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こころを癒す読みもの|音、と、声。

こころを癒す読みもの|音、と、声。

心の専門家である心理カウンセラーが、偉大なる他者の心に触れたときに芽生える、他者の心身の感性について、徒然なるままに書き下ろすシリーズ、題して、『心理カウンセラーの、感性』です。偉大なる他者の感性、それは、命の煌めきとも呼べます。

その初回は、民放で放映された『坂本龍一特集』の番組の視聴を通して感じた、教授こと、坂本龍一氏の『偉大なる他者の感性』ついて、言葉にしてみました。

以下、記事本文にな

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ココロの傷とトラウマ

ココロの傷とトラウマ

いよいよ終盤に入った鬼滅の刃
この物語は視点を変えれば

トラウマを負った者達の回復の物語

と言えます。
トラウマの視点から理解すると、
この物語の深みは増します。

ココロの傷とトラウマについて、
トラウマ臨床を専門とする心理士の立場から
詳しくお話ししています。

ご要望が多いようでしたら
鬼滅の刃をピックアップしたエピソードを
アップする予定です。

他のアニメや漫画などのコンテンツなどで

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灰色の、

灰色の、

「灰色のゴミ、て凄いんだぜ。
 いろんな色が混じってそう見えてんだ。

 それって、
 まるで俺らの心みたいじゃんか。」

あいつが言う。

生まれた時は緋色の心臓も
生きるに連れて黒ずんで行く。

それを

 _汚い。と思うか、
 _綺麗。と思うか、

それとも

 _汚いけど、綺麗。と思うか、
 _綺麗だけど、汚い。と思うか、

そんなのはっきり決められるほど俺らは
分断されていないんじゃない

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感謝のキモチ。

感謝のキモチ。

いつも『スキ』や『フォロー』、

『オススメ』や『購読』を、ありがとう。

ほんとに、ほんとに、ほんとに、ありがとう。

とても、とても、励みになってます。

きっと、あなたが思う以上に。

その、感謝のキモチを、せめてカタチに。

これからも、どうぞ、ごひいきに。

ありがとうさぎ「一同、礼!」

心理カウンセラーのまなざし|相手を理解するために、必要な視点

心理カウンセラーのまなざし|相手を理解するために、必要な視点

✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽

➡︎ 言動の不一致に目を向ける

✎_解 説
心理カウンセリングの現場では、さまざまな視点から相談者を理解しようと試みます。それを専門用語で、

『心理的な見立て』

と呼びます。
この心理的な見立てには、心理テストやNLPはもちろん、カウンセラー自身の感覚を研ぎ澄ませることが必要です。そ

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心理カウンセラーのまなざし|よいカウンセラーのみわけ方 はじまり

心理カウンセラーのまなざし|よいカウンセラーのみわけ方 はじまり

✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽ ✽

『よいカウンセラーのみわけ方』と題して、どのような心理カウンセラーが良い心理カウンセラーといえるのか、また、どのような条件を満足していると良いカウンセラーの裏付けとなるのか、それらの条件について、現役の心理カウンセラーであるわたしが、お話ししていきます。

「心の健康は、身体の健康、QOL

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読書感想文|十の輪をくぐる

読書感想文|十の輪をくぐる

✏︎ 『十の輪をくぐる』
✏︎ 辻堂ゆめ|著

※以下は、個人的な感想です。作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

✎____________________

こういう話か!
タイトルから想像した目的地点から
まんまと離れた着地点。

つまり、これは、療育の話。

遡ること約15年程前、ここ日本でも、
特別支援教育がようやく本格的に開始された。

「発達障害(発

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こころを癒す読みもの|心に種を蒔くということ。

こころを癒す読みもの|心に種を蒔くということ。

山田洋次監督の映画『男はつらいよ』シリーズの第18作『寅次郎純情詩集』は、シリーズで唯一、ヒロイン役のマドンナが亡くなる作品です。

_人間は、なぜ死ぬんでしょうね

とは、マドンナ・柳生綾(京マチ子)の言葉。
『寅次郎純情詩集』のテーマは、『愛と死』です。
この作品には、

生きることの尊さと、人が人を想うことの尊さ

が描かれています。
冒頭を飾るのはデビット・リーン監督の大名作アラビアのロレ

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おすすめの本|星の王子さま

おすすめの本|星の王子さま

✏︎『星の王子さま』
✏︎ アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ|著
✏︎ 内藤 濯・河野万里子ほか|訳
※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

_ひとは、しゃれたことを言おうとすると、
 つい、うそがまじってしまうことがある。

わたしも、そうだ。なぜって、大人だから。
だから、多くは語らないことにする。
だから、すこしだけ。

きっと、誰にだって、
心の宝箱

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おすすめの本|ぼく モグラ キツネ 馬

おすすめの本|ぼく モグラ キツネ 馬

✏︎『ぼく モグラ キツネ 馬』
✏︎チャーリー・マッケンジー|著
✏︎川村元気|訳

※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

本が好きな方には、

『生涯、手放すことのない大切な本』

があると、思う。
どうやら、わたしにとって、その一冊になりそうな本。

「たすけて」

本当に辛いとき、はたして、自分は言えるのだろうか。
言える相手が、傍に、周りに、どれだけ

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おすすめの本|天気が良ければ訪ねて行きます

おすすめの本|天気が良ければ訪ねて行きます

✏︎ 『天気が良ければ訪ねて行きます』
✏︎ イ・ドウ|著

※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

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素敵な恋愛小説に、めぐり逢った。
小春日和の、やさしい陽射しのようなぬくもりを感じる、お話。

感性ゆたかな五感から生まれた豊潤な味わいの文章。その根底にあるのは、わたしたちが失いつつある、いや、すでに失ってしまった

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おすすめの本|お探し物は図書室まで

おすすめの本|お探し物は図書室まで

✏︎『お探し物は図書室まで』
✏︎ 青山美智子|著
※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

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この本には、繋がりがある。

人と、心と、世界との、繋がり。
命と、命と、命との、繋がり。

万物は、生まれては、消えゆく。
私たちは、皆同じく、その間にある、小さな瞬きだ。
そんなことを、

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おすすめの本|ザリガニの鳴くところ

おすすめの本|ザリガニの鳴くところ

✏︎ ザリガニの鳴くところ
✏︎ ディーリア・オーエンズ|著
✏︎ 友廣純|訳

※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

✎____________________

稀有な作品だ。

読み終えた後、淡い水彩画のような装画が全くの別物に見える。
そのような読後体験に見舞われる。

ジャンルの分類が全くの無意味だということに、これほど相応しい作品は、他に、そう、な

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おすすめの本|推し、燃ゆ

おすすめの本|推し、燃ゆ

✏︎『推し、燃ゆ』
✏︎ 宇佐見りん|著
※作品を過剰に評価する、または、作品の価値を毀損するものではありません。

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「すごかった、ほんとに」

とは、高橋源一郎氏の書評。

序文を読み始めて数ページ、
無意識の内に声を出して読み進めている自分に、
ふと、気づく。

著者が紡ぐ文には、そうせざるをえない何かが、ある。

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