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かったぱしから読書生活

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大学卒業以来、ずっと出版業界。本が好きで、ずっとこの世界で暮らしている。読書はフィクション派。ファンタジー好きなれど、時代物、ミステリー、純文学、何でも来いで、ひたすら濫読。読書… もっと読む
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2023年6月の記事一覧

渡邊哲也「SDGsバブル崩壊 意識高い系がハマるリベラルビジネスの正体」

渡邊哲也「SDGsバブル崩壊 意識高い系がハマるリベラルビジネスの正体」

渡邊哲也「SDGsバブル崩壊 意識高い系がハマるリベラルビジネスの正体」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
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 アメリカの政治と経済の関係や世界に対する影響、そして暗号資産の技術的な解説文が多く、自分にはかなり難解な本だった。そもそもSDGs(持続可能な開発目標)ということばを初めて聞いたのは、数年前に取引先である大日本

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お久しぶりの大海赫先生

お久しぶりの大海赫先生

大海赫先生を訪問してきました。お元気そうでしたが、外出できないのが退屈でストレスそうでした。コロナ禍が明けて面会できるようになったとはいえ、時間は30分まで。お互いにちょっと話し足りなかった気持ちでした。齢92歳まだまだお元気でいて欲しいです。実は密かに企画している行事があります。大海赫先生ファンの皆さま、是非とも大海赫コミュニティをご覧下さい。詳細をご案内しています。

船ヶ山哲「夏休みの1週間で308万円稼いだ小学生」

船ヶ山哲「夏休みの1週間で308万円稼いだ小学生」

船ヶ山哲「夏休みの1週間で308万円稼いだ小学生」(徳間書店)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C7ZYWVL5/
 独立して起業することと、サラリーマンであることは全く別の物である。これは自分も会社を辞めてからヒシヒシと感じる実感である。ましてやフリーランスと経営者も全く違う。いずれにしても著者はサラリーマン生活を10年で打ち切り、独立した。かつ

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成田名璃子「月はまた昇る」

成田名璃子「月はまた昇る」

成田名璃子「月はまた昇る」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C785VH6B/
 ディベロッパーの北村彩芽は、出産後すぐに職場復帰の予定が、保育園が見つからない。SNSで呼びかけた「保育園落ちた人この指止まれ」に、多くのママ友が集まった。そこで知り合った3人。シングルマザーで経理ができる沢村敦子。保育士経験のある江上梨乃。彩芽は二人に提

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安達瑶「降格警視3」

安達瑶「降格警視3」

安達瑶「降格警視3」(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C787MJF3/
 東京の下町である墨井区。そこには警察庁の超エリートかつお騒がせ警視・錦戸准が警部に降格されて墨井署生活安全課に赴任。この地区は整骨院長の榊鋼太郎が「私人逮捕」(現行犯なら警官でなくても逮捕は合法)で活躍。頭脳明晰なれど世渡りの下手なエリート脱落刑事と、刑事ドラマ

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六道慧「公儀鬼役御膳帳 連理の枝」

六道慧「公儀鬼役御膳帳 連理の枝」

六道慧「公儀鬼役御膳帳 連理の枝(徳間文庫)。電子書籍版はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0C785VH6B/
 隼之助は、将軍の毒味役をつとめる御膳奉行を務める木藤家の次男。前作の「公儀鬼役御膳帳」が「塩を制するものは天下を制す」だったのに対して、第二作のモチーフは「砂糖」である。幕政も末期に近づき、外様大藩の動きも抜け荷、密貿易と次第にきな臭くなる。世の中を

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