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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
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#人生

サラバ、自己啓発本

サラバ、自己啓発本

家にある自己啓発本を売った。

今、棚の中は隙間だらけで、寂しそうに残った本が傾いている。
首を傾げながら本棚を見つめる。
『次は、どんな本が入っていくのだろう?』
と思った。

元々、自己啓発本は嫌厭しているタイプだった。
読み始めたのは社会人になってから。
生き方、メンタルコントロール法、コミュニケーション法…etc
仕事がうまくいかず病んだ時、無我夢中で読んでいた。
「死にたい」「自分なんて

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つまんねー女

つまんねー女

私は本当につまらない女だ。
昨日だって、自分の正義を振り翳し、友だちに押し付けた。
あろうことか、皆んなの前で説教まがいのことまで。
ほとほと自分が嫌になる。
これから友だちと会うときは、余計なことは言わない。沈黙は金なり。
相手の喋りたいことを喋ってもらい、相槌に徹する。
感情のスイッチを入れない。
常に冷静に、状況を第三者視点で見る。
自分が正しいなんて一切思わない。
相手の意思を尊重する。

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人生の放物線

人生の放物線

最近おすすめラジオ
『佐伯ポインティの生き放題ラジオ』
このラジオは、10代〜30代の女性のお悩みを中心に、佐伯ポインティさんが回答する番組。
共感できる悩みも多いし、佐伯ポインティのポジティブな物事の捉え方・考え方に気付かされることも多い。YouTubeも面白いので、是非。



昨日、久々に友だちグループと会った。
妊娠した、家を建てた、結婚式を今度挙げる、県の代表として授業をする(同職の友

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小競り合いには負けておけ

小競り合いには負けておけ

最近もやもやしたこと

彼の掃除機が動かなくなった。
電源すら入らない。
「バッテリー切れじゃない?」
と言う私に、
「いや、フィルターを掃除した後、濡れたまま戻したからじゃない?」
と彼。
フィルターを掃除したのは私。 
二年間も手入れせずに使っていたのを見兼ね、良かれと思ってやったことだった。
戻す時、十分に乾かせてなかったのかもしれない。
壊れたのは私のせいなのかな。

でも、それは一週間前

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「着生」ぐらいでいきましょう

「着生」ぐらいでいきましょう

私と貴方、これから先、「着生」ぐらいで 
いきましょう。

片方に害をもたらし養分を吸い取る「寄生」でもなく、
片方または双方に利益をもたらす「共生」でもない。

ただ、樹木を柔らかく覆う苔のように、
二人 くっついているだけでいい。
互いに根も張らず、心は自由。
貴方は貴方の人生を歩んでいるし、私は私の人生を歩んでいる。
互いが互いを どれだけ深く想っているかなんて、分からなくてもいい。
貴方が

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結婚って家族のしがらみが付き纏う

結婚って家族のしがらみが付き纏う

先日、彼が私の家に挨拶に来てくれた。
母親だけだったらどうしよう…と思っていたが父親の姿が見えてほっとした。

でも、通されたダイニングテーブルに座ったのは父だけ。
母は台所にいて、こちらに来ようともしなかった。台所に椅子を置いて、黙ったままこちらを見ている。
私と彼にはお茶を出して、父には何も出さない。
茶菓子すらない。
父と彼が話す間、私の心は怒りで煮え繰り返っていた。
何故、こんな日ぐらい取

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1と1が交差するとき

1と1が交差するとき

先日、彼のご実家へご挨拶に伺った。
よく手入れされ、花が咲き誇る庭先。
細やかで丁寧な"営み"を感じた。

『こんな私が伺って大丈夫かな?』『うまく話せるかな?』と胸をどぎまぎさせながら玄関の中に入る。
彼のご両親は、「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくださった。
その表情に少し安堵する。

