじて、ほんのりと覚えている

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試験の信頼性と妥当性

試験の信頼性と妥当性

二つの試験が終わった。どちらも全くもって合格点は望めないような感触だが、終わった。

一つは、医療事務の資格である「医療事務認定実務者試験」である。

自宅受験で資料閲覧可の試験である。

少し前に医療事務の仕事を探していたので、そのために資格を取ることにした。

月に一回実施しており、合格率も高いようだったので、5,000円も払って申し込んだ。

受ける頃には医療事務への就活は諦めたのだが、せっ

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