『推し、燃ゆ』感想(?)みたいなもの

『推し、燃ゆ』感想(?)みたいなもの

『推しが燃えた。』 どんな人でも「推し」となるものはあるだろう。アイドルや俳優じゃなくたって、アニメキラなどの二次元でもいい。それが燃えた?どういうことだろう。これを見て、瞬時に意味を理解するのは私には難しかった。どうやらここでは、燃える=炎上するという意味になるらしい。まず私がこの本を読んで感じたことは、作者の言葉の表現の仕方が独特で、バリエーションが幅広いということだ。例えば、こんなくだり。 『予行練習に備えて二日前に洗濯しておいたはずの体操着が、なかった。ワイシャツ

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宇佐見りんの推し燃ゆを読んだ
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宇佐見りんの推し燃ゆを読んだ

芥川賞の作品ってこんななんだ? と思った。 「こんな」というのは特に侮蔑の意味ではなく、「こういう(雰囲気・味わい)のなんだ」とほぼ同類。ここでは。 かなり前に大ママが貸してくれた。大ママは私より本のアンテナがたっているので、なんとか賞を受賞したというものはほぼチェックしている。わたしはもう、今や週に一度本屋にいければいいほうだ。 芥川賞、というものがどういうものなのかいまいちよくわかっていない。 芸術性を踏まえた一片の短編あるいは中編作品に与えられる文学賞である。

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それでも、それでも生きてゆく【推し、燃ゆ】

それでも、それでも生きてゆく【推し、燃ゆ】

※本文はネタバレを含みます※ 一緒にいたいとか 一生愛し合いたいとか 何があっても裏切らないとか 何があっても味方でいるよとか それって実現することなんだと思って生きてきました。 そういう風に生きていれば、実現するものなんだと。 でも現実は(私以外の皆さんはきっとずっとご存知だったように) 永遠なんてないし 変わらないものなんてないし 何があっても、とか絶対、なんて存在しない ですよね(号泣) だから、「推し、燃ゆ」は辛くて、悲しくて、やるせなくて、もうやめてって思いな

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アイディア集~『金閣寺』と『源氏物語』、小川洋子作品、中上健次とアイドルと生命力、の3本立て

アイディア集~『金閣寺』と『源氏物語』、小川洋子作品、中上健次とアイドルと生命力、の3本立て

今日は自分の考えを気の赴くままに綴ってみたい。 ※注意※ ① 普段よりも雑然とした記事になるかもしれない。 ② 話題も不連続に移っていく。 よって、それらの点をご容赦いただきたい。ともあれ、この記事が読者にとっての何かしらのヒントとなれば幸いである。 〈おしながき〉 1.三島由紀夫『金閣寺』と紫式部『源氏物語』「桐壷」の共通点 2.小川洋子『人質の朗読会』の読み方が変質してしまった話 3.我々は生命力を求めている!?~アイドル文化と中上文学の再ブーム 1.『金閣寺』と

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『推し、燃ゆ』

『推し、燃ゆ』

久々に紙の本買った。 普段ハードカバーは買わない。嵩張るし、収集癖のある私にとって背の高さの揃わない本はなんともいけすかないからだ。それでもこの本を紙で買ったのは正しい判断だったと思う。 ハードカバーの本を読むのも純文学に触れるのも思い出せないくらい久しぶりだ。普段はミステリか、読んでも学術書か新書だ。けれど大体毎年の芥川賞のタイトルくらいはチェックしており、もちろん本作も受賞したときから知っていたが、どうしても手を出せなかった。 最近「推し」、「サブカル」、「オタク」等の

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徒然 「男は馬鹿だから許してあげて」ってそれでいいんですか?!

徒然 「男は馬鹿だから許してあげて」ってそれでいいんですか?!

肉体の重さ 役割の重さ それらを男性は感じていないとは考えたことがなかった。 これが女性特有の感覚であること、なんて想像もつかなかった。 これだから、文学は面白いんだ。 大学の授業で宇佐見りん『推し、燃ゆ』を分析解説する講義がある。 後期を全部使って、一行ずつ読み解くような丁寧なものなのだが、 講義をする先生も芥川賞作家だ。 純文学のトップとして賞をもらっている作家なわけだ。 ちなみに前期は遠野遥『破局』を分析した。 セックスについて大いに語り合うという、高校では起こ

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推し、燃ゆるラベル社会

推し、燃ゆるラベル社会

宇佐見りん「推し、燃ゆ」,2020  の序盤で主人公のあかりが鬱になり、病院で診断を受けて、ふたつほど診断名を受ける。そこであかりは 「肉体の重さについた名前はあたしを一度は楽にしたけど、さらにそこにもたれ、ぶら下がるようになった自分を感じてもいた。」 と語っている。 この文章は現代社会の癌のようなものを私に突きつけた。 それはこういうことだったと思う。 現代においては全てのものごとに名前がつけられラベルを貼られる、名前を持たないものは得体の知れないものとなってしまう。けれ

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直木賞のほうが、相応しいのでは?~『推し、燃ゆ』(宇佐見りん)~

直木賞のほうが、相応しいのでは?~『推し、燃ゆ』(宇佐見りん)~

発売から1年経っていますが、遅ればせながら読んでみました。 ↑kindle版 「推しが燃えた」という一文から始まるこの本ですが、どういう風に話が進んでいくか想像がつかず、先が気になり、思ったよりも早く読了してしまいました。まぁ字が大きい上に、ページ数も少ないのもありますが(^-^; するする読めたということで、文章力は間違いなくあると思います。21歳にしては、なかなかすごい。ただ、「推し」とか「炎上」の説明が一切ないので、それが理解できない人には、まったく理解できない本

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【いまさら読書感想文】肉体を引きずる/推し、燃ゆ
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【いまさら読書感想文】肉体を引きずる/推し、燃ゆ

noteはじめました!などとぬかしてもう4か月以上経過している。 なんと、決めたことを続けられないことか。とても情けなく思う。 何をしていたかといえば何もしていない。仕事もそれなりの忙しさだし。 モンハンはなんやかんやで毎週やっている。はやくG級が来てほしい。 あとはなんだろう。曲を書いてます。久しぶりに。 それと、久しぶりにバンドをやることになった。といってもスタジオで合わせる程度のだが 生の楽器を生の感覚で合わせるということはもう随分とやっていない。 コロナという状況が落

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