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それ、幻想かもよ!

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本当の自分とか幸せとか、そういうのって全部幻想かもしれないよ。
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2019年4月の記事一覧

「本当の自分」という幻想に苦しめられていないですか?

「本当の自分」という幻想に苦しめられていないですか?

「本当の私」を誰もわかってくれないと悩んでいる人、多いのではないでししょうか。

「あなたってこういう人だよね」と言われても「違う! そんなの本当の私じゃない! 」と心で叫んでいる人もいるでしょう。

でも、「本当の私」って一体なに?

そこにいるあなたは、「本当の私」じゃないの?

だとしたら、あなたは誰なの?

もっと言えば、「じゃあ、本当の私は何かを自分の言葉で説明してください」と言われて、

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江戸の文化を作ったのは「結婚できない男」たちだった!

江戸の文化を作ったのは「結婚できない男」たちだった!

書きました! 東洋経済連載「ソロモンの時代」更新!

江戸時代の江戸と現代とはとても似ています。

昔の日本人は集団主義で、家や組織の共同体の原理に従い、個人としての主張を差し控えたと思われがちですが、そうでもありません。もともと江戸という町自体が、家を飛び出して個人が個人として集まった町でもあり、そんなソロ社会の江戸と現在との類似点はたくさんあります。

現在あるサービスの原型は、ほとんど江戸に

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「夫婦と子」…かつての標準だった"家族"が消えていく

「夫婦と子」…かつての標準だった"家族"が消えていく

4/19に国立社会保障・人口問題研究所による「都道府県別世帯数の将来推計」が発表され、ニュースになりました。

2040年の世帯総数は5075万世帯となり、15年と比べて4.8%減少しますが、注目すべきは、一人暮らし世帯の増加です。特に、東京・大阪などは45%以上が一人暮らしとなります。

このニュースに際し、NHK「ニュースウォッチ9」から、独身研究家として取材を受け、インタビュー出演させていた

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お金の話だと堅実なのに、なぜ恋愛はイチかバチかになってしまうのか?

お金の話だと堅実なのに、なぜ恋愛はイチかバチかになってしまうのか?

2002年にノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンが提唱した有名な「プロスペクト理論」というものがあります。これは、ギャンブルなど、リスクがある環境下における、人間の意思決定回路を分析した理論です。

では、まず、以下の質問に答えてみてください。

あなたの目の前に、以下の二つの選択肢が提示されました。
選択肢A:100万円が無条件で手に入る。
選択肢B:コイントスして表が出たら200万円

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信じたくない事実を排除しようとする人は終わりです

信じたくない事実を排除しようとする人は終わりです

日本には、戦後2回のベビーブームがありました。1回目は、戦後間もなくの1947年から1949年にかけて。2回目は、1971年から1974年にかけてで、1回目のときに生まれた子どもたちを「団塊の世代」といい、2回目のときに生まれた子どもたちは、団塊の世代の子どもたちであることから「団塊ジュニア世代」と言われました。

1990年代は、その「団塊ジュニア世代」の子どもたちが成人年齢に達する頃であり、通

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独身の「童貞率・処女率」30年間の変化

独身の「童貞率・処女率」30年間の変化

今回は、セックスについてのお話です。

「最近の若者は恋愛をしない=セックスレスである=草食化している」などという論法をよく聞きますが、全くの事実誤認であり、認識を正しくしていただきたいと思います。

とはいえ、決して「最近の若者もセックス意欲が旺盛である」と言いたいのではありません。

そもそも、昔も今もそれほど変わらないのです。

社人研の出生動向基本調査には、独身者に対する「性体験の有無」を

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過去の失敗は、未来への助走に変わる

過去の失敗は、未来への助走に変わる

僕は、独身研究家というふざけた肩書(本人的には真面目です)で、テレビなどメディアに多数出させていただいていますが、名乗っているだけではなく、ちゃんと独身生活者を研究しています。最近は、一度結婚して離婚してソロに戻った男女との対面調査を数多く実施しています。

離婚原因は人それぞれですが、特に、離婚男性ほど過去を失敗として引きずる傾向があります。対面調査中、後悔の念を延々と吐露する男性もいます。誰か

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