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【宇宙より愛を込めて】



 僕の知る限り、宇宙は巨大な怪物である。
人類の叡知をはるかに超越した、壮大な神秘とロマン。
巨大な怪物でありながら、そこでは全てが“調和”の世界なのだ。
僕ら自身も、この巨大な怪物の、わずかな一点にすぎず
はからずも宇宙には、それぞれ段階(=階層)というものがあって
「小」から「大」へと、それが無限に続いていると言っても過言ではない。
 
 
地球の衛星である『月』は、平均時速3680㎞の速度で
27日と7時間43分ごとに地球を巡っている。
太陽系第三惑星としての僕らの地球も
1年(365.242日)という規律正しい周期をもって
秒速29.78㎞(時速107,220㎞)もの速度で太陽の周りを巡る。
これが水星なら、秒速47.36㎞で88日。
土星ならば秒速9.63㎞で、およそ30年。
準惑星の冥王星ともなれば、秒速4.66㎞で248年と6カ月あまり。
 
 
そして直径が150億㎞に渡る太陽系自身は、天の川銀河星雲内の
『オリオンの腕』にあって銀河の中心から
2.8万光年(9兆4607億3047万2580.8㎞×28,000)の距離に位置しながら
バーナード星や、ケンタウルス座のα星などと共に
特定の星団を組織しつつ
秒速200~250㎞もの猛スピードで、銀河の中心の周りを巡っている。
これに要する時間が、『1宇宙年』(2億2500万年)だ。
ちなみに、太陽と地球との平均距離を
基本とする単位を、『1天文単位』(1億4959万7870.7㎞)=AUと呼ぶ。
 
 
銀河系円盤部の有効直径が10万光年。球状星団系のそれをも含めると
有効直径は15万光年に及ぶが、僕らの銀河系はさらに
大マゼラン、小マゼラン、アンドロメダなどと共に半径500万光年の
局部星雲群を組織しながら、数千万光年を半径とする【超銀河】の
中心方向(乙女座銀河団のあたり)に対して、公転運動を行っている。
 
 
そもそも銀河自体の公転が、秒速600㎞(特異運動をも含む)にも到達する
恐るべき数字を、いったい誰が信じるだろうか? 超銀河の上にも
よもや超超銀河たる階層が存在し、更なる階層の上にも……?
ただし宇宙の全質量の73%が『暗黒エネルギー』であり
残りの23%は『暗黒物質=ダークマター』で占められている。
光学的に観測可能な『バリオン物質』と呼ばれる、わずか4%の
領域を除けば、宇宙の圧倒的大部分は、飽くなき謎に包まれた世界だ。
 

この巨大な怪物である『宇宙/Universe』そのものも、全体で1億年につき
百万分の1回転の割合で『回転運動=運行』を行っている。
僕らの住まう宇宙は、これら階層的構造があってこそ
安定しているのであって、まさに<神の成せる業>なのだ。
はるか138億年前の“ビッグ・バン”(=宇宙の開闢)以来、それは現在もなお
猛烈な勢いで大膨張(→ドップラー効果により実証される)を続けている。
 
 
 
もしも諸君が、天体望遠鏡をお持ちならば
そして宇宙の神秘に触れたいならば
白鳥座X―1(赤経19h48m/赤緯+32°47’)のあたりを注視すること。
ひょっとすると、いて座A(赤経17h42.5m/赤緯-28°58’)の方角が
良いかも知れない。
神々の告知【Announcement】によれば、この広大な宇宙のいずこかより
建礼門の葵は、出現するのである。
 
 
『ようこそ、地球人類の諸君!』 
『そして宇宙は、あなた方自身の中にもある———。』
 
 
 
 ※この文書は、『大女神の館』の前座として作成したものです。



♬無限に広がる大宇宙



♬チャイコフスキー作曲 ピアノ協奏曲第1番第1楽章      


【関 連  記 事】
🔷【宇宙より愛を込めて】|建礼門 葵 (note.com)
🔷E N D L E S S|建礼門 葵 (note.com)
🔷⁂【大女神の館】⁂ ~全宇宙で最大のオブジェ~≪第一部≫|建礼門 葵 (note.com)
🔷⁂【大女神の館】⁂ ~全宇宙で最大のオブジェ~≪第二部≫|建礼門 葵 (note.com)
🔷⁂【大女神の館】⁂ ~全宇宙で最大のオブジェ~≪第三部≫|建礼門 葵 (note.com)

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