南原四郎

昔、月刊OUTとか、ALLANとか、月光とか、牧歌メロンなどの雑誌を、自分の興味のおも…

南原四郎

昔、月刊OUTとか、ALLANとか、月光とか、牧歌メロンなどの雑誌を、自分の興味のおもむくまま、つくってきました。それらのテンテンバラバラな文章も、いま、振り返ってみると、一本の糸でくくれそうなので、きりがなくなりそうだが、やってみたい。

記事一覧

ある、発見

 一昨日だったか、電車に珍しく、電車の網棚に日経新新聞があったので読んたら、面興味深いことが書かれていた。日経がリニア新幹線推進派かどうかしらないけれど、静岡県…

南原四郎
6日前

ハドソン川の奇跡

 という映画を見た。  鳥の群れを吸い込んだアメリカの旅客機が航空不能になる。機長は近くの空港に着陸許可を求めたものの、燃料が残りわずかなり、空港への着陸を断念…

南原四郎
3週間前
1

ゴジラマイナスワンを見て……あれこれ、考えたこと

 「ゴジラマイナスワン」を見た。確かに特撮はすごい。タイトル写真としてジオラマの写真を載せたけど、実際はもっとずっとすごい、アカデミー賞にふさわしい……とは映画…

南原四郎
1か月前
2

時空を行き交う西部劇――『クイック・アンド・デッド』

 後期高齢者としては全くめでたくないのだが、おかげさまでまた一つ、馬齢を重ねてしまった。  それはそれとして『クイック・アンド・デッド』という映画を見た。  「氷…

南原四郎
3か月前

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト

 マカロニ・ウェスタンの元祖、セルジオ・レオーネの「ウェスタン」を見る。原題は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」で、「ワンスア。ポン・ア・タイム…

南原四郎
4か月前
2

年末の朝生だけど……

田原総一郎は九十歳だそうで、流石にボケて……と言うのではない、最初からボケているから、相変わらずボケていると言うべきだろう。今回はおきまりの「宮沢総理って知って…

南原四郎
4か月前
1

メロドラマとしての『東京物語』

 数日前、小津の『東京物語』の後半部分、つまり笠智衆(平山周吉)と東山千栄子(とみ)が尾道市に帰ってからの話を見た。もちろん、『東京物語』は全部見てるけれど、ド…

南原四郎
5か月前

小津安二郎と、山田洋次

 Eテレの「小津安二郎は生きている」を見たが、小津の戦争体験に注目していたようだった。例えば映画監督で戦場に召集されたが、映画監督として広く知られていたので、新…

南原四郎
5か月前
3

愛のシャワー

 クリント・イーストウッド、主演、監督の『ガントレット』を見る。  荒唐無稽とも言える警官の一斉射撃が話題になった。銃撃ロボットと化した警官の中身もまた似たよう…

南原四郎
5か月前
1

衝撃的な……

衝撃的な二つの数字と、一枚の写真。 理由はうまく言えないけど、関係があるように思えてならない。

南原四郎
6か月前

『ビューティフルマインド』と『リオ・ブラボー』

 ゲーム理論として経済学にも貢献した「ナッシュ均衡」でノーベル賞を受賞した数学者、ジョン・ナッシュが統合失調症に基づく、奇怪な妄想(夢想と言ってもいいかも)に悩…

南原四郎
7か月前
2

『ゲッタウェイ』に見る、ペキンパーの語り口

 『ゲッタウェイ』を見る。NHKのBSPでやっていて、でも、一度、見た映画だし、と思ってスルーしようと思ったが、どのテレビを見ても、ジャニーズ問題と汚染水問題と、なぜ…

南原四郎
8か月前
4

『ドライビング・ミス・デイジー』の小ネタ

 老齢の未亡人。ミス・デイジー(ジェシカ・タンディ。高齢の女性でも、未亡人なら〝ミス〟なのか、それとも〝愛称〟なのか……いや、これは小ネタではありません)は、夫…

南原四郎
8か月前
1

岸田の内閣改造報道

……を見ていて、橋本治の「ああでもなくこうでもなく」を思い出した。それは「日本の政治が混迷している原因は何か」というお馴染みの問題で、江戸幕府は三百年という長期…

南原四郎
8か月前
1

汚染水に関する雑感、その他

昨日、今日の話題は、圧倒的に原発の処理水の放出に関する話ばかり。特に中国が「汚染水を海に垂れ流すとは、世界に対する犯罪行為に他ならない」と、国連で激しく非難、「…

