たかぎメシ、暮らす。

食いしんぼうメディア【たかぎメシ】編集者 noteでは「誰かのための、再現しやすい」レ…

たかぎメシ、暮らす。

食いしんぼうメディア【たかぎメシ】編集者 noteでは「誰かのための、再現しやすい」レシピを書いています あとは等身大のコラムなど 🥢お店紹介: Instagram ✍️レシピ・エッセイ: note 💼仕事: 外資系プロダクトマネージャー All in @takagimeshi

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.00

あなたは、ビリヤニはお好きですか? まずこのエントリを読む前に。あなたは下記のうちどれに当てはまるか、心の中で確かめてみてください。 ビリヤニを食べるのも、作る…

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v07_ビリヤニに適した玉ねぎ論争

どんな国のレシピを見ても、ビリヤニをビリヤニたらしめる共通の食材というものがあります。 そのうちの一つ、玉ねぎの話を今日はしたいと思います。 前提:ビリヤニにお…

たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.06_秋限定、秋刀魚とかぼすの旬ビリヤニ

今年の秋刀魚は痩せているらしいですね。お恥ずかしい話実家を出て以来、自分で1尾焼くことがなかったので あまりサイズ感をじっくり考えることがなかったのですが、 久し…

たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.05_ビリヤニ大澤で研究の成果を感じる

ふと思い返せば、この研究日記をつけ始めてからおよそ2ヶ月が経ちました。 当時セブンイレブンのフェスで流通していたビリヤニ(国産米)に端を発し、アジア文化圏の端か…

たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.04_禁断のおひとりさまビリヤニレシピ

v.03で「ソロビリヤニを作りたい!」と思い立ちました。 詳細は前々回のエントリをご覧いただければ幸いですが、 とにかく自宅でビリヤニ(通称宅ヤニ)をしようとするとと…

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.03.9_ちょっと寄り道、街ビリヤニ4選

この研究日記は誰に約束するでもなく、週に1回程度更新してゆこうと思っていたのですが まあ週1で続けるなんて夢物語でしたね。 「筆が乗らなくて…」なんて文豪風を吹か…

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.03_魅惑の香り花開く、牛ヤニ

基本中の基本、「レシピ通りに作る」を実行しただけでドヤ顔しまくった前回。 お楽しみいただけたでしょうか? 誰かの努力の証を簡単にトレースできるのは、その証の裏に…

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.02_原典回帰の鶏×ラムヤニ

米:ヘッダーのお兄さんは何も関係ありません 「ビリヤニは、自由だ!」 という神のお告げに魅せられて大失敗に終わった初回宅ビリ。詳細は上部リンクから。 その反省を…

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.01_禁忌だらけの鶏ヤニ

守破離、という言葉があります。 これは、何か新しいことを始めるときのステップ論を表しています。 まずは型通りやって基本を身につけ(守)、型をあえて壊し試行錯誤し…

【レシピ】コッテリ系ヴィーガン麻婆豆腐

みなさんこんにちは。 最近、レシピの書き出しが毎回季節のお便りになりがちなことに気がつきました。 虫の音や風の匂いの変化が、胃袋事情に影響を与えるなんて不思議です…

ついに写真を見ても涙しなくなる日が来ました

ついに2022年も8月を迎えましたね。 お昼のラジオでジェーンスーが言っていました。 「今年もあと5ヶ月と考えると、時が過ぎるのが惜しくなる。一方、この暑さがいつまでも…

【偏見】性格分析、過去から見るか?現在から見るか?

お盆が近いですね。今年の夏の始まり方ったら、節操のない中学生かってくらい落ち着かなかったと思いませんか? 史上類を見ない、最速の梅雨明け発表だ!なんて騒がれた4−…

私は、私の不要不急でできている。

週末、三鷹の森ジブリ美術館に行った。 世間では3度目の緊急事態宣言が叫ばれる中、きっと聞こえのいい話ではないのだろう。 けれどもう、私の根底を支え続けているアート…

私がハイパーミディになったら母は喜ぶだろうか

「あんたこれ、面白いから読んでみなさいよ」 私と母の共通言語は少ない。 思春期特有の自意識を拗らせて、お互いの会話はいつも少しぎこちない。 そんな私たちが同じ空…

【レシピ本紹介】春本番のおもてなしメニュー特集

3月最後の週末、東京の桜は私たちに「お疲れ様」と伝えんばかりに満開の姿を見せてくれました。 とか言いつつ自分は近所の花屋で買ってくるやつ。。。 今週も暖かい日が…

【レシピ】テーブルに春を彩る瞬間いちごカプレーゼ

みなさんこんにちは。 春という名の暴力的な嵐が吹き荒れる東京から本日もお届けしています。 全国的に低気圧に包まれがちな週末でしたが、いかがお過ごしでしたか? 今回…

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.00

あなたは、ビリヤニはお好きですか?

