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日常

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猫と、ごはん。なにげない日々のこと。 デザインの仕事のこともすこし。
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#休日のすごし方

瞬間、瞬間、瞬間

瞬間、瞬間、瞬間

昨年の秋ごろまで働いていた会社の同僚ふたりと、春が来たら会おうね、それまではそれぞれにがんばろうねと約束していた。

朝は選挙へ行くので昼からでもいい?と連絡を入れてすぐに、ふたりのうちのひとりAは海外から日本へ来ているので参政権がないのだということに思い至り、落ち込む。ぽろっと発した言葉がもしかしたら誰かへの暴力になっているかもしれないと、いつも気をつけているつもりなのに、やってしまう。

そん

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船屋のならぶ、伊根町へ

船屋のならぶ、伊根町へ

京都の北の方、宮津市・伊根町へぴー太とその親友とその奥さんと4人でいってきた。

わたしは車に乗ること自体とてもひさしぶりのことだったので、それだけでうきうきして、どんどん街中から田舎の風景へと移りかわる車窓を眺めてはうれしくなり、山が赤くなってきたねぇ、あれは緑のままだから松ばかり生えた山だねぇと、なんとも返事しづらい話題でぴー太の親友の奥さんへ話しかけていた。(帰ってから、あのこは楽しめていた

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メトロポリタン美術館展へ

メトロポリタン美術館展へ

行ってきた。もーねぇ、たのしい。
もともと、外に行くだけでつかれるようなインドア人間なので、大阪まで出て、さらに広い美術館の中を全神経研ぎ澄ませて集中して見ていくと、すべて見終わった頃には、いつもぐったりして帰ることになる。でもそれが心地よかったりもする。

書きたいことだらけなのだけど、とくに印象に残ったことだけ。といいながら、だんだん長くなっていったので、ご注意を……

セザンヌが街の風景を描

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住みたい街

住みたい街

昨日は朝から恵文社へ。

オースターの日本語訳本の装丁でも知られている、タダジュンさんの作品展示を見るために行ってきた。

展示は、タダジュンさんが装丁、挿絵をしている阿部大樹さんの『翻訳目録』という本の刊行記念として行われたのだけど、サイン入り本の購入者は、限定のポスターがもらえるということで、こ、こここれは……絶対に行かせてもらいます。と、ぴー太にお願いして、土曜日の予定のはじめにもってきても

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死ぬまでに読みたい本

死ぬまでに読みたい本

昼に食べたタイの麺料理 ( 名前なんだっけ ) がおいしすぎて、できるならば今日も明日も食べたい。数年前からタイやベトナムの料理に夢中なわたしは、はやくお店でビールを飲みながら夜に食べたい、もしくは本場に食べに行きたい!と、そわそわ待っている。いつだって、できるだけおいしく過ごすことは私の中で優先度が高い。

昼ごはんを食べて、本屋へ寄って帰るというのが土曜日の恒例となっていて、買う目的のものがな

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ホームの反対側の電車に飛び乗れ

ホームの反対側の電車に飛び乗れ

今日はもうだめだ……という日がときどきある。

特に、雨が連日続いた日には、一歩も家から出たくなくなるし、仕事…ああ、仕事……となる。それでも踏ん張って行くのが大人なのだろうけど、どうしてもの急ぎ案件がない限りは、すこし勇気が出てくるまで布団の中にいる。そんな日もあるよな。

家からはスムーズに出られたのに、駅でこれ以上一歩も会社の方に進みたくなくなることもある。
このままホームの反対側の電車にの

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わたしの空腹を満たすもの

わたしの空腹を満たすもの

昨日2日ぶりに家を出たら、晴れ間で、長いこと夏の空を見ていなかったような気がして、「暑いけどきもちがいいねぇ」「空が青いねぇ」「蝉がまだ元気だねぇ」「ラーメン食べたい」「さっき素麺食べたじゃん」などと言って古市まで散歩した。老人のような生活をしている。

その流れで、帰ってから是枝監督の「歩いても歩いても」を観て、夏のノスタルジーを感じ、老いていく親や自分自身について考えていた。
もう夏も終わりに

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