NEWS『源氏物語絵巻』「夕顔の死」
『源氏物語絵巻』「夕顔の死」発見
https://www.asahi.com/articles/ASM1H03D0M1GULZU017.html?iref=comtop_favorite_01
どうやらお宝がフランスで発見された様子
今朝の朝刊で見つけたわくわくする話題です
(んー更新作業で次の日付になっちゃうかな
重くてうまくいかなかったりするから
返礼まで巡回できますように うまくいかない日は後日改めて伺います)
朝日新聞アナログの記事で紹介されている部分は
デジタル記事より広い範囲の絵で
デジタルでは夕顔がいる場所がより大きくわかるように紹介されていて
アナログの左上の部分をクローズアップしてありました
それでデジタルは夕顔の表情もわかりやすく
アナログは周りの情景に使われた金の面積の多い様子がよくわかるもの
でした
江戸時代初期の頃の作品である『盛安本源氏物語絵巻』だそうですから
時代的にはヨーロッパに渡る可能性は割とありますね
また記事中の写真でみるかぎり
色もかなり鮮やかに残っていて 金も沢山使われていて 私は驚きました
夕顔が贅沢な感じの丁寧な筆致の着物をかぶせてもらっていますね
なるほど保存状態が良さそうです
海の向こうでも大事にされていたんでしょうねえ(うっとり)
(こういうのがまたほらもうワタシ感動しちゃうポイントなんですよ……
素晴らしいじゃあないですか……)
『源氏物語絵巻』は徳川美術館や五島美術館にある
平安時代末期の国宝絵巻物「隆能源氏」
のイメージが大きいのではないかと思われますが
勿論他にもいろんな作家によって描かれたものがあります
絵巻物があるとさらに贅沢な気分で『源氏物語』を楽しめますね
『紫式部日記絵巻』や『枕草子絵巻』なんかもあるので
イラストや漫画がついてると嬉しいし見やすい
なんて同じ楽しみ方をこんなに大昔の人達もやっていたのが伺われます
夕顔が死ぬのは第四帖「夕顔」にて
https://note.mu/yistudio/n/n5d66d5fe63db
第二帖「帚木」の「雨夜の品定め」の場面で中流の身分の女性が褒められていたので それもあったのか空蝉や夕顔も気になっていく光源氏です
https://note.mu/yistudio/n/n9604dfae89c0
第三帖「空蝉」
https://note.mu/yistudio/n/naa8e056ba6ca
しかしそれはそれで逢うのが一寸大変でした
もっと静かな所へと夕顔を誘ったものの 静かすぎた場所だったから
物の怪でもいたらしくさあ大変
光源氏にとってもショックな出来事になってしまいました
その後に出会ったのが何とも可愛らしい後の紫の上
第五帖「若紫」
https://note.mu/yistudio/n/nc21b607c13f4
そして随分後になって夕顔の娘として見つかったのが玉鬘
第二十二帖「玉鬘」玉鬘十帖と言われるくらいの量で展開します
https://note.mu/yistudio/n/ne716b9dcbb89
この夕顔と玉鬘親子のエピソードは物語中目立って登場していて
空蝉もちらちら後でも登場します
第十六帖 「関屋」
https://note.mu/yistudio/n/n890fc3e2ac2a
彼女たちは深窓の姫君とは違う様子も良く出ています
『源氏物語』の当時の読者層は物語を楽しめる余裕のある人々から
広がっていたでしょうから このような身分の人達にとっては
珍しいタイプで知らない世界の範囲の可能性もあったかもしれませんね
物語の中だけでなく物語の外の読者にまでにも及んでの
魔性の女っぷりを発揮やその血筋を引いているだけのことはある存在感
と言えるかもしれません
いろんな女性のタイプがいるのが楽しい物語でもあるので
幅広さが広がるわけです
宇治十帖の人間関係にも生かされていたり
この辺りの登場人物の配置もうまい小説なのです
第四十五帖「橋姫」宇治十帖スタート
https://note.mu/yistudio/n/nfc7caf070ada
夕顔とくれば朝顔ですが
正にこの朝顔なんかは光源氏の素敵な従姉妹ですから
身分の高い女性の代表格の一人でもあります
かっこよく対比させてる感じもします
第二十帖「朝顔」
https://note.mu/yistudio/n/n4af78849dc7c
また平安時代を想定した物語中で絵を楽しんでいる場面が華やかなのが
第十七帖「絵合」のシーンですね
https://note.mu/yistudio/n/nbacc2bac230f
保存状態の良い絵で思い出したのが
ヴィクトリア時代の水彩画にもかかわらずかなりこれも鮮やかだった
ビアトリクス・ポターのピーターラビットの展覧会の絵でした
こちらはヨーロッパから来た絵 イギリス発の絵本ですね
◆「展覧会の思い出 2017年その2」
https://note.mu/yistudio/n/n4e1e54e13b6e
◆この更新前に2019年芥川賞・直木賞も決定するし盛り沢山でしたわ
平成最後の日までカウントダウンだし
2019年も大切に過ごしていきましょー
◆参照◆
朝日新聞
(2019年1月16日朝刊)
朝日新聞デジタル版
https://www.asahi.com/
徳川美術館
https://www.tokugawa-art-museum.jp
五島美術館
https://www.gotoh-museum.or.jp
(以上2019年1月16日閲覧)
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