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    「こらむちっく」というタイトルでつらつらと本や映画などの作品の紹介などをしている記事のまとめです

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    ソノヒグラシの音楽やそれに関連する記事のまとめです

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    小説や詩などの記事まとめです

記事一覧

羊文学賞応募作品「物語の物語」〜こらむちっくno.5〜

結局更新が遅いですね……。就活が思ったよりも忙しくてなかなかこちらに手が回せていません…… 今回はオリジナル作品の紹介を。 現在monogatary.comで開催されている羊…

Tatsumi
3年前
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貴志祐介『新世界より』 〜こらむちっくvol.4〜

おはようございます。レポートに一区切りがついたのでしばらくはちまちまと更新できるはず、うん。 今日は貴志祐介さんの『新世界より』についてつらつらと書いていこうと…

Tatsumi
3年前
2

YOASOBI原作小説応募作品 〜こらむちっくvol.3〜

お久しぶりです。今回は自分で書いた夜遊びコンテストvol.3の応募作品について。 お題は「おはよう。」。大賞作品はYOASOBIによって楽曲化され、めざましテレビのテーマソ…

Tatsumi
3年前
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小説×音楽 Studio Sonohigurashi最新作『とある冬の、ひとつの夜に』×『cry for』

Studio Sonohigurashi最新作12月20日公開! オリジナル小説『とある冬の、ひとつの夜に』×オリジナル楽曲『cry for』 こんばんは。およそ1ヶ月半ぶりの作品公開となり…

Tatsumi
3年前
3

最果タヒ展in渋谷PARCO 〜こらむちっくno.2〜

さっそくコラムの第二弾を投稿(no.1は書きだめていた文章だった) 東京での開催が決まって、ネットでの発売日当日に前売りまで買ってワクワクしていた最果タヒ展にようや…

Tatsumi
3年前

「著・有川ひろ『倒れるときは前のめり』」 〜こらむちっくno.1〜

はじめにもう少し定期的に文章を書かないとな、なんて思いつつ、就活始まるしな、なんて言い訳をしていたのだけれど、結局就活でも文章は書かなくてはいけないし、その先も…

Tatsumi
3年前
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オリジナル短編小説『渋谷と魔法とコーヒーと』×オリジナル曲『コーヒー&パンプキンケーキ』

10月31日公開、Studio Sonohigurahi最新作! 小説『渋谷と魔法とコーヒーと』(著:Tatsumi) 主題歌『コーヒー&パンプキンケーキ』(作詞作曲:七茶) 劇中歌『Re:cross…

Tatsumi
3年前
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オリジナル掌編小説『泡よりたしかに、恋したままに』×オリジナル曲『恋海信号』

9月2日公開! ソノヒグラシ最新作 小説×音楽 連動作品! 小説 著Tatsumi 『泡よりたしかに、恋したままに』 楽曲 作詞作曲:七茶 『恋海信号』 楽曲もこちらのペー…

Tatsumi
3年前
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「永遠を夢見て僕らは眠る」リリース!詩・歌詞カード無料公開

スタジオソノヒグラシ最新作「永遠を夢見て僕らは眠る」、本日ついにリリースされました! 詩、及び歌詞カードのデータはこちらから無料で閲覧、ダウンロードしていただけ…

Tatsumi
3年前
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SEKAI NO OWARI 『周波数』

お久しぶりです 今日は僕が音楽を始めたきっかけ、そしてもうかれこれ7年以上尊敬し続けて止まないSEKAI NO OWARIさんの楽曲『周波数』について書きたいなと思っています…

Tatsumi
3年前
6

オリジナル掌編小説『少しだけ』

 あれ、なんでこんなことになっているんだっけ。僕は燃え盛る炎の中で、そんな間抜けなことを思っていた。  たぶん人が死のうと思うのは、ほんのちょっと魔が差すみたい…

Tatsumi
3年前
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8月1日公開『永遠を夢見て僕らは眠る』

今日は公開予定の作品について、少しだけ。 自分の作品にメタ的なこととかを忍び込ませるのは好きだけれど、他の人の作品を全てを全てそうやって受容していくと疲れてしま…

Tatsumi
3年前
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サラ・クロッサン著、最果タヒ・金原瑞人訳『わたしの全てのわたしたち』

不思議な体験だった、というのが読み終わって最初に感じたこと。サラ・クロッサン著、金原瑞人・最果タヒ訳の『わたしの全てのわたしたち』(ハーパーコリンズジャパン)(…

Tatsumi
3年前
9

Mrs. GREEN APPLE活動休止…

お久しぶりです。 今日はまさかのニュースが発表されました。Mrs. GREEN APPLEのフェーズ1完結、そして活動休止。SEKAI NO OWARIのように毎回CDを買って、ライブに行って…

Tatsumi
3年前
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オリジナル曲『夏の雪』×オリジナル小説『雪のように』

