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♬心に寄り添う音楽を求めて♬





~悲しい歌ほど、なぜに温かい~

 
例えば悲しいメロデイを、古き良き映画音楽からリサーチすると

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1968年の伊・英合作映画『ロミオとジュリエット』
1970年の米映画『ある愛の詩』
1952年の仏映画『禁じられた遊び』
1968年の仏映画『個人教授』~愛のレッスン~
1955年のスペイン映画『汚れなき悪戯』~マルセリーノの歌~
1967年の仏映画『幸福の行方』
1967年のギリシャ映画『誘惑』~誘惑のテーマ~
1970年の伊映画『ひまわり』
1974年の伊映画『メリーゴーランド』
1967年の仏映画『ふたりだけの夜明け』
1973年の米映画『イルカの日』……etc
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“人生の良き道連れ” となる、これらの大名曲を
暗いとか、重いとか、古いとか、一方的に聞く耳を持たず
偏ったモノサシでしか受け止められない方が、世間にはおられます。
 


ならば今一度、立ち止まって、心の扉を開いてみてください。
切々と、訴えかけてくるような <心の声…> が、聴こえてきませんか?
他人事ではない同じ生身の人間としての共感と感動が
心の奥底まで伝わってきませんか?
 


つらい事、苦しい事、悲しい事が沢山あるからこそ
人はそこから這い上がり、努力し、成長し、本当の優しさと
愛情を知ることが出来るのです。

人生の出会いと別れを切実に歌い上げている、これらの歌は例外なく
研ぎ澄まされた感性とともに、メロディの美しいものが多く
いつまでもずっと、浸っていたいものばかり…。

 


メロデイの美しさなら、1960年代・70年代の曲が
圧倒的に群(ぐん)を抜いています。 それもそのはず、この奇跡的現象は
どのジャンルに限らず、世界同時的な傾向でもあり、当該時代の
音楽によって、空前の『黄金時代』を形成しているかのようです。

 


それはいったい、どういう事なのでしょうか?
満員電車や大劇場の客席にたとえるなら、座り心地の良い場所から
順当に埋まってきます。 作曲の時系列、ならびに音楽の一連の歴史を
物理的&確率論的に解釈しようとすると、それはつまり
必然の結果と言えるでしょう。 決して『ネタが尽きかけた?』と
結論づけているわけでは、ありませんが…。
 

 
最近の音楽は、前衛的なリズム感や歌唱法の変化、さらには多彩な
振り付けなどを駆使し、技術的洗練さを付加価値として音楽に求め
これまでには無かった境地を切り開いています。
それはそれで、とても素晴らしいものの、時代背景も大きく変わり
音楽へのコンセプト自体が、異なってしまったのかも知れません。
個々で音楽に向き合う心の内面までも、変貌化したのかどうかは
別問題として…。
 


音楽の三要素と言えば、旋律(メロデイ)・和声(ハーモニー)・律動(リズム)。
とりわけ音楽が音楽である以上、最も肝要なのは
メロデイラインの美しさと親しみやすさ。 現在の音楽的傾向を
鑑みるにつけ、1960年代・70年代の音楽が、やはり強いあこがれ以上に
“雲の上の存在” のように思えて仕方ありません。
 


音楽は、すべての人々共有の財産。
いかなる時代の偏見も国境も、妨げとなってはならない。

それゆえに、日の目を見ないままの知られざる逸品 (=大名曲) が
数限りなく存在するのは非常に残念です。

かつて、14世紀のイタリアから西欧世界全体に広まった
文芸復興(ルネサンス)のように、21世紀の国際社会に先駆けて
我が国主導による『文芸復興/音楽版』の発動を期待したいところです。

 


2000年代生まれの若い方々も、どうぞ音楽を、優しい心で
幅広く受け入れてください。
スマホやパソコン等で、【アーティスト名+曲目】で検索すれば
ずいぶん昔の音楽でも幸運なら、試聴できます。
異時代・異世代の、多種多様な素晴らしい価値観を共有できる音楽こそが
分断された社会や、世代間ギャップさえも埋めてくれる
本物の“良き理解者”なのです。

 
  