南原四郎
8か月前
1

日大の大麻疑惑報道の異常性について

日大のアメラグ部で、大麻が微量見つかったことで、マスコミ総出で叩いているが、その根拠は「大麻を皮切りに深入りする恐れがある」というもの。ということは、大麻には身…

南原四郎
9か月前
ある、発見

ある、発見

 一昨日だったか、電車に珍しく、電車の網棚に日経新新聞があったので読んたら、面興味深いことが書かれていた。日経がリニア新幹線推進派かどうかしらないけれど、静岡県の元知事、川勝平太は、知事に就任早々、開港したばかりの静岡空港へ就航した日本航空に対し、前知事が約束したらしい「搭乗率が目標以下なら県が負担する」とした支援金の支払いを拒んだ。日航は路線を撤退し、法廷闘争に発展したが、こうした混乱辞さない川

もっとみる
ハドソン川の奇跡

ハドソン川の奇跡

 という映画を見た。
 鳥の群れを吸い込んだアメリカの旅客機が航空不能になる。機長は近くの空港に着陸許可を求めたものの、燃料が残りわずかなり、空港への着陸を断念、ハドソン川に強行着水して乗客、乗員が全員助かったことで機長のサリー(「サリー」は映画の原題になっている)は英雄になった。しかし安全委員会が、水中から引き上げたエンジンを調べたところ、完全にダメになったわけではなく、空港に着陸することも可能

もっとみる
ゴジラマイナスワンを見て……あれこれ、考えたこと

ゴジラマイナスワンを見て……あれこれ、考えたこと

 「ゴジラマイナスワン」を見た。確かに特撮はすごい。タイトル写真としてジオラマの写真を載せたけど、実際はもっとずっとすごい、アカデミー賞にふさわしい……とは映画全体の出来として、ちょっと……。
 それは冒頭のシーンに凝縮して表われている。特攻隊の敷島浩一が出撃した後、零戦が故障したと偽って大戸島(小笠原諸島の一つだそうだ)の基地に戻ったところに、大戸島の島民が「ゴジラ」と呼んでいる怪獣が襲う。整備

もっとみる
時空を行き交う西部劇――『クイック・アンド・デッド』

時空を行き交う西部劇――『クイック・アンド・デッド』

 後期高齢者としては全くめでたくないのだが、おかげさまでまた一つ、馬齢を重ねてしまった。
 それはそれとして『クイック・アンド・デッド』という映画を見た。
 「氷の微笑」で有名になったセクシー女優、シャロン・ストーン主演の西部劇。当初、本当にあのシャロン・ストーンが?……と思ったが、まだ名前の知られていなかったラッセル・クローと。若手のホープ、デカプリオを、自ら口説いたそうだ。おまけに日本の衛星放

もっとみる
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト

 マカロニ・ウェスタンの元祖、セルジオ・レオーネの「ウェスタン」を見る。原題は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」で、「ワンスア。ポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、「ワンスア。ポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の三部作の最初の作品。事情がよくわからなくて「ウェスタン」にしたのかも知れないけれど、タイトルは大事なんでもっと真面目に考えろといいたい。

 マカロニ・ウェスタンをヒット

もっとみる
年末の朝生だけど……

年末の朝生だけど……

田原総一郎は九十歳だそうで、流石にボケて……と言うのではない、最初からボケているから、相変わらずボケていると言うべきだろう。今回はおきまりの「宮沢総理って知ってる?」は、出て来なかったが、パーティー券問題に触れて、「羽生田が云々」と言ったら、どこかのNPO法人の代表者だという若い女性が「はにゅうだって、だれ?」と言って田原の腰の骨を折っていたが、本当に自民の政調会長のことを知らなかったら、「朝生」

もっとみる
メロドラマとしての『東京物語』

メロドラマとしての『東京物語』

 数日前、小津の『東京物語』の後半部分、つまり笠智衆(平山周吉)と東山千栄子(とみ)が尾道市に帰ってからの話を見た。もちろん、『東京物語』は全部見てるけれど、ドラマが本格化するのは後半なので……都合がよろしかった……というか。
 東京では元気だったとみが気分が悪いと言ったまま、昏睡状態になってしまう。医師は回復不能という厳しい見立てに子どもたちが尾道に集まる。とみは、結局、意識を戻さぬまま葬式とな

もっとみる
小津安二郎と、山田洋次

小津安二郎と、山田洋次

 Eテレの「小津安二郎は生きている」を見たが、小津の戦争体験に注目していたようだった。例えば映画監督で戦場に召集されたが、映画監督として広く知られていたので、新聞記事にもなり、さらにそれを小津の母親がスクラップ・ブックにまとめている姿を紹介されていた。その小津は徐州作戦に送り込まれたが、入隊早々、訓練なんか即席だと思うが、それで激戦地に放り込むなんて無茶だと思ったが、いずれにせよ、そのことが『麦秋