一昨日、新たな作品をYouTube及びmonogataryにて公開させていただきました!今回は音楽と小説が相互につながっている形となっています。 せっかくなので一つにまとめて公…

Tatsumi
4年前
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『10年前の僕へ』 ー 手紙部

10年前の僕へ お久しぶりです(といっても君にとってははじめましてですね)。 僕は2020年を生きている二十歳になった僕です。よく「10年後の僕へ」というような手紙を書…

Tatsumi
4年前
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羊文学賞応募作品「物語の物語」〜こらむちっくno.5〜

結局更新が遅いですね……。就活が思ったよりも忙しくてなかなかこちらに手が回せていません……

今回はオリジナル作品の紹介を。

現在monogatary.comで開催されている羊文学賞コンテストの応募作品です。羊文学さんの「おまじない」という曲から広げた物語です。​

ピーター・パンへのオマージュになっていたりいなかったり。信じることを信じるということがそもそもの出発点ですよね、ってなんとなく思っ

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貴志祐介『新世界より』 〜こらむちっくvol.4〜

おはようございます。レポートに一区切りがついたのでしばらくはちまちまと更新できるはず、うん。

今日は貴志祐介さんの『新世界より』についてつらつらと書いていこうと思う(この「こらむちっく」は気軽に5分くらいで読めるような文章を目安にしている、今回からだけど)。2008年に日本SF大賞を受賞しているこの小説をはじめて読んだのは10年近く前、中学生の頃だったのだが、相当の衝撃を受けたのを今でも覚えてい

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YOASOBI原作小説応募作品 〜こらむちっくvol.3〜

お久しぶりです。今回は自分で書いた夜遊びコンテストvol.3の応募作品について。

お題は「おはよう。」。大賞作品はYOASOBIによって楽曲化され、めざましテレビのテーマソングになるとのことです。今回初めて僕もこのコンテストに応募してみました。YOASOBIのことを考えながらだったからこそ書けた作品になったと思います。

10分ちょっとで読める短編なのでお時間のある時に読んでいただけたらとても嬉

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小説×音楽 Studio Sonohigurashi最新作『とある冬の、ひとつの夜に』×『cry for』

小説×音楽 Studio Sonohigurashi最新作『とある冬の、ひとつの夜に』×『cry for』

Studio Sonohigurashi最新作12月20日公開!

オリジナル小説『とある冬の、ひとつの夜に』×オリジナル楽曲『cry for』

こんばんは。およそ1ヶ月半ぶりの作品公開となります。
今回はアルバム『恋をするような生命体の、欠落した世界での生き方。』の中でそのヒグラシのメンバーの七茶が作詞作曲した『cry for』という楽曲とコラボした小説となります。クリスマスをテーマに取りつつ

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最果タヒ展in渋谷PARCO 〜こらむちっくno.2〜

最果タヒ展in渋谷PARCO 〜こらむちっくno.2〜

さっそくコラムの第二弾を投稿(no.1は書きだめていた文章だった)

東京での開催が決まって、ネットでの発売日当日に前売りまで買ってワクワクしていた最果タヒ展にようやく行くことができた。

ちょうどコロナの自粛期間のころに最果タヒさんの詩集に出会って、まだまだ詩も、最果タヒさんの作品に関しても初心者で少しずつ作品を読み進めているところなのだけれど、詩のインスタレーションというものがどのようなものか

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「著・有川ひろ『倒れるときは前のめり』」 〜こらむちっくno.1〜

「著・有川ひろ『倒れるときは前のめり』」 〜こらむちっくno.1〜

はじめにもう少し定期的に文章を書かないとな、なんて思いつつ、就活始まるしな、なんて言い訳をしていたのだけれど、結局就活でも文章は書かなくてはいけないし、その先もずっと書き続けたいのならどんな時も書き続けた方がよかろうということで、今日から「言葉探しの旅をしている」というタイトルで、程々の頻度で(具体的に明示しないあたりが逃げですね…)文章を書いていきたいと思う。自分の大学での専攻などなども相まって

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オリジナル短編小説『渋谷と魔法とコーヒーと』×オリジナル曲『コーヒー&パンプキンケーキ』

オリジナル短編小説『渋谷と魔法とコーヒーと』×オリジナル曲『コーヒー&パンプキンケーキ』

10月31日公開、Studio Sonohigurahi最新作!

小説『渋谷と魔法とコーヒーと』(著:Tatsumi)
主題歌『コーヒー&パンプキンケーキ』(作詞作曲:七茶)
劇中歌『Re:cross』(作詞作曲:Tatsumi)
10月31日、渋谷がハロウィンの魔法にかかる…!🎃
今年はステイホームなハロウィンですが、是非おうちでハロウィンの魔法を体感してください!

