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新卒者に企業が求めるもの❕

企業が新卒者に求める能力は何か。

一部の技術系学生を除き、日本企業の多くはポテンシャル採用です。まだ、社会人経験のない学生に企業は特別なスキルを持っているとは思っていません。個々の持っているポテンシャル、いわゆる伸び率を期待して採用しています。アメリカなどでは、大卒者はスキル採用を行っていますが、日本では組織ありきで組織に合った人材に育てるといった風潮が主流です。

しかし、その風潮も少しずつではありますが変わろうという考えが出てきています。(実態はそうでなくても、考えを受け入れるようになってきています)

 


では、日本の企業が求める共通するポテンシャルとは何か。大別すると以下の5つです。


1.チャレンジ精神(変革する力、バイタリティ)

2.チームワーク力(共感力、チーム志向)

3.コミュニケーション力(論理的思考、伝える力)

4.リーダーシップ力(周囲を巻き込む力、主導力)

5.主体的行動力(自律的アクティビィティ、やり抜く力)

5つの要件は共通するといっても、企業・業種によって比重の置き場も違えば、同じ言葉でも込められている意味が微妙に違いますが、この5つの能力を持ち合わせていると採用される確率は高くなる傾向にあります。

それでは一つずつ見ていきましょう。

 

1.チャレンジ精神(変革する力、バイタリティ)

失敗を恐れず、常に高い目標に向かって挑戦する人

今までの常識に問らわれず、新しいもの・ことを取り入れさらに、発展させていける人

といった物事を前向きに捉えることのできるメンタリティーをもっている。先輩、上司、クライアントから厳しい言葉を言われた際、ショげて自分の殻に閉じこもったり、活動領域が狭くなってしまうのか、成長するためのチャンスを与えてもらったと受け取るかで成長度合いが大きく変わってきます。

 

2.チームワーク力(共感力、チーム志向)

周囲の話に耳を傾け、積極的に学び取ろうとする意味を持った人

チームの中で単なる調整役ではなく、責任を持ち、発言、すり合わせのできる人

会社は一つのチームです。その中で一つの仕事をするにも多くの人が携わっています。

チームで最高のパフォーマンスを見せる(結果を出す)には、各個人が考え、同じベクトルである必要があります。各個人の専門分野、得意分野が違う人々のチームの中で自分の役割を理解し、役割を全うし、調整やすり合わせを中心となって行うことで専門外のことも学ぶことができ、多角的に物事をみる力が養われます。

 
 

3.コミュニケーション力(論理的思考、伝える力)

相手にどう伝えるのか、論理的思考力に裏打ちされた説明能力のある人、議論のできる人

求められていることに的確に答え、必要な情報を確実に伝えることができる人

コミュニケーション力は学生に限らず、今では社会人全体にかけている能力の一つであると言われているだけに、企業はコミュニケーション能力の高い人材を欲しています。時代的にもインターネットの普及により、実際に対面して言葉を交わす機会が薄れ、コミュニケーション能力が育ちにくい環境であり、現代においては最強の武器でしょう。

 

 

4.リーダーシップ力(周囲を巻き込む力、主導力)

計画性をもって自己管理できる人

寛容性のあるモチベーター

リーダーシップとは、何なのか? 周囲を巻き込み率先して行動する人だと思いますが、

そのリーダーとなる人、は基本自己管理のできている人です。計画的に物事に取り組み、エラーとなる救急の仕事でも少しの負荷でやり遂げることのできるタスク・タイムマネジメントができていなければなりません。

また、人がついてくる人間的魅力は、
初めましての方でも感じ取ることができます。

 

5.主体的行動力(自律的アクティビィティ、やり抜く力)

自分の行動・言動に責任をとれる人

(時間・お金・能力・現状)など理由・言い訳になる部分をいかにしてかいくぐって目標達成していくかを考える、またそれに楽しさを感じれる人

仕事をしていくと、自分の力だけどうしようもできないことが出てきます。時間・お金・能力などが代表的ですが、自分に与えられた責務を全うするために解決策を考え、相談・助けを借りながら目標を達成する責任があります。
言い訳をし、逃げていたのでは最終的に自分に降りかかってきます。

 

 



 

 

 

最後に、

各企業求める能力は様々です。また、採用試験を受ける側も人それぞれです。

就活が解禁され、もう内定が出ている人、面接を受けている人、まだ何もしていない人など様々だと思いますが、短い形式的な採用試験で今後会社を成長させてくれる人材か判断なんかできません。それを分かったうえで企業は採用試験を行っています。

5つご紹介してきましたが、もっと大まかに言ってしまえば【主体性】と【人間味】を出せれば、良いかと思います。一緒に働く仲間探しをしている『企業』という人はどんな

人と一緒に仕事をしたいのか、学歴、能力が高い人より人間味があり、進んで仕事に取り組むような人と一緒に仕事をしたいと思うでしょう。なぜなら、日本の多くの企業はポテンシャル採用だから。