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140字日記

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ことばの練習です。
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こんなにもアメーバになりたいと思ったのは初めてだ。猛烈に分裂したい!!分裂できたら、てつらうAには東京で頑張ってもらって、てつらうBには群馬で頑張ってもらえるのに。「そうはいかないからおもしろいんじゃない」と尊敬する友達がぼやいた。分裂できない多面的なぼくは、どこでどう生きよう。

最近、週2で走っている。きっかけは、いつかの日曜日、坂道を箱根駅伝のごとく駆け下りる少年を、汗だくで追いかけるお父さんを見たこと。ダサいのに、なぜかかっこいい。自分もいつか、子どもと一緒に走り回れるくらいには体力のあるお父さんになれるように、今のうちから鍛えておこうと思ったのだ。

寝る前、歯を磨きに洗面所に行くと、合わせてないのにいつもMくんに会う。そうして「1日過ぎるの早いね」って話をしたのが数時間前じゃなくて昨日のことだったと気付いてしまう。「充実してるってことですね」とMくん。おんなじように過ぎる日々の中でも、小さな"今日"をちゃんと感じていきたい。

オーストラリア留学中に歩くことが大好きになって、帰国後に買ったニューバランス880。ボロボロになるまで、と何度も洗って履き続けている。ぼくがカッコいいと思うのは、いつも最先端のハイテクスニーカーを履いている人じゃなくて、足で雑巾がけしているのかってくらい大切に履き潰している人だ。

夏日。お気に入りのバティックシャツを引っ張り出すと、一番下のボタンが取れていた。どこにいってしまったのか分からないので、使わない第一ボタンを外して代わりに付けた。こんな風に、壊れても直して大事にしていくのって、なんだかいい。生みの親ではないけれど、育ての親になった気分だ。

寮の食堂は9:25で閉まるというのに、今朝は9:24に目が覚めた。決断するまで3秒、寝癖の恥ずかしさも捨て食堂に駆け込むと、はたして食堂は、、、開いていた!ぼくはこの経験から、最後まで諦めないことの大切さを学びました。って感じで、しょうもないことを深そうに考えるのが最近の遊び。

卒論の研究資料を探しに書庫に潜り込む。あなたは"青木まりこ現象"を知っているだろうか。本の多い場所で起こる、怪奇現象だ。図書館に行くとあまりの本の多さに圧倒されてしまう。あの本も読みたい、この本も読みたい。全部読むとしたら一体何年かかるのだろう。「あー、お腹イタ!」という現象だ。

おひさまの下、川辺に腰かけ、友達と電話をしながら木ベラを彫る。ぼくがあえて時間をかけてでも手作りすることが好きなのは、なんでも効率性に支配され、物に溢れた世の中にあって、生きている手応えを感じられる貴重な時間だと思うからだ。非効率に思える"手間"そのものにも豊かさがつまっている。

ことばは、本当のことを伝えてくれない。空気も、気持ちも、ことばにしたら本物ではなくなってしまうから。
それでも、ことばと向き合いたい。ことばなら、時間も空間も越えて、人を動かすことができるかもしれないから。
上っ面なことば遊びはしたくない。ぼくがしたいのは本物を伝えていくことだ。

夕方、つい立ち止まって見上げた深い青。陽が沈んでからも、月の明かりでこの青さが広がっていた。写真を撮っていると、紺色が滲むように心地よく押し寄せてきてぼくは真っ黒に飲み込まれていった。が、街灯が邪魔をした。夏になったら街灯のないところまで行って、暗闇にすっかり包まれてしまいたい。

コーンマヨトーストくらい力の抜けた日曜日。ぼくは話し方もテンションも単調だから、浮き沈みのない人だとよく言われる。浮かれても沈んでも時間は流れていくから、どんな時でもコーンマヨトーストくらいの気分で淡々とついていこうとしているんだ。でも心は、ピザトーストくらいダイナミックにね。

コロナで誰の元にも届かなかった昨年のデンマーク土産をおやつにつまんだ。噂のタイヤグミ(しかもこれはタイヤのくせにオーガニックだ)。正式名はリコリスで、見た目の割に体に良い天然成分が詰まっている。
日本では味わうことのない衝撃の味。確かおいしかったはずの昼食の味は、すっかり忘れた。

ふと、ぼくは木洩れ日が好きなのか、木陰が好きなのか分からなくなった。
木の下の、温かくてやさしい光と、包み込んでくれるような影が好き。
"どっちか"でもなければ、"どっちも"でもない。
光がないと影は際立たないし、影がないと光も感じられない。大事なのは何でも分けて考えないことだ。

満開になったキャンパスの桜が、長い冬も必ず春になることを私たちに教えてくれている。今日は大学の入学式。昨年開けなかった2020年度生の入学式も同日に開催。困難の多いときになったけれど、人一倍強い世代になれるチャンスだ。このエネルギーを、いつか開花させる日のために!がんばれ新入生!