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エッセイ

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自分のこと (機能不全家族、依存、仕事、恋愛、心療内科、発達障害)
運営しているクリエイター

#人生

1と1が交差する地点

1と1が交差する地点

先日、彼のご実家へご挨拶に伺った。
よく手入れされ、花が咲き誇る庭先。
細やかで丁寧な"営み"を感じた。

『こんな私が伺って大丈夫かな?』『うまく話せるかな?』と胸をどぎまぎさせながら玄関の中に入る。
彼のご両親は、「いらっしゃい」と笑顔で迎えてくださった。
その表情に少し安堵する。

ご両親は朗らかに話しかけてくださった。
さすが彼のご両親だ。言葉の節々に優しさが滲み出る。
彼がこんなに立派に

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泥梨の花よ

泥梨の花よ

母からの突然の電話。
開口一番、
「弟の就職が決まったよ」

「やったーーーー!!!!!」
思わず大きな声が出てしまう私。
大学卒業してニートをすること3年目…ようやく春が訪れた…!嬉しい。本当に。

しかし、母は電話の向こうで泣きじゃくっている。嬉し泣きでは無さそう。
話を聞いてみると案の定、
「〇〇大学まで出てこんな年収の会社…」
「貧乏暮らしするのが可哀想」
「もっといい会社行けるのに勿体な

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僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

僕が透明な内に愛し終えて欲しいの

久々にラジオでピンとくる曲に出会った。
題名はLaura day romanceの「透明」という曲の歌詞だ。
曲名である「透明」に相応しい、繊細な歌詞と透き通った声が、心にスっと入ってきて耳から離れなくなった。

こんな偶然の出会いがあるラジオを愛してやまない。

幼い頃から、母が車で流すラジオをぼんやり聞き流すのが好きだった。
「阿部礼治」シリーズは、密かに続きの展開を想像してワクワクしていたも

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運命革命自分で決めろ

運命革命自分で決めろ

「教師に向いてるか向いてないかなんて、10年続けてみなきゃ分かんないよ。」
去年、先輩が言ってくれたこの言葉に随分救われている。
即戦力にならないとって思っていた。
周りを見ても、私より若い子が組織の中で信頼されて自信満々に働いている。
勝手に比較して焦って
「私はなんて駄目なんだ。いつになったら上手にできるんだ。」
って責めていた。
この仕事を諦めたくないからこそ、できない自分が嫌で嫌でたまらな

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「間違い」じゃなくて「違う」だけ

「間違い」じゃなくて「違う」だけ

「僕は不幸ではありません。ただ、人と違うだけなんです。」
そう仰ったのは、生まれつき上半身不随の男性だった。

どきりとした。
心のどこかで『可哀想に。』と思っている自分がいたから。
そんな私の心を見透かすように、男性はにっこり微笑んだ。
「僕にしかできないことがありますから。」
足で握手を求められた。
恐る恐る手を差し出す。
ぎゅっと足を握ったら温かくて、『あぁ、違うけど同じなんだな』って思った

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置かれた場所で咲く花に

置かれた場所で咲く花に

今日は、コメダ珈琲でモーニングをするって決めていた。
たっぷりサイズの珈琲を頼んで、ゆっくり考えたいことがあったから。



来年度は担任外になるかもしれない。
なんだかんだ言いながら、教員の仕事が好きだし、教員であることに誇りを持ってる。
特に担任として、一番近くで子どもたちの成長を見守れることに大きな魅力を感じてきた。
だからこそ、この人事に傷ついた自分がいる。
戦力外通告ってこと?私は必要

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この世は見せたい自分で溢れてる

この世は見せたい自分で溢れてる

日曜日のこの時間が嫌い。
彼が私の家から帰り、静まりかえった部屋で明日の仕事に向き合うこの時間が。
明日を迎えるのが凄く不安。
いくらやっても終わらない仕事量。
授業準備だっていつも追い付いていない。
クラス替え前で落ち着かない子どもたち。
考え出すと胃が痛い。
早くこの一年が終わって欲しいなんて思う。
軽率に仕事を休みたい。
普段、子どもたちを大切に想っているような投稿をしているが、蓋を開ければ