ご両親は朗らかに話しかけてくださった。
さすが彼のご両親だ。言葉の節々に優しさが滲み出る。
彼がこんなに立派に

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泥梨の花よ

泥梨の花よ

母からの突然の電話。
開口一番、
「弟の就職が決まったよ」

「やったーーーー!!!!!」
思わず大きな声が出てしまう私。
大学卒業してニートをすること3年目…ようやく春が訪れた…!嬉しい。本当に。

しかし、母は電話の向こうで泣きじゃくっている。嬉し泣きでは無さそう。
話を聞いてみると案の定、
「〇〇大学まで出てこんな年収の会社…」
「貧乏暮らしするのが可哀想」
「もっといい会社行けるのに勿体な

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僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

久々にラジオでピンとくる曲に出会った。
題名はLaura day romanceの「透明」という曲の歌詞だ。
曲名である「透明」に相応しい、繊細な歌詞と透き通った声が、心にスっと入ってきて耳から離れなくなった。

こんな偶然の出会いがあるラジオを愛してやまない。

幼い頃から、母が車で流すラジオをぼんやり聞き流すのが好きだった。
「阿部礼治」シリーズは、密かに続きの展開を想像してワクワクしていたも

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運命革命自分で決めろ

運命革命自分で決めろ

「教師に向いてるか向いてないかなんて、10年続けてみなきゃ分かんないよ。」
去年、先輩が言ってくれたこの言葉に随分救われている。
即戦力にならないとって思っていた。
周りを見ても、私より若い子が組織の中で信頼されて自信満々に働いている。
勝手に比較して焦って
「私はなんて駄目なんだ。いつになったら上手にできるんだ。」
って責めていた。
この仕事を諦めたくないからこそ、できない自分が嫌で嫌でたまらな

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「間違い」じゃなくて「違う」だけ

「間違い」じゃなくて「違う」だけ

「僕は不幸ではありません。ただ、人と違うだけなんです。」
そう仰ったのは、生まれつき上半身不随の男性だった。

どきりとした。
心のどこかで『可哀想に。』と思っている自分がいたから。
そんな私の心を見透かすように、男性はにっこり微笑んだ。
「僕にしかできないことがありますから。」
足で握手を求められた。
恐る恐る手を差し出す。
ぎゅっと足を握ったら温かくて、『あぁ、違うけど同じなんだな』って思った

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置かれた場所で咲く花に

置かれた場所で咲く花に

今日は、コメダ珈琲でモーニングをするって決めていた。
たっぷりサイズの珈琲を頼んで、ゆっくり考えたいことがあったから。



来年度は担任外になるかもしれない。
なんだかんだ言いながら、教員の仕事が好きだし、教員であることに誇りを持ってる。
特に担任として、一番近くで子どもたちの成長を見守れることに大きな魅力を感じてきた。
だからこそ、この人事に傷ついた自分がいる。
戦力外通告ってこと?私は必要

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この世は見せたい自分で溢れてる

この世は見せたい自分で溢れてる

日曜日のこの時間が嫌い。
彼が私の家から帰り、静まりかえった部屋で明日の仕事に向き合うこの時間が。
明日を迎えるのが凄く不安。
いくらやっても終わらない仕事量。
授業準備だっていつも追い付いていない。
クラス替え前で落ち着かない子どもたち。
考え出すと胃が痛い。
早くこの一年が終わって欲しいなんて思う。
軽率に仕事を休みたい。
普段、子どもたちを大切に想っているような投稿をしているが、蓋を開ければ

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生きて欲しい

生きて欲しい

貴方に伝えたいことがあります。
それは「生きて欲しい」ということ。
どういうこと?って思うかもしれませんね。
少し言い換えると、自分の人生を生きて欲しいのです。
貴方は自分の人生を生きているように見えません。どこか投げやりになっているような、自分に見切りをつけているような感じがします。

口うるさく貴方の人生にレールを敷いてきた母も、
「好きにしなさい。」と尊重するような言葉を言って放っておく父も

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