主題歌『コーヒー&パン

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オリジナル掌編小説『泡よりたしかに、恋したままに』×オリジナル曲『恋海信号』

9月2日公開!
ソノヒグラシ最新作 小説×音楽 連動作品!
小説 著Tatsumi 『泡よりたしかに、恋したままに』
楽曲 作詞作曲:七茶 『恋海信号』
楽曲もこちらのページからお聴きいただくことができます!ぜひ二つを合わせてこの作品の世界観をお楽しみください!

オリジナル曲『恋海信号』https://youtu.be/CerYrS5Wl3U

小説『泡よりたしかに、恋したままに』―綾音〜〜〜

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「永遠を夢見て僕らは眠る」リリース!詩・歌詞カード無料公開

「永遠を夢見て僕らは眠る」リリース!詩・歌詞カード無料公開

スタジオソノヒグラシ最新作「永遠を夢見て僕らは眠る」、本日ついにリリースされました!

詩、及び歌詞カードのデータはこちらから無料で閲覧、ダウンロードしていただけます。テキストにも拘った作品となっているのでぜひご覧ください。

PDFファイルはこちら↓

また、楽曲もsound cloudから無料でダウンロードしていただくことが可能です。YouTubeでは再生リストからイラスト、詩などとともにお楽

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SEKAI NO OWARI 『周波数』

お久しぶりです

今日は僕が音楽を始めたきっかけ、そしてもうかれこれ7年以上尊敬し続けて止まないSEKAI NO OWARIさんの楽曲『周波数』について書きたいなと思っています。音楽的な分析、というよりは今回は歌詞に関してを主に綴るつもりです。

この曲の歌詞、とてもとてもとても、シンパシーを感じました。僕が創作活動をやる上で大切にしていることの一つ、それがまさにこの曲が伝えていることのように感じ

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オリジナル掌編小説『少しだけ』

 あれ、なんでこんなことになっているんだっけ。僕は燃え盛る炎の中で、そんな間抜けなことを思っていた。

 たぶん人が死のうと思うのは、ほんのちょっと魔が差すみたいなものなのだと思う。駅での飛び込み自殺って電車は止まるし残された家族に多額の損害賠償請求がされるわけだし、なんでそんな迷惑なことできるのだろうと思っていたけれど、その答えが今、なんとなく分かった気がした。たぶん彼らの多くも、「よし、死にに

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8月1日公開『永遠を夢見て僕らは眠る』

8月1日公開『永遠を夢見て僕らは眠る』

今日は公開予定の作品について、少しだけ。

自分の作品にメタ的なこととかを忍び込ませるのは好きだけれど、他の人の作品を全てを全てそうやって受容していくと疲れてしまうからあまり好きではない、というわがままな人間なので、僕自身も僕の作品についてこう受け取れみたいなのは言いたくない、と思う。だから僕がこうやって作品について話をするときは「あーそうなんだねー」ぐらいで聞いてもらえたら嬉しいし、聞いてもらえ

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サラ・クロッサン著、最果タヒ・金原瑞人訳『わたしの全てのわたしたち』

不思議な体験だった、というのが読み終わって最初に感じたこと。サラ・クロッサン著、金原瑞人・最果タヒ訳の『わたしの全てのわたしたち』(ハーパーコリンズジャパン)(原題は"ONE")という小説を読んだ。まだ一度読んだだけだし、かっこよくレビューなんかを書ける人間でもないのでただただ感想を綴るだけになってしまいそうだけど、それでも初めてこの小説を読んだ時に感じたものを少しだけでも綴りたいと思って筆を手に

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Mrs. GREEN APPLE活動休止…

お久しぶりです。

今日はまさかのニュースが発表されました。Mrs. GREEN APPLEのフェーズ1完結、そして活動休止。SEKAI NO OWARIのように毎回CDを買って、ライブに行って、としてきたわけではなかったけれど、僕が音楽を始めて、まだあまりバンドというものに詳しくなかった頃(多分高校一年の頃とかかな?)にドロスのワタリドリと一緒にミセスのSpeakingを教えてくれて、それ以降ず

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オリジナル曲『夏の雪』×オリジナル小説『雪のように』

一昨日、新たな作品をYouTube及びmonogataryにて公開させていただきました!今回は音楽と小説が相互につながっている形となっています。

せっかくなので一つにまとめて公開できるnoteでも公開させていただきます!前半にオリジナル曲『夏の雪』、その後にオリジナル短編小説『雪のように』を掲載しています。
『夏の雪』という曲が先に生まれたのですが、これはSEKAI NO OWARIさんのスノー

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『10年前の僕へ』 ー 手紙部

10年前の僕へ

お久しぶりです(といっても君にとってははじめましてですね)。
僕は2020年を生きている二十歳になった僕です。よく「10年後の僕へ」というような手紙を書くというのを聞いたことがありますが、僕は10年前の僕に、手紙を書いてみたいなぁと思いました。きっと10年後の自分に手紙を書くことのほうが一般的なのは、10年後の自分になら手紙が届く可能性が高いからですね。この手紙は多分、君には届か

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