♬お気に入りの古き良き日本の愛唱歌♬
今回は、古き良き日本の愛唱歌&抒情歌を紹介します。
明治・大正・昭和にいたる日本の近代および平成以前の時代には
日本人の『心の原点』とでも言うべき
感動的な素晴らしい音楽が数多く存在します。
この分野の音楽でなくてはならない
心の奥底から湧き上がってくるような、どうしようもない懐かしさ。
それはきっと、誰もが抱いている ≪望郷の思い≫ や
≪郷土愛≫ のような素直な感情なのでしょう。
『日本人に生まれて良かった…』と、思わせてくれる “ぬくもり” を
しみじみと、感じずにはおれません。
そんな古き良き日本の愛唱歌&抒情歌の中から
メロディの美しさを最優先に厳選しました。
♬古き良き 日本の愛唱歌&抒情歌♬
【曲名(五十音順)】
【発表された年】
【作詞作曲者名】
【歌 い 出 し】
♬仰げば尊し
1884年(明治17年)発表
仰げば尊しわが師の恩教の庭にも早や幾歳
♬青葉の笛
1906年(明治39年)発表
田村虎蔵作曲 大和田建樹作詞
一の谷の軍破れ討たれし平家の公達あわれ
♬赤とんぼ
1921年(大正10年)発表
山田耕筰作曲 三木露風作詞
夕焼小焼の赤とんぼ負われて見たのは いつの日か
♬あざみの歌
1949年(昭和24年)発表
八洲秀章作曲 横井弘作詞
山には山の愁いあり 海には海の悲しみや
♬家路
1893年作曲、1930年代日本に紹介される
ドボルザーク作曲
遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ
♬一月一日
1893年(明治26年)発表
上真行作曲 千家尊福作詞
年の始めの例とて 終なき世のめでたさを
♬海
1941年(昭和16年)発表
井上武士作曲 林柳波作詞
海は広いな大きいな月がのぼるし日が沈む
♬江戸子守唄
江戸時代の文化文政時代の頃から記録があった
日本の子守唄のルーツである
ねんねんころりよ おころりよ
♬おぼろ月夜
1914年(大正3年)発表
岡野貞一作曲 高野辰之作詞
菜の花畠に入日薄れ見渡す山の端 霞深し
♬かあさんの歌
1958年(昭和33年)発表
窪田聡作詞・作曲
かあさんが夜なべをして手袋あんでくれた
♬学生時代
1964年(昭和39年)発売、ペギー葉山のシングル
平岡精二作詞・作曲
つたの絡まるチャペルで祈りを捧げた日
♬からたちの花
1925年(大正14年)発表
山田耕筰作曲 北原白秋作詞
からたちの花が咲いたよ 白い白い花が
♬荒城の月
1901年(明治34年)作曲
滝廉太郎作曲 土井晩翠作詞
春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして
♬故郷の空
1888年(明治21年)にて原曲のスコットランド民謡に
大和田建樹が作詞して発表
夕空晴れて秋風吹き 月影落ちて鈴虫鳴く
♬故郷の廃家
1907年(明治40年)にて原曲のアメリカ歌曲に
犬童球渓が作詞して発表
幾年ふるさと来てみれば 咲く花 鳴く鳥
♬故郷を離るる歌
1913年にて原曲のドイツ民謡に
吉丸一昌が翻訳・作詞して発表
園の小百合 撫子 垣根の千草 今日は汝を
♬ゴンドラの唄
1915年(大正4年)発表
中山晋平作曲 吉井勇作詞
いのち短し恋せよ少女 朱き唇褪せぬ間に
♬さくらさくら
幕末にて子供用の箏の手ほどきのために作曲された
作者不詳の日本古謡
さくらさくら のやまもさともみわたすかぎり
♬さくら貝の歌
1939年(昭和41年)作曲
八洲秀章作曲 土屋花情作詞
美しき桜貝一つ 去り行ける君にささげん
♬里の秋
1948年(昭和23年)にてSPレコード発売
海沼賓作曲 斎藤信夫作詞
静かな静かな里の秋 お背戸に木の実の
♬七里ヶ浜の哀歌
1915年(大正4年)にレコード発売
ジェレマイア・インガルス作曲 三角錫子作詞
真白き富士の根 緑の江の島仰ぎ見るも今は涙
♬島原の子守唄
島原半島に伝わる子守唄
宮崎康平作詞・作曲
おどみゃ島原のおどみゃ島原のナシの木育ちよ
♬白い花の咲く頃
1950年(昭和25年)発表
田村しげる作曲 寺尾智沙
白い花が咲いてた ふるさとの遠い夢の日
♬砂山
1922年(大正11年)発表
山田耕筰作曲 北原白秋作詞
海は荒波向こうは佐渡よ すずめなけなけ
♬背比べ
1923年(大正12年)発表
中山晋平作曲 海野厚作詞
柱のきずは おととしの五月五日の背比べ
♬早春賦
1913年(大正2年)発表
中田章作曲 吉丸一昌作詞
春は名のみの風の寒さや谷の鶯歌は思えど
♬宗谷岬
1972年(昭和47年)作曲
船村徹作曲 吉田弘作詞
流氷とけて春風吹いてハマナス咲いて
♬たきび
1941年(昭和16年)発表
渡辺茂作曲 巽聖歌作詞
垣根の垣根のまがりかど たきびだたきびだ おちばたき
♬たなばたさま
1941年(昭和16年)発表
下総皖一作曲 権藤はなよ・林柳波作詞
ささのはさらさら のきばにゆれる おほしさま きらきら
♬茶摘み
1912年(明治45年)発表
作詞、作曲ともに不詳、宇治田原村の茶摘み歌がルーツとされる
夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る
♬月の砂漠
1923年(大正12年)発表
佐々木すぐる作曲 加藤まさを作詞
月の砂漠をはるばると 旅のらくだが
♬通りゃんせ
江戸時代から伝わるわらべうた
通りゃんせ通りゃんせ ここはどこの細道じゃ
♬とんび
1958年(昭和33年)発表
梁田貞作曲 葛原しげる作詞
とべとべとんび空高く なけなけとんび青空に
♬夏の思い出
1949年(昭和24年)発表
中田喜直作曲 江間章子作詞
夏がくれば思い出す はるかな尾瀬遠い空
♬夏は来ぬ
1896年(明治29年)発表
小山作之助作曲 佐々木信綱作詞
卯の花の匂う垣根に時鳥 早も来鳴きて
♬平城山 (ならやま)
1935年(昭和10年)作曲
平井康三郎作曲 北見志保子作詞
人恋うは悲しきものと平城山にもとおり来つつ
♬庭の千草
1884年(明治17年)発表
原曲はアイルランド民謡・夏の名残のバラ
庭の千草も虫の音も 枯れて淋しくなりにけり
♬花
1900年(明治33年)作曲
滝廉太郎作曲 武島羽衣作詞
春のうららの隅田川のぼりくだりの船人が
♬花の街
1947年(昭和22年)作曲
團伊玖磨作曲 江間章子作詞
七色の谷を越えて流れて行く風のリボン
♬花嫁人形
1923年(大正12年)発表
杉山長谷夫作曲 蕗谷虹児作詞
金らんどんすの帯しめながら花嫁御寮は なぜ泣くのだろ
♬埴生の宿
1823年発表のイングランド民謡
ヘンリー・ローリ・ビショップ作曲
埴生の宿もわが宿 玉の装い羨まじ
♬浜千鳥
1920年(大正9年)発表
弘田龍太郎作曲 鹿島鳴秋作詞
青い月夜の浜辺には親をさがして鳴く鳥が波の国から
♬浜辺の歌
1916年(大正5年)発表
成田為三作曲 林古渓作詞
あした浜辺を さまよえば 昔のことぞ 忍ばるる
♬琵琶湖周航の歌
大正時代から歌い継がれてきた風景歌
原曲は吉田千秋作曲ひつじぐさ 小口太郎作詞
我は湖の子 さすらいの 旅にしあれば しみじみと
♬冬景色
1913年(大正2年)発表
作詞、作曲ともに不詳
さ霧消ゆる湊江の 舟に白し朝の霜
♬冬の星座
1947年(昭和22年)発表
原曲はウィリアム・ヘイスによる1871年の歌曲
木枯らしとだえて さゆる空より地上に降りしく奇しき光よ
♬冬の夜
1912年(明治45年)発表
作詞、作曲ともに不詳
燈灯ちかく衣縫う母は春のあそびの楽しさ語る
♬故郷
1914年(大正3年)発表
岡野貞一作曲 高野辰之作詞
兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川 夢は今もめぐりて
♬坊がつる讃歌
1978年(昭和53年)発表
竹山仙史作曲 神尾明正作詞
人みな花に酔う時も 残雪恋し山にいり 涙を流す山男
♬菩提樹
1827年に作曲された歌曲集冬の旅の5曲目
シューベルト作曲 ヴィルヘルム・ミュラー作詞
泉に添いて茂る菩提樹 したいゆきては うまし夢見つ
♬蛍の光
1881年(明治14年)発表
原曲はスコットランド民謡Auld Lang Syne
蛍の光 窓の雪 書よむ月日重ねつつ 何時しか年も すぎの戸を
♬みかんの花咲く丘
1946年(昭和21年)発表
海沼實作曲 加藤省吾作詞
みかんの花が咲いている 思い出の道 丘の道
♬水色のワルツ
1950年(昭和25年)発表
高木東六作曲 藤浦洸作詞
君に逢ううれしさの胸に深く水色のハンカチをひそめる
♬紅葉 (もみじ)
1911年(明治44年)発表
岡野貞一作曲 高野辰之作詞
秋の夕日に照る山もみじ 濃いも薄いも数ある中に
♬椰子の実
1936年(昭和11年)発表
大中寅二作曲 島崎藤村作詞
名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実一つ
♬夕焼け小焼け
1923年(大正12年)作曲
草川信作曲 中村雨紅作詞
夕焼小焼で日が暮れて山のお寺の鐘が鳴る
♬夢路より(夢見る人)
1862年作曲 死後まもなく発表されたフォスターの遺作
フォスター作曲 日本語訳詞・津川主一
夢路よりかえりて 星の光仰げや さわがしき真昼の業も
♬ゆりかごの歌
1921年(大正10年)発表
草川信作曲 北原白秋作詞
ゆりかごの歌を カナリヤがうたうよ ねんねこ ねんねこ
♬宵待草
1868年1917年(大正6年)発表
多忠亮作曲 竹久夢二作詞
待てど暮らせど来ぬ人を宵待草のやるせなさ
♬旅愁
1907年(明治40年)犬童球渓の日本語作詞にて発表
原曲は1868年オードウェイの Dreaming of home and mother
更け行く秋の夜 旅の空の わびしき思いに ひとり悩む
♬忘れな草をあなたに
1963年(昭和38年)発表
江口浩司作曲 木下龍太郎作詞
別れても別れても心の奥にいつまでもいつまでも覚えておいてほしいから
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