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生きて欲しい

生きて欲しい

貴方に伝えたいことがあります。
それは「生きて欲しい」ということ。
どういうこと?って思うかもしれませんね。
少し言い換えると、自分の人生を生きて欲しいのです。
貴方は自分の人生を生きているように見えません。どこか投げやりになっているような、自分に見切りをつけているような感じがします。

口うるさく貴方の人生にレールを敷いてきた母も、
「好きにしなさい。」と尊重するような言葉を言って放っておく父も

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ともかく今は幸せを願うよ

ともかく今は幸せを願うよ

この記事↓に対して、温かな励ましのお言葉を多くいただいております。
どのコメントも真摯に私の事を考えてくださっていることが伝わり、大変嬉しく思います。
頂いたご助言の一つ一つをこれから生かしていきたく存じます。

世の中には、見ず知らずのネガティブ垂れ流し女に、こんなにも優しいお言葉を掛けてくださる方がいらっしゃる。
両親や友だちには言いづらい心の澱を受け止め、「あなたは一人じゃないよ。」って教え

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息が苦しい

息が苦しい

最近、息が苦しい。
肩がずっと上がって、息が詰まる。動悸がする。
何か一つ行き詰まると、世界から見限られたような気になってしまう。
今日も保護者の方に連絡をする時、
「嫌われているんじゃないか。」
と思って、しどろもどろになってしまった。
時間を取らせて申し訳なかったな。
今度から、学年の先生や管理職に相談して、言うことをメモしてから連絡しよう。

2・6・2の原則を思い出す。
2割の人には好かれ

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夢の先はもっと過酷で 私たちの胸を貫くけど

夢の先はもっと過酷で 私たちの胸を貫くけど

Netflixオリジナル
「light house」視聴。
星野源×若林正恭のタッグで悩みを解決していくというテーマの番組。
2人が互いの人生にとことん向き合う姿に、
大変感銘を受けた。
できることならレギュラー化して欲しい。ずっと観ていたかった…。

阿佐ヶ谷で苦しみ抜いた20代。
世間からの評価と自らの理想とのギャップに悩む40代。
「僕らは表現しか世界と繋がる術が無いですよね。」
という若林

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少しの秘密や傷さえ愛おしくて

少しの秘密や傷さえ愛おしくて

「聞いて欲しいことがあるんだ。」
昨日の夜、突然彼が呟いた。そして訥々と過去のことを語ってくれた。



前は、俺はずっと一人で生きていくんだって思ってた。
やりたいことも無い、人も好きになれない。
将来に希望が持てなかった。
どこで死んだっていいやって投げやりになってたんだ。

それから、縁もゆかりも無い土地に住み込みで就職した。
車も無くて、休みの日は遠出はできなかったから、毎週末図書館に4

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貴方との約束に私生かされてる

貴方との約束に私生かされてる

夏休み明け、気絶しそうに忙しかった1週間。
今日はしんどすぎて、子どもたちと目の焦点が合わなかった。笑

でも、週末は貴方に会える。

疲れた体を引きずり、彼と一緒に食べたいご飯を作る。
あれを食べて欲しいなぁ、これも作ってみようかなぁ。
あ、夜ご飯の後はアイスを一緒に食べたいから買ってこよう。
彼が泊まる日の、朝昼晩の献立を考える時間は、すごく楽しい。
彼の喜ぶ顔が見たくて、一生懸命何かできる自

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日常に好きな色を載せる

日常に好きな色を載せる

大人になった今、
自分を幸せにできるのは自分しかいない
と感じる。

以前はお付き合いしている人に依存していたと思う。
「なぜ私は辛いのに駆けつけてくれないの?」
「なぜ3年も付き合って結婚の話を持ち出してくれないの?他の人はもう結婚してるのに。」
「なぜ私がここまで尽くしているのに返してくれないの?」
そんな押し付けがましい思いばかり抱いて。
この頃は、ずっと不幸な気分だった。
自分の幸せを、

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