 
※せっかくなので、日本国内の“センチメンタルメロデイ”
アーティスト別に、ごくごく一部だけ紹介しておきます。
 
(五十音順)
青山和子/『愛と死をみつめて』
朝倉理恵/『あの場所から』
梓みちよ/『小心者』
荒井由実/『かげりゆく部屋』『あの日に帰りたい』『ひこうき雲』
アリス/『帰らざる日々』
石川ひとみ/『恋』『冬のカモメ』『まちぶせ』
石川優子/『雨の降る日曜日』『夜の雨』『沈丁花』
イルカ/『いつか冷たい雨が』『君は悲しみの』『雨の物語』
岩崎宏美/『さよならをするために』『二十歳のめぐりあい』『思秋期』
ウィッシュ/『御案内』
大杉久美子/『白いテニスコートで』
太田裕美/『雨だれ』『水車』『レモンティ』『最後の一葉』『たんぽぽ』
奥村チヨ/『終着駅』
尾崎豊/『アイラブユー』
かおりくみこ/『愛の星フランソワーズ』『やさしくしないで』
かぐや姫/『神田川』『妹』『あの人の手紙』『お前のサンダル』
柏原芳恵/『春なのに』
桂木文/『雨の街を』『もう森へなんか行かない』
門倉有希/『どん底』『捨て猫』『北の駅』『こぼれ花』『姫女苑』
紙風船/『別れの鐘』『冬が来る前に』『悲しき翼』
カルメンマキ/『時には母のない子のように』
菊池弘子/『青いクレヨン』『髪』
岸田智史/『蒼い旅』
岸洋子/『希望』
倉田まり子/『さよならレイニーステーション』『赤信号』『そして秋』
グレープ/『精霊流し』『無縁坂』
黒川泰子/『千の風になって』
香西かおり/『人形』『母から母へ』『すき』『宇治川哀歌』
湖東美歌/『アメリカ橋』/(同名別曲にご注意を)
小坂恭子/『想い出まくら』
小林幸子/『おもいで酒』
小柳ルミ子/『星の砂』『湖の祈り』
榊原郁恵/『悲しみのトゥレーノ』
沢田聖子/『シオン』『坂道の少女』『雨よ流して』
下成佐登子/『秋の一日』『雨』『今はただ』『雪どけ』
城之内早苗/『奥飛騨・旅の宿』
ダカーポ/『結婚するって本当ですか』『燃える手紙』
田川寿美/『女・ひとり旅』『しゃくなげの雨』
谷山浩子/『河のほとりに』『ごめんね』『忘れられた部屋で』
ちあきなおみ/『喝采』『紅い花』『冬隣』
チェリッシュ/『白いギター』『なのにあなたは京都へ行くの』
テレサテン/『空港』『つぐない』『別れの予感』『悲しみと踊らせて』
中島みゆき/『雪』『あなたが海を見ているうちに』『強がりはよせよ』
中村雅俊/『ふれあい』
中森明菜/『セカンドラブ』『感傷紀行』『覚悟の秋』『難破船』
長山洋子/『蜩』
西崎みどり/『旅愁』(唱歌とは、同名別曲)
西島三重子/『仮縫い』『想い出づくり』『千登勢橋』『愛に流されて』
新田洋/『みなしごのバラード』
竹内まりや/『駅』
倍賞千恵子/『かあさんの歌』『忘れな草をあなたに』
浜田朱里/『なぜに二人はここに』『夏を忘れた海』『失われた季節』
バンバン/『いちご白書をもう一度』
平田純香/『悲しみの中で』
平原綾香/『明日』『孤独の向こう』『茜』『おひさま』
藤圭子/『圭子の夢は夜ひらく』『明日から私は』『京都から博多まで』
ペドロ&カプリシャス/『別れの朝』『五番街のマリーへ』
堀江美都子/『あなたへ』『哀愁のスキャット』『小鈴のうた』
増田恵子/『星になったパパ』
黛ジュン/『雲に乗りたい』
麻理絵/『浅草寺』
水越恵子/『しあわせをありがとう』
もとまろ/『サルビアの花』
森高千里/『雨』『渡良瀬橋』
森田童子/『サナトリウム』『蒸留反応』『僕たちの失敗』
森昌子/『彼岸花』『愛傷歌』『越冬つばめ』『父娘草』『立待岬』
森山良子/『まごころ』『禁じられた恋』『愛する人に歌わせないで』
八代亜紀/『なみだ恋』『雨の慕情』『舟唄』
山口百恵/『秋桜』
山本百合子/『愛はまぼろし』『この星の上で』
山崎ハコ/『島原の子守唄』『歌いたいの』『織江の唄』『白い花』
横山みゆき/『橋向こうの家』『終止符』
ルネ/『みどり色の屋根』



あえて、昔の曲を選びました。
悲しみを乗り越え、切々と訴えかける美しいメロデイが
時代を遡ればさかのぼるほど、無尽蔵に発掘できます。

私やあなたが生まれる以前から 星の数ほどの『大名曲』が
この広い世界の至る所に 散りばめられていたのですね。

数十年も前から、私やあなたとの運命的&感動的な出会いを
ずっと待ち続けていたかのようです。


※なお、冒頭の写真は映画ロミオとジュリエットのワンシーンです。
 

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