まずこのエントリを読む前に。あなたは下記のうちどれに当てはまるか、心の中で確かめてみてください。

ビリヤニを食べるのも、作るのも好きだ

ビリヤニを食べるのは好きだが、作るのは好きではない or 作ったことはない

ビリヤニを知ってはいるが、食べたことはない

ビリヤニ…とは…

このエントリはシリーズものとして、#2レベルのたかぎメシが、#1を目指して孤軍

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v07_ビリヤニに適した玉ねぎ論争

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v07_ビリヤニに適した玉ねぎ論争

どんな国のレシピを見ても、ビリヤニをビリヤニたらしめる共通の食材というものがあります。
そのうちの一つ、玉ねぎの話を今日はしたいと思います。

前提:ビリヤニにおける玉ねぎの使い方①炒め玉ねぎ:グレービーソースの一部として

ホールスパイスをテンパリングした後、その油を使って茶色になるまで炒めます。
具体的な作り方&使い方はこれまでのエントリで大体説明しているんで、ぜひそちらをご覧ください。

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たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.06_秋限定、秋刀魚とかぼすの旬ビリヤニ

たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.06_秋限定、秋刀魚とかぼすの旬ビリヤニ

今年の秋刀魚は痩せているらしいですね。お恥ずかしい話実家を出て以来、自分で1尾焼くことがなかったので
あまりサイズ感をじっくり考えることがなかったのですが、
久しぶりに鮮魚コーナーの一角で出会ったあの子は、確かに記憶よりも幾分ほっそりしていました。

その背景に思いをやると切ない部分もありますが、届けてくれた思いに感謝して美味しくいただきたいと思います。
いっそのこと、足りない脂分はこちらで勝手に

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たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.05_ビリヤニ大澤で研究の成果を感じる

たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.05_ビリヤニ大澤で研究の成果を感じる

ふと思い返せば、この研究日記をつけ始めてからおよそ2ヶ月が経ちました。

当時セブンイレブンのフェスで流通していたビリヤニ(国産米)に端を発し、アジア文化圏の端から端に渡ってきたこの珍妙な米料理をどうにかものにできないかと
作り、食べ、また作りを繰り返してきました。

自作ばかりもなんだか単調に感じられてきた折、v.039で国内の名店について書いていたらどうにもこうにも食べたくなって
ちょうど予約

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たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.04_禁断のおひとりさまビリヤニレシピ

たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.04_禁断のおひとりさまビリヤニレシピ

v.03で「ソロビリヤニを作りたい!」と思い立ちました。
詳細は前々回のエントリをご覧いただければ幸いですが、
とにかく自宅でビリヤニ(通称宅ヤニ)をしようとするととにかく量が多い。

インドやパキスタン、発祥の地のレシピは10人前なんてことがザラだし、
日本人向けにアレンジされたものですら4人前〜がほとんどです。
お祝い事のもてなし料理だったビリヤニ、「大人数でシェアして食べる」というアンコンシ

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.03.9_ちょっと寄り道、街ビリヤニ4選

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.03.9_ちょっと寄り道、街ビリヤニ4選

この研究日記は誰に約束するでもなく、週に1回程度更新してゆこうと思っていたのですが
まあ週1で続けるなんて夢物語でしたね。

「筆が乗らなくて…」なんて文豪風を吹かせる間も無く、
そもそもビリヤニ作りが最近停滞している。シンプルにネタ切れなのです。

来世は365日、毎食ビリヤニを許される身体に生まれたい。
所詮私の現世はあすけんのお姉さんに接種カロリーを報告しては、悲しい顔をされて胸を痛める程度

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.03_魅惑の香り花開く、牛ヤニ

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.03_魅惑の香り花開く、牛ヤニ

基本中の基本、「レシピ通りに作る」を実行しただけでドヤ顔しまくった前回。
お楽しみいただけたでしょうか?

誰かの努力の証を簡単にトレースできるのは、その証の裏にあるであろう何十倍もの労力に申し訳ない気もしますが
まあ本人が公開してるんだからよしとしよう。と思うことにします。

日本人向けのビリヤニってなんだろうとはいえビリヤニ、まだまだ文献化されるほど研究されていないんですよね。
日本語はもちろ

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.02_原典回帰の鶏×ラムヤニ

【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.02_原典回帰の鶏×ラムヤニ

米:ヘッダーのお兄さんは何も関係ありません

「ビリヤニは、自由だ!」

という神のお告げに魅せられて大失敗に終わった初回宅ビリ。詳細は上部リンクから。
その反省を踏まえ、第2回は基本に忠実に行こうと心に決めていました。

反省を胸にメッカへ基本に忠実に。
ビリヤニの基本、つまりオリジナルレシピに倣うため、私はある場所に向かいました。

インドスパイスの聖地、東京は新大久保駅からすぐの食料品店Th

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【レシピ】たかぎメシのビリヤニ研究日記 v.01_禁忌だらけの鶏ヤニ

