記事一覧
「未来」という科目が受験科目になる未来
お勉強を積み重ねた大人が起こす不可解な事件や嘘の発言。
偉い人を守るために嘘をついたら、その行為が報われる社会。
それは、(偉い人のために)努力するものが報われる社会、のあり方?
子どもたちに説明のできないニュースが多すぎる世の中、それは、模範がなく、規範が揺らぎ、未来が薄暗い社会である。
そんな中でも、希望をもって「こんな社会だったらいいな」と妄想を膨らませつつ、未来への期待と絶望の両方を考
37歳で社会人大学院入学した経緯を、40歳で修了したときに書いてみる
30代までに大学院を卒業したい30代までに、大学院卒業したい。考え始めたときのなんとなくの理由と動機である。そして、卒業から逆算し2021年10月、37歳10ヶ月に入学し、2024年3月、40歳3ヶ月で卒業。 半年休学したため当初の計画は後ろ倒しになった。時間の確保に悪戦苦闘しながらなんとか修了したのだけれど、修了したときに振り返ると、大事だったのは、大学院を選ぶ過程で逡巡したことだったと思う。2
もっとみる『創造性はどこからやってくるかーー天然表現の世界』創造とは外部を召喚すること
ワクチンを開発した科学者パスツールは「Chance favors the prepared mind.(幸運は用意された心のみに宿る)」という言葉を残している。準備する心によって偶然に気づくことができるのだということだろう。心構えはとしては納得できる、と同時に疑問が湧いてくる。チャンスそのものを増やしたり、再現性を高めることはは可能なのだろうか。
本書の射程は、チャンスそのものではない。チャンス
『反逆の神話〔新版〕: 「反体制」はカネになる 』カウンターカルチャーへの愛憎相半ばする複雑な気持ち
反体制はカネになる。ん、どういうことだ?、違和感があると同時に居心地が悪い。だって、反体制の人たちはおカネよりも大切なもの、例えば、自然とか文化とか、コミュニティとか、スタイルとか色々とあるから。儲かることや経済とは一線を画して、独自路線を進んでいるのであって、おカネや儲かるという言葉とは縁遠いはずだ。
だけど、読み終えると、そんなやわな考えは吹き飛んでしまう。反体制が儲かることに納得せざるをえ
『仕事のアンラーニング 働き方を学びほぐす』捨てる学びで、古いパターンを捨てる
コロナ禍が契機となり、自宅からでも学ぶことができるオンライン動画学習やコーチングサービスが活況に沸いている。学びたいけれど、時間がない、高額で払えない、仲間がいない、という悩みが解消され、学び直す人が増えているようだ。
新しい知識や技術を手に入れ満足はしたし、アウトプットや小さな実践・副業もした。だけれど、仕事が忙しくなって、元の木阿弥になってしまった。もし心あたりがあるなら、アンラーニング(
Wayfinding the Future
幸せへと続く人生への道を歩む。これが想像以上に困難であるのは、道には分岐点があるからだ。できれば、誰かのあとをついていきたい。
自己決定が将来の幸福につながるらしい。だけど、自分で決めるのは怖い。流されるままに、できれば、人と違うことをしたくない。
あれこれあるが、幸せは完全には科学できない。最後は自分に合った答えで決める。自分なりの道が見つかる、自分らしい道を見つける。
なんとか、自分の考
意思決定、責任、応答、欲望形成
意思決定は英語で、"Decision Making"である。Decisionには切り捨てる、という意味がふくまれている。
責任は、英語で、"Responsibility”である。Response、つまり応答する、という意味がふくまれている。
無意識に意思決定したの本人に責任が生じる、帰責すると考えている。しかし、切り捨てたのであり、応答はしていない。だから、意思決定すなわち責任が生じるはどうも
『WAYFINDING 道を見つける力: 人類はナビゲーションで進化した』使わないには、失うには、惜しすぎる
北極圏は氷と雪と岩ばかりの地表である。季節ごとに雪が積もり、氷が溶け、景色は移ろいでいく。イヌイットはその中から場所を特定する手がかりを見つけ、獲物を探し、そして迷うことなく家に戻る。アボリジナルがオーストラリア大陸の広大な砂漠を横断するために実践するナビゲーションの技は、祖先たちの足跡を刻む曲がりくねった道を参照にすることだ。太平洋諸島のカヌー乗りたちは天体に輝く星、太陽、月の位置と波を感じ取り
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