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若手研究者に届けたい、先輩研究者からのバトン

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#生き方

もっと社会に楽しいを発信してほしい 岐阜県立多治見高等学校 佐賀 達矢 先生

もっと社会に楽しいを発信してほしい 岐阜県立多治見高等学校 佐賀 達矢 先生

藤岡先生にご紹介いただき佐賀先生にインタビューさせていただきました。

学校の理科教師でありながら、研究者の側面もある佐賀先生。
釣りにハチの研究にと信念を持つ友達に大きな影響を受けたそうです。
男性教師、研究者で育休を取る方がまだまだ少ない中で、育休も長くとられ、気付いたことがたくさんあったとのことでした。
世の中の流れも少しづつ探究活動を重んじたり、学歴主義だけじゃない方向に変わってきている。

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素直に目の前のことに取り組む 岡山大学 藤岡 春菜 先生

素直に目の前のことに取り組む 岡山大学 藤岡 春菜 先生

石川先生にご紹介いただき岡山大学 藤岡先生にインタビューさせていただきました。

幼いころから研究者への憧れがあったという岡山大学の藤岡先生。
大学院生時は毎日泣きながら論文や申請書を書いてたこともあったそうですが、博士課程時の留学で海外の考え方やメンタルケアに触れ、自分の働き方を見直したそうです。留学のきっかけも教えてもらったからとのことでした。助言にひたむきに取り組んでいる人にはよりアドバイス

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変化を恐れず楽しむ。常に新しい展開を考える。長岡技術科学大学 溝尻 瑞枝 先生

変化を恐れず楽しむ。常に新しい展開を考える。長岡技術科学大学 溝尻 瑞枝 先生

日出間先生にご紹介いただきました溝尻先生にお話をお聞きしました。

3Dプリンターによる金属の造形

—今、どんな研究をされていますか?

溝尻先生:3Dプリンターで、金属の造形をしています。

プリンターで造形をすると言うと、大きいものを作るのが一般的です。しかし、私は小さいものを作ることにとても興味があります。

小さい金属の造形をする時、
「大きなものをそのままスケールダウンしたらできるんじ

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自分の気持ちに正直に、やりたいと思ったら行動する 九州工業大学 毛利 恵美子 先生

自分の気持ちに正直に、やりたいと思ったら行動する 九州工業大学 毛利 恵美子 先生

橋本先生にご紹介いただいた毛利先生にインタビューさせていただきました。

ナノセルロースから新材料をつくる—今どんな研究をされているか簡単にお教えください。

毛利先生:今の1番のメインテーマはナノセルロースの研究です。紙を作るときの植物の成分であるセルロースをナノ化という技術を用いて、ナノサイズの粒子を作り、それを使って新たな材料を作っています。

私は最近准教授になりました。今まで自分自身の学

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好奇心からはじめた異分野との共同研究が就職にも活きた。宇都宮大学 玉田 洋介 先生

好奇心からはじめた異分野との共同研究が就職にも活きた。宇都宮大学 玉田 洋介 先生

越水先生にご紹介いただき、玉田先生にインタビューさせていただきました。

植物の幹細胞化の能力—今どんな研究をされているかお教えください。

玉田先生:私はコケ植物を使って植物の高い幹細胞化の能力を解明する研究をしています。植物の細胞は、どんな細胞にでもなれる幹細胞に変化しやすく、その幹細胞から全身を再生できます。つまり幹細胞化と再生の研究です。

動物と比べると植物のほうが再生しやすいことは、は

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自分の選択を正解にするためにワクワクすることをやり続ける 東北大学 近藤 倫生 先生

自分の選択を正解にするためにワクワクすることをやり続ける 東北大学 近藤 倫生 先生

源先生と益田先生を学生時代にお繋ぎされた近藤先生にお話しを伺ってきました。

自然生態系を維持できる社会システムのモデリング—今どんな研究をされているかお教えください。

近藤先生:自分が何をやっているのか、広がりすぎてよくわからなくなってきていますが、生態系に興味があります。特に次の2つのことに興味がありますね。1つは自然生態系で、「どうしたら破綻せずに複雑な生態系を存続しならがら発展できるんだ

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分かり合える仲間に助けられた。研究者も人間関係が大切。新居浜高専 橋本 千尋 先生

分かり合える仲間に助けられた。研究者も人間関係が大切。新居浜高専 橋本 千尋 先生

インタビュアーの恩師である佐藤先生にご紹介いただき橋本先生にインタビューをさせていただきました。

環境の変化により性質が変わる高分子の研究—今、どんな研究をされていますか?

今は主に、高分子の分子分光学的な研究をしていて、高分子の中でも、刺激応答性高分子、温度やPH、いわゆるいろんな環境の変化によって、急激に大きさが変わったり、親水性が大きく変わったりする高分子を扱っています。

—そんな高分

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疑問全てを明らかにするまで、トライ&エラーを繰り返す 明治大学 越水 静 先生

疑問全てを明らかにするまで、トライ&エラーを繰り返す 明治大学 越水 静 先生

インタビュアーの大学時代の先輩にご紹介いただき明治大学 越水先生にお話しを伺ってきました。

色素がないのに発色する花の構造色の研究— 今どんな研究をされているかお聞きしてもよろしいでしょうか?

越水先生:テーマが今2つありまして、1つは「花の構造色」を研究してます。構造色というのはタマムシの背中が緑色に見えるように、そのもの自体に色はないけれど、表面にある微細な構造によって光が干渉することで金

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子どもの頃が一番しんどかった 京都大学 益田 玲爾 先生

子どもの頃が一番しんどかった 京都大学 益田 玲爾 先生

源先生にご紹介いただいき、益田先生にインタビューさせていただきました。

毎月2回、魚の生活を観察する潜水調査— 今どんな研究をされているかお聞かせください。

ざっくり大きく、 2つの柱があります。
一つ目は、 魚類心理学と呼ばれる、 魚の学習、群れの研究です。
二つ目は、潜水調査 をして、どんな魚がいるかを記録する研究をしています。
毎月2回は必ず、職場の目の前の海を潜っています。

— 毎月

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女性研究者のロールモデルがいなくて、どうしていいかわからなかった 神戸大学 佐藤 春実 先生

女性研究者のロールモデルがいなくて、どうしていいかわからなかった 神戸大学 佐藤 春実 先生

お二人目もインタビュアーの先生だった佐藤先生にお話しをお聞きしてきました。

高分子の構造と物性を知る振動分光法— 僕は卒業生なので知ってるところがあるんですけど、どんな研究をされてるか改めてお聞かせください。

佐藤先生:振動分光法(光と物質との相互作用によって生じる光の強度やエネルギーの変化を調べる方法)を用いた高分子の構造と物性に関する研究をしています。

— 今、色んな高分子を研究されてい

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「不安だったけれど、面白いと思うことが勝った」神戸大学 源 利文 先生

「不安だったけれど、面白いと思うことが勝った」神戸大学 源 利文 先生

インタビュアーの大学時代の先生である源先生にお話しをお聞きしました。

水の中の生き物がわかる環境DNAという手法
— 初めにどんな研究をされているか詳しくお聞きしていいですか?

源先生:私がやっているのは環境DNA分析という研究です。環境DNA分析というのは例えば、水の中や土の中にあるDNAを拾ってきてどんな生物がいるか調べるもの。

川に行って水を1L汲むと、水の中に魚やカエルのDNAが溶け

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