守破離、という言葉があります。
これは、何か新しいことを始めるときのステップ論を表しています。

まずは型通りやって基本を身につけ(守)、型をあえて壊し試行錯誤し(破)、それまでの型を超えた自分自身の方法を確立する(離)。
何事も基本を習得してから、その前提に疑問を持ち、新たな道を探るべし、という心構えが大事です。

ビリヤニスト、特に宅ビリ(自宅でビリヤニの意。©︎たかぎメシ)を極めんとする者の

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【レシピ】コッテリ系ヴィーガン麻婆豆腐

【レシピ】コッテリ系ヴィーガン麻婆豆腐

みなさんこんにちは。
最近、レシピの書き出しが毎回季節のお便りになりがちなことに気がつきました。
虫の音や風の匂いの変化が、胃袋事情に影響を与えるなんて不思議ですね。

「ヴィーガン対応食」という居心地の悪い響きさておセンチに舵切る前に、本日のお題。ヴィーガンとコッテリの共存です。
ベジタリアン、菜食主義、veggie… 呼び名もルールもそれぞれ異なりますが、現代のマジョリティ食と異なる食文化に対

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ついに写真を見ても涙しなくなる日が来ました

ついに写真を見ても涙しなくなる日が来ました

ついに2022年も8月を迎えましたね。
お昼のラジオでジェーンスーが言っていました。
「今年もあと5ヶ月と考えると、時が過ぎるのが惜しくなる。一方、この暑さがいつまでも続くのであれば、いっそ明日10月になってしまえとも思う」

禿同。
と思いながら、私にとっての8月は特別。

人生のほぼ全ての時間を一緒に過ごした、愛すべきわんこが元いた場所に帰ったのが
2016年の暑い8月のことでした。
1ヶ月前

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【偏見】性格分析、過去から見るか?現在から見るか?

【偏見】性格分析、過去から見るか?現在から見るか?

お盆が近いですね。今年の夏の始まり方ったら、節操のない中学生かってくらい落ち着かなかったと思いませんか?
史上類を見ない、最速の梅雨明け発表だ!なんて騒がれた4−5日後にはどんより雨空続き。
ポーカースマイル(そんな単語があるかは知らないが)を崩さないグッドモーニング担当の気象予報士・依田さんに向かって、
「もう怒らないから、お願いだから梅雨の戻りって言ってみよ?」とぼやく数週間を乗り越え、やっと

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私は、私の不要不急でできている。

私は、私の不要不急でできている。

週末、三鷹の森ジブリ美術館に行った。

世間では3度目の緊急事態宣言が叫ばれる中、きっと聞こえのいい話ではないのだろう。
けれどもう、私の根底を支え続けているアートに対して、不要不急という不遜なラベルを貼り続けることは耐えられないと思った。

そして1冊の目録を買った。
美術館ができるまでの試行錯誤、そしてできてからの展示・イベントの企画書をまとめた「宮崎駿とジブリ美術館」。
B2程度、おおよそ5

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私がハイパーミディになったら母は喜ぶだろうか

私がハイパーミディになったら母は喜ぶだろうか

「あんたこれ、面白いから読んでみなさいよ」

私と母の共通言語は少ない。
思春期特有の自意識を拗らせて、お互いの会話はいつも少しぎこちない。

そんな私たちが同じ空間で時を過ごせる数少ない趣味、漫画。
気が向いて、長期休みで帰省して。真っ白な空間を埋めるように好きなタイトルを勧め合う。

母が取り出したのは「ハイパーミディ中島ハルコ」、林真理子原作の漫画化作品らしい。
描画は「東京タラレバ娘」 「

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【レシピ本紹介】春本番のおもてなしメニュー特集

【レシピ本紹介】春本番のおもてなしメニュー特集

3月最後の週末、東京の桜は私たちに「お疲れ様」と伝えんばかりに満開の姿を見せてくれました。

とか言いつつ自分は近所の花屋で買ってくるやつ。。。

今週も暖かい日が続くようで、スーパーの野菜コーナーも瑞々しい品々が並ぶようになりましたね。
北欧暮らしの道具店のラジオでも聞きましたが、冬から春にかけて少しずつ陳列の彩りが柔らかく、明るくなっていくのが楽しみでスーパーに行ってしまうことも多くあります。

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【レシピ】テーブルに春を彩る瞬間いちごカプレーゼ

【レシピ】テーブルに春を彩る瞬間いちごカプレーゼ

みなさんこんにちは。
春という名の暴力的な嵐が吹き荒れる東京から本日もお届けしています。
全国的に低気圧に包まれがちな週末でしたが、いかがお過ごしでしたか?

今回のレシピは少し華やかに、ホームパーティーなんて気取る時にぴったりの前菜メニューです。
特にいちごの旬最盛期を迎え、少し値段も落ち着いてきたこの頃是非トライいただきたい。
簡単に食卓に彩りを添えることができ、褒められ度もアップの嬉しい味方

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