もっとみる
愛のシャワー

愛のシャワー

 クリント・イーストウッド、主演、監督の『ガントレット』を見る。
 荒唐無稽とも言える警官の一斉射撃が話題になった。銃撃ロボットと化した警官の中身もまた似たようなもので、女性蔑視も甚だしく、黒人男性を職務質問の形で殺したジョージ・フロイト事件を彷彿させる、と見ていて思った。ただ黒人は登場しないが、警官たちの女性蔑視が甚だしい、というか、今、気がついたのだが、女性蔑視がテーマになっている。
 今回は

もっとみる

衝撃的な……

衝撃的な二つの数字と、一枚の写真。

理由はうまく言えないけど、関係があるように思えてならない。

『ビューティフルマインド』と『リオ・ブラボー』

『ビューティフルマインド』と『リオ・ブラボー』

 ゲーム理論として経済学にも貢献した「ナッシュ均衡」でノーベル賞を受賞した数学者、ジョン・ナッシュが統合失調症に基づく、奇怪な妄想(夢想と言ってもいいかも)に悩まされたことを描いた映画『ビューティフルマインド』を見る。録画しておいたビデオを再度、見たので、二度目なのだが、三分の二近く見た時点で「あ、これは一度、見たがある!」と気がついた。見た記憶が消えてしまっていたのだ。しかし一般的に言って、映像

もっとみる
『ゲッタウェイ』に見る、ペキンパーの語り口

『ゲッタウェイ』に見る、ペキンパーの語り口

 『ゲッタウェイ』を見る。NHKのBSPでやっていて、でも、一度、見た映画だし、と思ってスルーしようと思ったが、どのテレビを見ても、ジャニーズ問題と汚染水問題と、なぜか、今頃になって、また統一教会問題を持ち出している。何を言うかわかりきっているので、改めて『ゲッタウェイ』を見たら、面白いこと、面白いこと。慌てて録画した。
 録画したのは、スティーブ・マクイーンのドクが、大金を詰めたバッグを置き引き

もっとみる
『ドライビング・ミス・デイジー』の小ネタ

『ドライビング・ミス・デイジー』の小ネタ

 老齢の未亡人。ミス・デイジー(ジェシカ・タンディ。高齢の女性でも、未亡人なら〝ミス〟なのか、それとも〝愛称〟なのか……いや、これは小ネタではありません)は、夫が残した大きな屋敷に住んでいて、なおかつ運転手を雇っているのだから、それなりの金持ちのはずだが、他人、特に同年輩の女性には、「贅沢な生活をしている」とは思われたくないという意識の持ち主のようで、スーパーマーケットにも、自分が歩いていくと運転

もっとみる

岸田の内閣改造報道

……を見ていて、橋本治の「ああでもなくこうでもなく」を思い出した。それは「日本の政治が混迷している原因は何か」というお馴染みの問題で、江戸幕府は三百年という長期に渡った政権だったが、その間に武士は官僚化していった。その幕府を継いだ維新政府は武士に代わる官僚を育成するため、明治十年に東京大学をつくった。つまり日本の近代政治は東大出身者による「官僚の政治」から始まり、明治二十二年に発布された明治憲法を

もっとみる

汚染水に関する雑感、その他

昨日、今日の話題は、圧倒的に原発の処理水の放出に関する話ばかり。特に中国が「汚染水を海に垂れ流すとは、世界に対する犯罪行為に他ならない」と、国連で激しく非難、「科学的でない」と反論したとか。マスコミの論調も、日本代表の方が正しいというか、妥当な見解で、中国の主張は政治的な無理筋の主張だみたいな感じで、一貫していて、日本の世論も右に同じという感じ。まあ、確かに、汚染処理に関する中国の反日路線は、いず

もっとみる
日大の大麻疑惑報道の異常性について

日大の大麻疑惑報道の異常性について

日大のアメラグ部で、大麻が微量見つかったことで、マスコミ総出で叩いているが、その根拠は「大麻を皮切りに深入りする恐れがある」というもの。ということは、大麻には身体的依存性があり、それが問題だと言っていることになるが、警察自身がそれを否定している。警察白書に曰く「心的依存性はあるが、身体的依存性はほとんどない」と。大麻は医療用に広く使われているので、使用自体は罰することができないので、どんなに微量で

もっとみる